しびれとMRI検査
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
しびれとは、皮膚の感覚が消える・触った感じが鈍くなる・針で刺されるような感覚などの異常を感じることをいいます。MRI(磁気共鳴画像検査)は、強力な磁石と電波を使って体の中の断面の画像を撮る検査で、しびれの原因となる神経や脳・脊髄(せきずい)の問題を詳しく調べるために使われます。MRIは放射線を使わないため、比較的安全な検査と言われています。
重要な事実
- MRIは放射線を使わず、痛みもない検査です。
- しびれの原因は、神経の圧迫、血流の問題、脳や脊髄の病気などさまざまです。
- 突然のしびれとともに体の麻痺や言葉の障害がある場合は、緊急の可能性があります。
しびれは非常に一般的な症状で、誰でも一度は経験することがあります。ただし、MRIが必要になるのは、神経や背骨に何らかの問題が疑われる場合に限られます。
しびれは子どもから高齢者まで誰にでも起こりうる症状です。特に、加齢とともに背骨や神経の変化が起こりやすいため、中高年以降に多く見られます。
症状
- 突然、体の片側のしびれとともに力が入らない
- 顔がゆがむ、言葉が話せない、相手の言葉がわからない
- しびれとともに激しい頭痛・胸の痛み・呼吸の苦しさがある
- 意識を失った
- ⚠しびれが突然起こり、数時間以上続く
- ⚠しびれに加えて、熱や強い痛みがある
- ⚠しびれの範囲が急に広がった
- ⚠排尿・排便がしにくい、または失禁がある
一般的な症状
- 皮膚の感覚がにぶい、触った感じがわからない
- チクチク・ジンジン・ピリピリする感じ
- 熱さや痛みを感じにくい
- 手足に力が入りにくい、動かしにくい
子供の症状
- 子どもでは、しびれをうまく言葉にできないことがあります。転びやすくなる、物を落としやすくなる、体を触られるのを嫌がるなどの変化に気づいたら、小児科で相談しましょう。
高齢者の症状
- 高齢者では、加齢による脊椎(せきつい)や神経の変化でしびれが生じやすく、歩きにくさや転倒のリスクにつながることがあります。
原因
主な原因
- 神経の圧迫(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など)
- 脳卒中や脳・脊髄の血管の問題
- 糖尿病などの代謝の病気による神経の障害
- 手根管症候群などの末梢神経の障害
- ビタミン不足や甲状腺の病気
リスク要因
- 長時間の同じ姿勢、または繰り返しの動作
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病
- 家族に神経や血管の病気の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- しびれに突然、力が入らない・言葉が話せない・顔がゆがむなどの症状がともなう場合は、すぐに119番に電話してください。
- しびれとともに激しい痛みや突然の排尿・排便の異常がある場合は、脳か整形外科の救急外来を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- しびれが数日以上続く
- しびれがだんだん強くなる・範囲が広がる
- 原因が思い当たらないしびれを繰り返す
診断
医師は、しびれの場所や経過・ほかの症状を聞き、感覚や筋力、反射のチェックなど、神経の診察を行います。その結果に基づいて、必要に応じてMRI検査がすすめられます。
行われる可能性のある検査
- 神経の診察(感覚・筋力・反射)
- 血液検査
- MRI検査
- 神経伝導検査・筋電図(神経や筋肉の働きを調べる電気検査)
診察で予想されること
MRI検査では、専用のベッドに横になり、筒のような装置の中に入ります。検査中は大きな音がしますが、痛みはありません。動くと画像がぶれるため、指示に従ってじっとしていることが大切です。撮影時間は30〜60分程度で、詳しく調べる場合には、造影剤(えいぞうざい)を点滴することがあります。体内に金属がある人や、造影剤に対してアレルギーがある人は、事前に必ず医師や技師に伝えてください。
治療
治療は、しびれの原因によって異なります。MRIなどの検査で原因を明らかにしたうえで、その原因に合わせた治療を行います。原因が一時的なものであれば、自然に改善することもあります。
自宅でのセルフケア
- 長時間の同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
- 正しい姿勢を意識する
- 症状に合わせて患部を温めたり冷やしたりする
- 医師に相談せずに、強いマッサージや運動をしない
- バランスの良い食事と十分な休息を心がける
医療治療
医師の指導のもと、薬物療法(しびれや痛みを和らげる薬)、リハビリテーション(理学療法)、神経ブロック注射(原因となる神経の痛みを一時的に抑える方法)などの治療が検討されます。どんな治療が合うのかは、原因や生活スタイルによって異なります。医師とよく相談して決めましょう。
手術が検討される場合
薬やリハビリなどの保存療法で改善しない場合や、脊髄や神経を強く圧迫している場合には、手術が検討されることがあります。手術が必要かどうかは、画像検査の結果や症状の経過、全身の状態をふまえて専門医が判断します。
この病気と共に生きる
しびれがある間は、無理をせず、体からのサインに耳を傾けましょう。医師・看護師・理学療法士などに相談して、あなたに合った生活の工夫を見つけることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 定期的に医師の診察を受ける
- 無理のない範囲で体を動かす習慣を作る
- 睡眠や休息を十分にとる
- 喫煙や過度の飲酒を避ける
食事と運動
バランスの良い食事(野菜・果物・魚など)と、ウォーキングなどの軽い運動は、神経や血管の健康を保つのに役立つことがあります。ただし、しびれの原因によっては運動で悪化することもあるため、必ず医師や理学療法士に相談してから行いましょう。
精神的健康と心の健康
しびれが長く続くと、不安や気分の落ち込みを感じることがあります。つらい気持ちを一人で抱え込まず、かかりつけ医や看護師、心の専門家に相談してください。もし今、つらい気持ちでいっぱいの場合は、お住まいの地域の相談窓口(自治体の保健センターなど)に連絡することも選択肢のひとつです。
予防
しびれの原因によっては、完全に予防することは難しい場合があります。しかし、姿勢や生活習慣を整え、糖尿病などの生活習慣病を予防・管理することで、しびれのリスクを減らせる可能性があります。
検診プログラム
糖尿病や高血圧は、しびれにつながることがあります。定期的な健康診断でチェックし、異常を指摘されたら早めに受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 原因となっている病気(脳卒中や脊髄の病気など)が進行する
- 神経の機能低下が続く、または悪化する
- 感覚がにぶることで、やけどやけがに気づきにくくなる
- 歩行が不安定になり転倒しやすくなる
長期的な見通し
しびれの原因と程度によって経過は異なりますが、適切な診断と治療を受ければ、多くの場合で症状は改善します。MRI検査は原因を見つけるための大切な第一歩です。あきらめずに、医師と一緒にあなたに合った治療方針を見つけていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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