男性ホルモンと骨密度X線検査
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
男性ホルモン(テストステロン)は、男性の体や心に大きな影響を与えるホルモンです。このホルモンが低くなる状態を「男性ホルモン低下症(低テストステロン症)」と呼びます。血液検査でその値を調べるのが基本ですが、骨がもろくなっていないかを確認するために、X線を使った骨密度検査(DXA検査)が行われることがあります。骨密度検査は、骨の丈夫さを測るもので、痛みもなく、短時間で終わります。
重要な事実
- 男性ホルモンが低下すると、骨が弱くなりやすくなります。
- 骨密度検査(DXA)は、全身の骨の強さを調べるX線検査で、被ばく量は極めて少ないのが特徴です。
- 男性ホルモン低下症は、加齢だけでなく、生活習慣や特定の病気が原因になることもあります。
男性ホルモン低下症は、40歳以降の男性にしばしば見られます。ただし、すべての人に症状が出るわけではなく、加齢に伴う自然な変化と考えられる場合も多いです。
症状
- 突然の激しい精巣の痛み
- 意識がもうろうとする
- 突然の強い胸痛や息苦しさ
- ⚠精巣の腫れや痛みが続く
- ⚠視野が欠ける、二重に見える
- ⚠骨折が疑われる強い痛み
一般的な症状
- 性欲(リビドー)の低下
- 勃起しにくい
- 疲れやすく、力が出ない
- 気分が落ち込む
- 体毛やひげが薄くなる
- 筋肉量が減る
子供の症状
- 思春期の始まりが遅い
- 身長の伸びが悪い
- 声変わりが遅い
- 睾丸が小さい
- 筋肉がつきにくい
高齢者の症状
- 身長が縮む
- 背中や腰の痛み
- 骨折しやすくなる
- 筋力の低下
- 転倒しやすい
原因
主な原因
- 加齢による自然な低下
- 精巣の病気やけが、感染症
- 脳の下垂体や視床下部の腫瘍
- 抗がん剤治療や放射線治療
- ステロイド薬の長期使用
- 重度のストレスや過度の運動
リスク要因
- 睡眠時無呼吸症
- アルコールの多飲
- 慢性的な腎臓病や肝臓病
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 精巣の急な激しい痛み
- 急に視力や視野の異常が現れた
- 背中や腰の痛みがひどく、骨折が疑われる
定期受診を予約すべき場合:
- 持続する性欲の低下や勃起機能の低下
- 慢性的な疲労感
- 気分の落ち込みが続く
- 背が縮んだ、骨折しやすくなった
診断
診断は、早朝の血液検査でテストステロン値を測定することから始まります。値が低い場合は、原因を調べるために追加のホルモン検査や画像検査が行われます。また、骨の健康状態を確認するため、X線を使った骨密度検査(DXA)が勧められることがあります。
行われる可能性のある検査
- 早朝の血液検査(テストステロン測定)
- LH・FSHという脳から精巣への指令ホルモンの血液検査
- 骨密度測定(DXA検査)
- 必要に応じた頭部のMRI検査
- 小児では、骨年齢を評価するための手首のX線検査
診察で予想されること
骨密度検査(DXA)は、ベッドに寝たままの状態で行われます。機械からX線が照射されますが、痛みはなく、検査時間は10~20分程度です。食事や水分の制限は通常ありません。結果は数日後に医師から説明されます。
治療
治療は、原因と症状の程度によって異なります。加齢による軽い低下で症状がなければ、生活習慣の改善が中心になります。症状が明らかで、生活の質が下がっている場合には、テストステロン補充療法が選択肢となります。また、骨密度が低い場合は、骨を強くする治療が検討されます。
自宅でのセルフケア
- 十分な睡眠をとる
- ウォーキングや筋力トレーニングなどの適度な運動
- 栄養バランスのよい食事(たんぱく質、カルシウム、ビタミンDを意識する)
- アルコールを控える
- ストレスをためない工夫をする
医療治療
テストステロンを補充する治療には、ジェル、貼り薬、注射などさまざまな形があります。どれを選ぶかは、医師が病状や生活スタイルを考慮して決めます。前立腺がんや乳がんのある人では原則使えません。骨密度が低い場合は、骨折予防のための薬物治療が行われることがあります。具体的な薬の名前はここでは記載しません。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
下垂体腫瘍や精巣の病気が原因の場合は、腫瘍の種類や大きさによって手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
男性ホルモン低下症はゆっくり進むことが多く、早めに気づいて治療を始めれば、症状は改善しやすくなります。通院や検査が続きますが、普段の生活は普通に送ることができます。
生活習慣のアドバイス
- 定期的な運動を習慣にする
- 寝る時間を一定にする
- 禁煙する
- 飲酒はほどほどにする
食事と運動
筋肉と骨を保つためには、たんぱく質を十分にとり、カルシウムやビタミンDを含む食品(乳製品、小魚、緑黄色野菜など)を意識して摂ることが大切です。運動は、ウォーキングなどの有酸素運動と、スクワットなどの筋力運動を組み合わせると効果的です。
精神的健康と心の健康
性機能や体つきの変化は、自信や気分に影響することがあります。落ち込みが続く場合や不安が強い場合は、一人で抱え込まず、医師や心理の専門家に相談してください。もし自傷や切迫した危険を感じるときは、ためらわずに救急要請(119番)を呼びましょう。
予防
加齢による男性ホルモンの低下を完全に防ぐことはできません。しかし、肥満や生活習慣病を予防し、運動とバランスのよい食事を心がけることで、低下のスピードをゆるやかにできる可能性があります。
検診プログラム
特定の症状がある場合や、骨粗鬆症のリスクが高い場合には、医療機関でホルモン検査や骨密度検査を受けることが勧められます。定期健診の際に医師へ相談してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 骨粗鬆症による骨折のリスクが高まる
- 筋肉量の減少が進む
- 気分障害や集中力の低下
- 生活の質の低下
長期的な見通し
原因をしっかり調べ、適切な治療を行えば、症状の多くは改善します。特に早期に治療を始めた人ほど、骨や筋肉の状態は良好に保たれます。前向きに治療に向き合うことが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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