妊娠中のMRI検査|受ける理由・流れ・安全性
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
妊娠中にMRI(磁気共鳴画像)検査を受けるときの説明です。MRIは強い磁気と電波を使って体の中を断面の写真にする検査で、レントゲンやCTとは違い放射線を使いません。そのため、医師が必要と判断した場合には、妊娠中でも行われることがあります。
重要な事実
- MRIは放射線を使わないため、赤ちゃんへの被ばくの心配が少ないとされています。
- 妊娠中は原則として、医師が必要と判断したときだけMRIを行います。
- 検査中は大きな音がすることがありますが、体に痛みはありません。
- 造影剤を使うかどうかは、医師が赤ちゃんへの影響を考えて慎重に判断します。
- 検査時間は通常30分から1時間程度です。
妊娠中にMRI検査が行われる頻度は多くありません。ただし、超音波検査だけでは十分に診られない場合に、より詳しい情報が必要なとき、専門の病院で行われることがあります。
妊娠中の女性で、おなかの赤ちゃんや胎盤、子宮の状態を詳しく調べる必要がある場合に、医師からすすめられることがあります。特定の年齢に限らず、どの妊娠でも必要になれば行われます。
症状
- おなかの強い痛みがある。
- 大量の性器出血がある。
- 意識がぼんやりする、目の前が暗くなる。
- 息苦しい、胸の痛みがある。
- けいれんが起きる。
- ⚠おなかの張りが続く、出血が続く、発熱があるなど、救急車が必要とまではいかないけれど急に気になる症状がある場合は、同じ日のうちに産科やかかりつけ医へ連絡してください。
- ⚠胎動がこれまでと明らかに違って、長時間感じられないときも、すぐに医療機関へ相談してください。
一般的な症状
- 持続する頭痛や、おなかの痛み・張りなどがあり、その原因を調べるためにMRIが検討されることがあります。
- 性器出血が続く、胎動を感じにくいなど、赤ちゃんや胎盤の状態を確認したいときにMRIが行われることがあります。
- 超音波検査だけでははっきりしない異常が疑われる場合、より詳しい画像を得るためにMRIが行われることがあります。
子供の症状
- この検査は妊婦さんと、おなかの中の赤ちゃんの両方を対象にすることがあります。赤ちゃんの脳や体の一部を詳しく確認するために、母親のおなか越しにMRIで観察する場合があります。
高齢者の症状
- 妊娠中の方が対象の検査なので、高齢者の方に特別な説明はありません。ただし、高齢出産になる場合には、医師とよく相談しながら検査を受けることが大切です。
原因
主な原因
- 超音波検査でははっきりしない骨盤の中の状態や、胎盤の位置、子宮筋腫、卵巣の状態を確認するため。
- おなかの中の赤ちゃんの脳や体の一部をより詳しく診たいとき。
- 妊娠の経過を安全に進めるため、医師がMRIの情報が必要だと判断したとき。
リスク要因
- 体内に金属がある方(ペースメーカー、人工関節、金属製クリップなど)は、安全のためにMRIを受けられないことがあります。
- 閉所恐怖症がある方は、検査中に不安を感じやすいため、事前に伝えることが大切です。
- 妊娠中は赤ちゃんへの影響を最小限にするため、医師は検査の必要性を慎重に判断します。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 強い腹痛、大量出血、胎動の変化など気になる症状があれば、緊急の場合以外でも、すぐに産科医に相談してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊婦健診で「MRIがよいかも」と言われたら、その場ですぐ決めず、予約を取って医師から説明を聞きましょう。
- 検査前に、妊娠週数、既往歴、アレルギー、体内の金属の有無を伝えましょう。
診断
妊娠中のMRIは、妊婦健診や超音波検査などの結果から、医師がより詳しい画像診断が必要と判断した場合に行われます。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー)
- 血液検査
- 胎児心拍や胎動のモニタリング
- MRI(磁気共鳴画像)検査
診察で予想されること
検査は専用のベッドに横になって受けるため、体に痛みはありません。大きな音がするので、耳栓やヘッドホンを使います。検査中は動かないことが大切です。気分が悪くなったら、すぐに技師に伝えられるよう、呼び出しボタンもあります。造影剤が必要な場合は、医師が理由と安全性を説明してから使います。検査後は特に待機時間もなく、普段どおりの生活に戻れます。
治療
MRI検査は治療のためのものではなく、診断のための検査です。検査結果をもとに、産科医が今後の妊娠管理やお産の計画について、あなたと相談しながら進めていきます。
自宅でのセルフケア
- 検査前は、特別なからだの準備は必要ないことが多いですが、医師の指示があればそれに従いましょう。
- 検査中は動かないことが大切です。不安なことや体調の変化は、遠慮なく技師に伝えましょう。
- 検査後は通常どおりの生活をして大丈夫ですが、気になる症状があれば産科医に相談しましょう。
医療治療
MRIの結果次第で、治療が必要かどうかが決まります。治療が必要な場合は、妊娠週数や症状の程度に合わせて、医師が薬の種類や量を調整しながら安全に進めます。薬の名前や用量については、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
まれに胎盤の位置や子宮の状態によって手術が必要になる場合もありますが、できる限り妊娠を継続できるよう、複数の専門医が相談して方針を決めます。
この病気と共に生きる
妊娠中にMRI検査を受けても、その後の生活が変わることはほとんどありません。検査後は、妊娠の進行に合わせて普段どおりの生活を送ってください。
生活習慣のアドバイス
- 無理をせず、体調の変化に気をつけましょう。
- 規則正しい生活と十分な休息を心がけましょう。
- 気になることは一人で抱えず、パートナーや医療者に話しましょう。
食事と運動
特別な食事制限はありません。妊娠中はバランスのよい食事と、医師に相談して決めた適度な運動を続けることが大切です。
精神的健康と心の健康
赤ちゃんのことが心配で不安になるのは自然なことです。MRI検査をすすめられて驚いたり心配したりする気持ちは、医師や助産師に話してください。必要なら何度でも質問して、納得できるまで説明を求めてよいのです。
予防
MRI検査が必要になる状態を「予防する」という考え方はあまりありません。お母さんと赤ちゃんの健康を保つためには、定期的な妊婦健診を受けることが何より大切です。
合併症
治療しない場合
- もしMRI検査を受けずにいたら、超音波検査ではわからなかった胎盤や子宮の状態を見逃してしまう可能性があります。
- 胎盤の位置や子宮の病気がわからず、お産のときに想定外のことが起きるリスクが高まるかもしれません。
- ただし、MRIが必要かどうかは医師の判断です。心配なときは理由をよく聞いて、納得したうえで受けることが大切です。
長期的な見通し
MRI検査は妊娠中の診断を助けるための大切な検査です。何か見つかったとしても、妊娠週数や状態に合わせてできる対応があります。赤ちゃんとお母さんの安全のために、医師と一緒に最善の方法を選んでいけるよう、安心して相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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