腎臓結石のX線検査について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
腎臓結石のX線検査は、腰やお腹の痛みの原因を調べるために行う検査です。X線(エックス線)を使って、腎臓や尿管の中にある石を見つけます。ただし、すべての結石がX線に写るわけではなく、カルシウムを含む石は写りやすいですが、尿酸などの石は写りにくいことがあります。
重要な事実
- X線検査は、カルシウムを含む結石をよく写します。
- 検査は痛みがなく、短時間で終わります。
- すべての結石が見えるわけではないため、CTや超音波検査が追加で行われることもあります。
- 造影剤(えいぞうざい)という薬を使って、より詳しく調べることもあります。
腎臓結石は、日本人の約10人に1人が一生のうちに一度は経験するといわれています。X線検査は、結石が疑われるときによく行われる検査の一つです。
腎臓結石は、30代から50代の男性に多く見られますが、女性や高齢者、子どもでもなることがあります。
症状
- 痛みで動けなくなるほどの激しい痛みがある
- まったく尿が出ない
- 意識がもうろうとする
- ⚠熱がある(38度以上)
- ⚠悪寒や震えがある
- ⚠血尿が続く
- ⚠痛みがひどくて市販の痛み止めが効かない
一般的な症状
- 腰やわき腹の激しい痛み(突然起こることが多い)
- 血尿(尿に血が混じる)
- 排尿時の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 頻尿(トイレが近い)
子供の症状
- お腹や腰の痛みをうまく伝えられないことがある
- 機嫌が悪い、ぐずる
- おねしょが増える
- 尿がにごる
高齢者の症状
- 痛みを感じにくいことがある
- 発熱やだるさなどの全身症状が出やすい
- 認知症の方は症状を言葉にできないことがある
原因
主な原因
- 尿の中のカルシウムやシュウ酸などの成分が濃くなり、結晶となって固まる
- 水分不足で尿が濃くなる
- 特定の病気(例:副甲状腺機能亢進症)や薬の影響
リスク要因
- 水分をあまり飲まない
- 塩分や動物性たんぱく質の多い食事
- 家族に腎臓結石の人がいる
- 尿路感染症を繰り返す
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急な激しい痛みがある
- 熱や悪寒がある
- 痛みで嘔吐が止まらない
定期受診を予約すべき場合:
- 腰やわき腹の痛みが続く
- 尿に血が混じっているのに気づいた
- 以前結石と言われて経過観察中
診断
医師が症状を聞き、お腹や腰の診察を行った後、腎臓結石の可能性が高いと判断した場合、X線検査をはじめとする画像検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 腹部単純X線検査(KUB):お腹のX線写真を撮り、結石の位置や大きさを調べます。
- 超音波(エコー)検査:腎臓や尿管の状態を音波で調べます。結石がなくても水腎症(腎臓に尿がたまる)がないか確認できます。
- CT検査:より詳しく結石の硬さや位置、尿の通り道を調べます。
- 尿検査:血尿や感染の有無を調べます。
- 血液検査:腎臓の働きやカルシウムなどの値を調べます。
診察で予想されること
X線検査は、横になった状態でお腹の前にフィルムを当て、数秒間じっとします。痛みはなく、検査時間は5分程度です。必要に応じて造影剤を静脈から注射することもあります。結果はその場でわかるか、後日説明があります。
治療
結石の大きさや場所、症状によって治療法が変わります。小さな結石は自然に尿と一緒に排出されることが多いですが、大きな結石や感染を伴う場合は医療的な対応が必要です。
自宅でのセルフケア
- こまめに水分を摂る(1日2リットルを目安に)
- 痛みがあるときは安静にする
- 医師に相談の上、市販の痛み止めを使うこともある
医療治療
結石の排出を助けるために、薬物療法(結石のサイズを小さくしたり、尿管を広げる薬)が行われることがあります。また、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という、体外から衝撃波を当てて結石を砕く治療や、内視鏡を使って結石を直接取り除く方法もあります。
手術が検討される場合
結石が大きくて自然に排出できない、または感染症や腎臓の機能障害を引き起こしている場合には、手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
結石ができやすい体質の方は、水分を多めに摂る習慣を続けることが大切です。痛みが再発するときは、早めに医師に相談しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 1日2〜3リットルの水分を目安に飲む
- 食事の塩分を控える
- 動物性たんぱく質(肉や魚)をとりすぎない
- 適度な運動を心がける
食事と運動
バランスの良い食事と適度な運動は結石の予防に役立ちます。特に、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、ナッツ類など)のとりすぎに注意しましょう。ただし、極端な食事制限はせず、医師や栄養士のアドバイスを受けると安心です。
精神的健康と心の健康
繰り返す痛みや治療への不安から、ストレスや気分の落ち込みを感じることがあります。一人で抱え込まず、家族や医療者に気持ちを話すことも大切です。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、水分を十分に摂り、塩分や動物性たんぱく質を控えたバランスのよい食事を心がけることで、再発のリスクを減らせます。
検診プログラム
結石を経験したことがある方は、定期的に尿検査や画像検査を受けると、再発を早期に見つけることができます。
合併症
治療しない場合
- 腎臓に尿がたまり、腎機能が低下する(水腎症)
- 尿路感染症を起こし、重症化すると敗血症になることもある
- 結石が尿管をふさぎ、強い痛みや吐き気が続く
長期的な見通し
腎臓結石は適切な治療と生活習慣の見直しで、多くの場合治ります。再発はしやすいですが、予防策を続けることでリスクを大きく減らせます。早期に発見し治療すれば、腎臓の機能に長く影響を残すことはほとんどありません。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月30日
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