発熱とX線検査(レントゲン検査):熱があるときに行われる理由
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
X線検査(レントゲン検査)は、体の内側を白黒の画像にする検査です。とくに胸のX線写真(胸部X線)は、肺の病気を調べるために行われることが多く、発熱の原因を調べる手がかりになります。放射線を少量使うため、妊娠中の方は医師に伝えてください。
重要な事実
- 胸部X線は、肺炎など肺の感染症を見つけるための簡単な検査です。
- 検査時間は数分で、痛みはなく、すぐに結果がわかることもあります。
- 発熱のすべてにX線検査が必要なわけではなく、医師の判断で行われます。
日本では、発熱とせきなどの症状があるときに胸部X線検査が行われることはよくあります。健康診断でも胸部X線が使われています。
子どもから高齢者まで、どの年齢でも受ける可能性があります。特に高齢者や小さな子ども、免疫力が低い方は、肺の感染症を起こしやすいため、X線検査が検討されることがあります。
症状
- 呼吸がとても苦しい(すぐに救急車を呼んでください:119)
- 唇や顔が青白い・紫色
- 胸の強い痛みが続く
- 意識がもうろうとする
- 首が硬くて、熱が高い(髄膜炎の可能性)
- ⚠発熱が3日以上続く
- ⚠せきに血が混じる
- ⚠水分がとれない・尿の量が減る
- ⚠受診後も症状が悪くなる
一般的な症状
- 38度以上の発熱
- せきやたん
- 息苦しさ・呼吸が速い
- 胸の痛み
子供の症状
- ぐったりして機嫌が悪い
- 母乳やミルクをあまり飲まない
- 呼吸がゼーゼー・ヒューヒューする
- 顔色が悪い
高齢者の症状
- ぼんやりする・意識がもうろうとする
- 食欲がなくなる
- せきが出ないのに胸のレントゲンで肺炎が見つかることもある
原因
主な原因
- ウイルスや細菌による肺の感染症(肺炎など)
- 気管支炎
- 結核のような慢性的な感染症(日本ではまれですが)
- 心不全やがんなど、感染症以外の病気による発熱
リスク要因
- たばこを吸う
- 慢性の肺の病気(COPDなど)
- 免疫力を下げる病気や治療
- 介護施設や入院中の生活
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が苦しい、息をすると痛い、せきがひどい
- 水分が十分に取れない
- 持病が悪化した
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱が続くけれど、ほかの症状が落ち着いている場合に、念のため医療機関を受診する
診断
医師が問診と聴診(胸に聴診器を当てる)を行い、必要だと判断した場合に胸部X線検査が行われます。
行われる可能性のある検査
- 胸部X線検査(正面と横の写真を撮ることがある)
- 血液検査(炎症の程度を調べる)
- たんの検査(原因となる菌を調べる)
診察で予想されること
立ったまままたは横になったまま、指示に合わせて息を止めて、数秒で撮影が終わります。痛みはありません。撮影中は鉛の入ったエプロンでおなかを守る場合があります。
治療
治療は、原因となる病気によって異なります。細菌による肺炎の場合は抗菌薬、ウイルス性の場合は休養と水分補給が中心になります。X線検査は、その判断の助けになります。
自宅でのセルフケア
- 休息を十分にとる
- 水分をこまめに飲む
- 部屋の湿度を保つ
- たばこの煙を避ける
医療治療
細菌感染が疑われるときは、医師が抗菌薬(細菌をやっつける薬)を処方します。ウイルス感染では、抗菌薬は使われません。解熱鎮痛薬など、症状に合わせた薬が検討されますが、薬の種類や使い方は必ず医療者に相談してください。
手術が検討される場合
肺炎など感染症では、通常手術は不要です。まれに肺の周りに膿(うみ)がたまる「膿胸(のうきょう)」などの合併症が起きた場合に、手術やドレナージ(針で膿を抜く処置)が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
回復までは、医師の指示に従い、無理をせず体を休めましょう。熱が下がっても、X線の治り具合を確認するために再診することが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 手洗い・うがいを習慣にする
- 流行期は人混みを避ける
- 禁煙を考える
- 十分な睡眠をとる
食事と運動
熱がある間は、消化のよい食事を少しずつとり、水分を補いましょう。元気になったら散歩から始め、無理のない範囲で体を動かします。
精神的健康と心の健康
X線検査の結果を待つ不安や、病気が長引く心配は自然なことです。気持ちがつらいときは、家族や友人に話したり、かかりつけ医に相談してください。
予防
発熱の原因となる感染症を完全に防ぐことはできませんが、手洗いやマスク、適切な換気でリスクを減らせます。
ワクチン
日本では、厚生労働省の方針のもと、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどが定期接種や任意接種として受けられます。年齢や体の状態に合わせて、医師に相談しましょう。
検診プログラム
健康診断の胸部X線は、肺がんや結核の早期発見に役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 肺炎の重症化による呼吸不全
- 敗血症(感染が全身に広がる性命に関わる状態)
- 胸水や膿胸などの合併症
長期的な見通し
はやめに医療機関を受診し、適切な治療を受ければ、多くの方は数週間で回復します。X線検査は治療の効果を確認する大切な手段です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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