超音波検査(エコー)とは?
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
超音波検査は、人間の耳には聞こえない高い周波数の音(超音波)を体の内部に向けてあて、その反射を映像に変えて、臓器や組織の状態を調べる検査です。体にやさしく、痛みがほとんどないため、検査を怖がる方でも安心して受けられます。
重要な事実
- 放射線を使わないので、妊娠中や妊婦の方にも安全に使われます。
- 腹部のエコーでは、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などのチェックができます。
- 心臓や首の血管、甲状腺、乳腺、子宮・卵巣なども検査できます。
- 検査時間は通常5~30分ほどで、その場で画像を見ながら説明を受けられます。
超音波検査は、健康診断や病院での診察のなかで広く行われている、一般的な検査です。多くの医療機関で導入されており、日本人の多くが一度は受けたことがあるといわれています。
赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる年齢の方が対象になります。妊娠中の胎児の確認にも使われるため、特に産婦人科では頻繁に用いられます。
症状
- 突然の激しい腹痛
- 胸を押さえつけられるような強い痛み
- 大量の血を吐いた、または黒い便が出た
- このような症状があるときは、ためらわずに119番へ連絡してください。
- ⚠激しい痛みが続く
- ⚠高熱と腹痛がある
- ⚠おなかが張って苦しい
一般的な症状
- おなかや背中の痛み・張りが続く
- しこりや腫れを触れる
- 健康診断で血液検査の異常を指摘された
- 原因不明の体重減少がある
子供の症状
- おなかを痛がってぐずる
- けがをした後に内臓が打撲していないか心配
- 生まれつき内臓の形や働きの確認が必要
高齢者の症状
- 腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)のチェックなど、血管の病気が心配
- 胆石や腎結石による痛みがある
- 心不全や心臓弁膜症など、心臓の病気の経過を見る必要がある
原因
主な原因
- 腹痛や背中の痛みなど、症状の原因を調べるため
- 心臓の雑音や息切れなど、心臓の働きを確認するため
- 妊娠経過や赤ちゃんの成長を確認するため
- しこりや腫瘍が良性かどうかを調べるため
リスク要因
- 高血圧や糖尿病など生活習慣病がある
- 脂肪肝や胆石、腎結石になったことがある
- 家族に心臓病やがんを患った人がいる
- 妊娠中である
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上腹部の痛みが続く
- 吐き気や嘔吐を伴う腹痛がある
- 黄疸(皮膚や目が黄色くなる)が出ている
定期受診を予約すべき場合:
- 定期健診で異常を指摘された
- 持病の経過観察のため
- 妊娠が確認された後
診断
超音波検査は、病気を診断するために行われる画像検査です。検査で得られた画像から、臓器の大きさや形、血流などを観察し、異常の有無を調べます。必要に応じてCTやMRIなどの検査と組み合わせることもあります。
行われる可能性のある検査
- 腹部超音波(肝臓・胆のう・膵臓など)
- 心臓超音波(心エコー)
- 甲状腺・乳腺超音波
- 血管超音波(頸動脈など)
- 経膣超音波(子宮や卵巣)
診察で予想されること
検査は、ベッドに横になってもらい、検査部位に温かいゼリーを塗って、超音波を出す機械(プローブ)を皮膚に当てて行います。特別な準備や入院は不要で、通常はその場で結果の説明を受けられます。
治療
超音波検査は治療を目的としたものではありません。あくまで診断のための検査です。検査結果に基づいて、医師が治療の必要性や具体的な方法を判断します。
自宅でのセルフケア
- 検査前は指示がある場合を除いて、ふだん通りの食事や生活で大丈夫です。
- 腹部の検査では、胃の中を空にするために数時間の絶食を求められることがあります。
- 検査後は特に制限なく、すぐに普通の生活に戻れます。
医療治療
検査で異常が認められた場合、医師は症状や病気に合わせて薬物療法や生活習慣の改善などを検討します。治療の内容は診断によって異なるため、医師の説明をよく聞きましょう。
手術が検討される場合
超音波検査自体で手術が必要になることはありません。ただし、検査の結果、がんや結石、弁膜症のように外科的な治療が必要な病気がみつかれば、専門の医師から手術の説明があります。
この病気と共に生きる
超音波検査で異常がみつかった場合も、多くの疾患は早期に発見すれば治療がしやすくなります。医師の指示に従って定期的に検査を受け、健康管理に役立てましょう。
生活習慣のアドバイス
- バランスのよい食事を心がける
- 適度な運動を習慣にする
- 禁煙を検討する
- 飲酒はほどほどにする
食事と運動
検査結果が良好でも、生活習慣を見直すことで生活習慣病の予防になります。塩分や脂肪を控えめにし、野菜を多くとる食事を心がけましょう。運動は医師と相談しながら無理のない範囲で行います。
精神的健康と心の健康
検査結果によっては不安な気持ちになることがあります。特に、重い病気の可能性を指摘されたと感じた場合は、つらい気持ちになるのは自然です。一人で抱え込まず、家族や友人、医療機関に話しましょう。もし自分や家族が危機的な精神状態にあると感じたときは、ひとりで抱え込まず、医師や地域の相談センターに助けを求めてください。命の危険を感じる緊急時は、すぐに119番に連絡することができます。
予防
超音波検査は病気を予防するわけではありませんが、健康診断や人間ドックで超音波検査を定期的に受けることで、病気の早期発見・早期治療につながります。
検診プログラム
日本では、健康診断の項目に腹部超音波検査を加えているところもあります。特にリスクのある方は、医師に相談して定期的な検査を検討しましょう。
合併症
治療しない場合
- 検査を受けずに病気を見逃すと、進行してから発見されることがあります。
- 臓器のしこりや内部の異常が見つからず、治療が遅れるおそれがあります。
長期的な見通し
超音波検査は安全で、体への負担が少ない検査です。検査で見つかる病気の多くは早期発見できれば治療効果が高く、健康を取り戻せる可能性があります。必要があれば放置せず、医療機関にかかりましょう。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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