高血糖のときのMRI検査:受ける前に知っておくこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
MRI(磁気共鳴画像)は、磁石と電波を使って体の内部を詳しく画像にする検査です。高血糖(血糖値が高い状態)は、血液の中の糖分が多すぎることを指します。この記事では、高血糖の人がMRI検査を受けるときの流れや注意点を、わかりやすく説明します。
重要な事実
- MRI検査は放射線を使わない、安全な検査のひとつです。
- 高血糖そのものがMRIの画像に大きく影響することはありません。
- ただし、検査前に「血糖値が高い」「気分が悪い」とスタッフに伝えることが大切です。
高血糖(糖尿病)の人がMRI検査を受けることは、よくあることです。糖尿病の患者さんは約1,000万人以上いるとされ、年齢とともに検査の機会も増えます。
高血糖は主に糖尿病のある人にみられますが、一時的に血糖値が高くなる人もいます。子どもから高齢者まで、どんな年齢でも起こりうるものです。
症状
- 血糖値が原因で意識を失いそうな場合
- 激しい嘔吐(おうと)が続く
- いつもと違う異常な眠気・混乱(こんらん)
- 息が速くなり、体から甘いにおいがする
- ⚠発熱がある
- ⚠食事や水分がまったくとれない
- ⚠血糖値がかなり高いまま下がらない
- ⚠胸の痛みや息苦しさがある
一般的な症状
- のどが渇く
- トイレの回数がふえる
- つかれやすい
- 目がかすむ
- 頭がぼんやりする
子供の症状
- おねしょが増える
- 機嫌が悪い
- 体重が減るのに食欲がある
- いつもより元気がない
高齢者の症状
- 意識がぼんやりする
- めまいやふらつき
- 皮膚の乾燥
- 口の中がネバネバする
原因
主な原因
- 体内でインスリン(血糖を下げるホルモン)が十分に働かない
- 食事の量や内容が偏っている
- 感染症などの体調変化で血糖値があがる
- ストレスや睡眠不足
- 糖尿病の薬やインスリンを正しく使えていない
リスク要因
- 家族に糖尿病の人がいる
- 太りすぎ(肥満)
- 運動不足
- 高血圧や脂質異常がある
- 年齢を重ねている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- MRIの予約日に、意識がおかしい、嘔吐が止まらないなどの高血糖の症状がある場合は、検査を延期し、すぐに医療機関に連絡しましょう。
- 意識がはっきりしないときは、ためらわずに119番で救急車を呼んでください。
定期受診を予約すべき場合:
- MRIの予約が決まったら、かかりつけ医や検査施設に高血糖や糖尿病であることを伝えましょう。
- 持っている糖尿病の薬やサプリメントの一覧を用意して医師に見せましょう。
診断
高血糖は、血液検査(血糖値)や、過去1〜2か月の平均的な血糖がわかる「ヘモグロビンA1c」の検査で診断されます。MRI検査の前に希望すれば、医療機関で採血してもらうこともできます。
行われる可能性のある検査
- 血糖値の測定
- ヘモグロビンA1c(過去の血糖の平均の目安)
- 尿中のケトン体のチェック(必要に応じて)
- 腎臓の状態を確認する血液検査(造影剤を使う場合)
診察で予想されること
MRI検査の当日は、問診や安全確認、金属類の着脱、検査着への着替えがあります。次に、撮影台に横になり、大きな音がする機械の中でしばらく安静にします。静脈から造影剤を点滴する場合もあります。検査時間は部位によって15〜60分程度です。
治療
高血糖の治療の中心は、血糖値を健康な範囲に近づけることです。食事療法、運動療法、必要に応じて薬物療法を組み合わせます。MRI検査そのものは治療ではなく診断のためのものです。
自宅でのセルフケア
- こまめに水分をとる(医師が制限している場合は除く)
- 食事のバランスと量を意識する
- 医師の指示に従って血糖値を測定する
- 十分な睡眠と休息をとる
- 体調の変化をメモしておく
医療治療
医師は、生活習慣を改善しても血糖値が下がらない場合は、血糖を下げる薬を処方したり、インスリン療法を行ったりします。具体的な薬の種類や量は、腎臓の状態や年齢に応じて医師が決めます。検査を受ける際は、必ず持病と使用中の薬を伝えてください。
手術が検討される場合
高血糖そのものを手術で治すことはほとんどありません。まれに、重症の肥満をともなう糖尿病では、減量手術が検討されることがありますが、日本では専門医とよく相談したうえで行われます。
この病気と共に生きる
高血糖とうまく付き合うには、毎日の血糖値の変化を記録し、自分のからだのサインに気づくことが大切です。病院は血液検査や相談のための大切な場所です。不安なことは小さくても聞きましょう。
生活習慣のアドバイス
- 定期的に運動する(医師に相談して)
- ストレスをためない方法を見つける
- 十分な睡眠をとる
- 通院を続け、処方された薬を指示どおりに使う
食事と運動
野菜から食べる、甘い飲み物を控える、主食・主菜・副菜をそろえるなど、バランスのよい食事が基本です。運動は1日20〜30分の歩行などから始め、医師の許可を得て続けるとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
血糖値や検査のことで不安になるのは自然なことです。特に、MRIなどの検査が初めてだと緊張する人も少なくありません。不安な気持ちは家族や医療スタッフに話してみましょう。つらいときは無理をせず、専門の相談機関を利用することも選択肢のひとつです。
予防
生活習慣が原因の2型糖尿病は、規則正しい食事と運動で防げる可能性があります。すでに高血糖が続いている場合は、医師の指導のもとで合併症を防ぐことが大切です。
ワクチン
糖尿病の人は感染症が重症化しやすいため、かかりつけ医と相談のうえ、肺炎球菌やインフルエンザなどの予防接種を検討することがすすめられています。
検診プログラム
健診で血糖値を調べることが、高血糖の早期発見につながります。年に一度は健康診断を受けることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 血管が傷つき、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まる
- 目の血管が障害され、視力低下が進むことがある
- 腎臓の機能が低下し、透析が必要になることがある
- 手足の神経の障害でしびれや痛みが出る
- 感染症にかかりやすくなる
長期的な見通し
高血糖と診断されても、正しい治療と生活習慣を続けることで、多くの人は健康な生活を長く送ることができます。MRI検査は画像診断の手段のひとつで、安全に受けられるようサポートする仕組みがあります。自分を責めず、一歩ずつ向き合っていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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