赤ちゃんの成長を確認する超音波検査(成長エコー)について
概要
妊娠中に赤ちゃんの体の各部分を超音波で計測し、おなかの中の赤ちゃんが順調に育っているかを確認する検査です。おなかにゼリーを塗り、機械を当てて赤ちゃんの姿を画面に映します。成長エコーとも呼ばれます。
重要な事実
- 赤ちゃんの頭の大きさや太ももの骨の長さなどを測ります。
- 妊娠週数ごとの目安と比べて、赤ちゃんの大きさや成長を評価します。
- 痛みはなく、母体や赤ちゃんに対する負担はほとんどないとされています。
妊娠中の健診(検診)で、特に妊娠後期に広く行われている検査です。
妊婦さんとおなかの赤ちゃんを対象にします。担当の医師が必要と判断した場合に、妊娠中何度か行われます。
症状
- 妊娠中に、おなかの強い痛みや出血が続く
- 破水のような水っぽい分泌物が大量にある
- 赤ちゃんの動きをまったく感じない
- 激しい頭痛や視界の異常、急なむくみがある
- ⚠赤ちゃんの動きが普段より減ったと感じる
- ⚠おなかのはりや痛みが続く
- ⚠出血が少量でもある
一般的な症状
- おなかの大きさが妊娠週数の割に大きい、または小さいと健診で指摘された
- おなかの赤ちゃんの動きが少ないと感じることがある
- 妊婦さん自身に自覚症状がないことも多い
子供の症状
- この検査は胎児を対象とするため、生まれたあとの子どもに直接の症状はありません。
高齢者の症状
- 高齢での妊娠では、主治医が赤ちゃんの成長をより注意深く確認することがあります。
原因
主な原因
- 赤ちゃんの成長が標準からずれる原因ははっきりしないこともありますが、胎盤の働きが弱くなること、母体の高血圧や糖尿病、栄養状態、感染症などが関係することがあります。
リスク要因
- 母体側の高血圧、糖尿病、多胎妊娠、喫煙や飲酒、過去に低出生体重児を出産した経験など。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急の症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶ(119番)か、分娩機関に連絡してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊婦健診の予定に合わせて、成長エコーを定期的に受けることが大切です。
診断
この検査は、妊婦健診の一環として、また医師が必要と判断したときに実施されます。超音波装置でおなかの上から赤ちゃんの頭の大きさ、腹部の周囲、大腿骨の長さなどを測り、標準的な体格と比較します。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー検査)
- 血圧測定
- 血液検査(母体の健康状態を調べるため)
診察で予想されること
検査は横向きや仰向けで受け、おなかにゼリーを塗られます。痛みはほとんどなく、通常10〜30分程度です。医師から結果と今後の方針について説明があります。
治療
成長の結果が週数とかけ離れていた場合でも、すぐに治療が必要とは限りません。まずは再検査や経過観察を行い、母体の健康状態も含めて総合的に判断されます。
自宅でのセルフケア
- 食事は無理な制限をせず、バランスよくとりましょう。
- 十分な休養と睡眠を心がけましょう。
- 喫煙や飲酒は避けましょう。
- 妊娠中の運動は医師に相談してから始めましょう。
医療治療
母体の高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、その管理をしっかり行うことが大切です。赤ちゃんの状態に応じて、分娩時期や分娩方法(自然分娩か帝王切開かなど)を医師と相談しながら決めていくことになります。
手術が検討される場合
気になる成長の状態によっては、母子の安全のために計画的な帝王切開や早めの分娩が検討されることがあります。決して珍しいことではなく、医師が慎重に判断します。
この病気と共に生きる
妊娠中は、赤ちゃんの成長を定期的に確認しながら、無理のない生活を送りましょう。おなかの張りや赤ちゃんの動きに変化があったら、我慢せずに医療者へ伝えてください。
生活習慣のアドバイス
- 妊婦健診をきちんと受ける
- 禁煙・禁酒を守る
- 睡眠と休養を十分にとる
- ストレスをため込まない
食事と運動
栄養バランスのよい食事を心がけ、葉酸を含む食品(ほうれん草など)や鉄分を含む食品を意識するとよいでしょう。運動は、ウォーキングなどの軽いものでも医師に確認してから行いましょう。
精神的健康と心の健康
赤ちゃんの成長が心配なときは不安になるのは自然なことです。ひとりで抱え込まず、パートナーや家族、助産師、医師に気持ちを話してください。
予防
赤ちゃんの成長に影響するすべての原因を予防することはできません。しかし、定期的な健診で赤ちゃんの状態を早めに把握することが、安全な妊娠・出産につながります。
ワクチン
妊娠中の予防接種については、医師に相談して受けるかどうかを決めましょう。
検診プログラム
妊婦健診に含まれる超音波検査が、赤ちゃんの発育を確認する大切なスクリーニング(ふるい分け)の役割を果たします。
合併症
治療しない場合
- 成長の偏りを放置すると、低出生体重や赤ちゃんの元気が低下するなどのリスクが高まることがあります。
- 母体の高血圧などが隠れている場合、気づかずに経過すると危険なことがあります。
長期的な見通し
多くの場合、羊水量や胎盤の状態、母体の健康を合わせて確認し、早めにケアを行うことで、元気な赤ちゃんに会うことができます。不安な点は遠慮なく医師に聞いてください。
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最終更新: 2026年7月31日
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