心臓MRI検査の受け方
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
心臓MRI(しんぞうMRI)は、磁気(じき)の力を使って心臓の形や動き、血液の流れをくわしく画像(がぞう)にする検査です。放射線(ほうしゃせん)を使わないので体への負担が少なく、心臓の状態を安全に調べられます。
重要な事実
- MRIは放射線を使わず、磁気と電波(でんぱ)で画像を作ります。
- 検査時間は30分から90分程度かかることがあります。
- 造影剤(ぞうえいざい)という薬を注射して、血管や組織をよりはっきり映すことがあります。
心臓MRIは特別な検査で、すべての病院にあるわけではありませんが、心臓の病気が疑われるときに行われることがあります。
心臓の形や動きに問題がある可能性がある人、例えば胸の痛みや息切れがある人、心筋症(しんきんしょう、心臓の筋肉の病気)や心臓の血流を調べたい人に行われます。
症状
- 突然の激しい胸の痛みが続く
- 息ができなくなるような苦しさ
- 意識を失った
- ⚠胸の痛みや息切れが急に悪くなった
- ⚠安静にしていても症状が続く
- ⚠めまいや吐き気を伴う
一般的な症状
- 胸の痛みや圧迫感
- 息切れや息苦しさ
- 動悸(どうき、心臓がドキドキする感じ)
- 疲れやすい、むくみ(特に足や足首)
子供の症状
- 生まれつきの心臓の病気のチェック
- 運動するとすぐ疲れる、唇の色が青っぽい
高齢者の症状
- 狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)の後遺症の評価
- 心臓の弁(べん)の異常が疑われる
原因
主な原因
- 心臓MRIは病気ではなく、検査のひとつです。
- 冠動脈(かんどうみゃく、心臓に血液を送る血管)の狭さや詰まり
- 心筋症(心臓の筋肉が厚くなったり薄くなったりする病気)
- 心臓の弁の異常
- 心臓の腫瘍(しゅよう、できもの)の有無
- 心臓の形や大きさの異常
リスク要因
- 脂質異常症(ししついじょうしょう、コレステロールや中性脂肪が多い状態)
- 運動不足
- 心臓病の家族歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸の痛みや息切れが急に現れた、または悪化した
- めまいや失神(きぜつ)を起こした
- 安静にしていても症状が続く
定期受診を予約すべき場合:
- 検診で心臓の異常を指摘された
- 長く続く疲れや動悸がある
- 心臓の病気を持っていて定期的なチェックが必要と医師に言われている
診断
心臓MRIは医師が心臓の病気を疑ったときに行う精密検査のひとつです。他の検査(心電図や心エコー)で異常が見つかった後に行われることが多いです。
行われる可能性のある検査
- 心電図(心臓の電気的な活動を調べる)
- 心エコー(超音波で心臓の動きを見る)
- 血液検査(心臓の負担を示す物質を調べる)
- 心臓MRI(詳細な画像で診断を確定する)
診察で予想されること
検査前:金属類(アクセサリー、時計、眼鏡、入れ歯など)を外します。ペースメーカーなどの体内金属がある場合はMRIを受けられないことがあります。検査着に着替えます。不安な場合は医師から鎮静薬(ちんせいやく、リラックスする薬)をもらえることもあります。 検査中:専用のベッドに横になり、ドーナツ状の大きな機械の中に入ります。大きな音がするので耳栓やヘッドホンを渡されます。じっとしていてください。造影剤を使う場合は腕から注射します。検査は30~60分程度です。 検査後:特に制限はありません。造影剤を使った場合は、水分を多めに摂るとよいでしょう。
治療
心臓MRIは診断のための検査であり、それ自体が治療ではありません。検査結果に基づいて、医師が適切な治療方針を決めます。
自宅でのセルフケア
- 検査前は、医師の指示に従って水分や食事を普通に取ってよいか確認する
- 金属類を身につけない
- 検査中はリラックスするために深呼吸をする
- 検査後は、体調に変化がないか観察する
医療治療
心臓MRIの結果、冠動脈の狭窄や心筋梗塞の所見があれば、薬物療法やカテーテル治療、バイパス手術などが検討されます。具体的な治療法は医師が患者さんの状態に合わせて提案します。
手術が検討される場合
心臓MRIの結果、冠動脈バイパス手術や弁膜症の手術などが必要と判断されることがあります。手術の必要性は専門医と相談して決めます。
この病気と共に生きる
心臓MRI自体は1回限りの検査です。検査後は通常の生活に戻れますが、結果に基づいて医師から生活のアドバイスがあるかもしれません。
生活習慣のアドバイス
- 検査後は普段通りの活動をして大丈夫です
- 造影剤を使った場合は水分を多めに取ると排泄が促されます
- 結果説明を聞くまでは、検査結果について過度に心配しすぎないようにしましょう
食事と運動
検査の前後で特別な食事や運動の制限はありません。ただし、心臓の状態によっては医師から生活習慣の改善を勧められることがあります。
精神的健康と心の健康
MRI検査は大きな音や狭い空間で不安を感じる方もいます。また、結果を待つ間に心配になることもあるでしょう。不安が強いときは医師や家族に相談してください。リラックス法や深呼吸が役立つこともあります。
予防
心臓MRIは病気を予防するものではなく、心臓の病気を早期に見つけるための手段です。心臓病の予防には、健康的な生活習慣(バランスの良い食事、適度な運動、禁煙、ストレス管理)が重要です。
検診プログラム
心臓病のリスクが高い方は、医師と相談して定期的な健康診断や心臓検診(心電図や心エコーなど)を受けることが勧められます。
合併症
治療しない場合
- 心臓MRIを受けずに心臓の病気を見逃すと、症状が進行し、心不全や心筋梗塞などの重い合併症を起こすリスクが高まります。
長期的な見通し
心臓MRIはとても精度の高い検査で、多くの心臓の病気を詳しく調べることができます。検査を受けることで正確な診断が得られ、適切な治療に結びつきます。結果が正常であれば安心できますし、異常があっても早期対応が可能です。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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