妊娠中の超音波検査(エコー)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
妊娠中の超音波検査(エコー)は、おなかや腟の中に機械を当てて、音波を使い、おなかの中の赤ちゃんの様子をモニターに映し出す検査です。赤ちゃんの大きさや動き、心臓の拍動、羊水の量、胎盤の位置などを確認することができます。痛みはほとんどなく、妊娠中に定期的に行う安全な検査です。
重要な事実
- 赤ちゃんの成長や発育の状態を確認できます。
- 出産予定日をより正確に知るための助けになります。
- 妊娠20週前後に行う「中期スクリーニング」では、赤ちゃんの体の形や臓器の様子を詳しく調べます。
- 放射線を使わないため、赤ちゃんへの影響はほとんどないとされています。
はい。日本では、妊娠中のほぼすべての妊婦さんが受ける一般的な検査です。厚生労働省の指針でも、妊娠中の健診の一環として行われています。
妊娠中のすべての方が対象です。初めての妊娠でも、2回目以降の妊娠でも、おなかの赤ちゃんの健康を確認するために行われます。
症状
- 性器から多量の出血がある場合は、すぐに119番に電話して救急車を呼んでください。
- 耐えられないほどの強いおなかの痛みがある場合は、すぐに119番に電話してください。
- 意識がもうろうとする、倒れそうになるなどの症状がある場合は、緊急の対応が必要です。
- ⚠少量の出血や茶色いおりものが続く場合
- ⚠おなかの張りや痛みが続く場合
- ⚠赤ちゃんの動きが普段より明らかに少ないと感じる場合
一般的な症状
- 妊娠中の出血やおなかの痛みの原因を調べるために行われることがあります。
- 赤ちゃんの動きがいつもより少ないと感じたとき、確認のために行われることがあります。
子供の症状
- この検査は通常、妊娠中の方に行うため、子どもに直接あてはまることはありません。
高齢者の症状
- この検査は妊娠中の方を対象としており、高齢者の方に特有の症状はありません。
原因
主な原因
- 妊娠や赤ちゃんの状態を確認するために行います。
- 出産予定日を正確に知るために、妊娠初期に行うことがあります。
- 医師が必要と判断した場合は、赤ちゃんの健康状態を詳しく調べるために行います。
リスク要因
- 多胎妊娠(双子など)の場合は、より詳しい確認が行われることがあります。
- 高齢での妊娠(35歳以上)では、追加の検査が提案されることがあります。
- 妊娠前から高血圧や糖尿病などの持病がある方は、注意深く経過を見るために行われます。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 性器からの出血がある場合
- 強いおなかの痛みがある場合
- 破水したと思われる場合は、すぐに診察を受けてください
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠初期(10~13週ごろ)の予定日確認や赤ちゃんの心拍確認
- 妊娠中期(18~20週ごろ)の赤ちゃんの体の形や発育の確認
- 妊娠後期(36週以降)の胎位や胎盤の位置の確認
診断
超音波検査は、おなかの上から行う「経腹法」と、腟の中に細い器具を入れて行う「経腟法」の2種類があります。妊娠週数や確認したい内容によって、医師が適した方法を選びます。
行われる可能性のある検査
- 経腟エコー:妊娠初期に使われることが多く、子宮や赤ちゃんの様子を鮮明に観察できます。
- 経腹エコー:おなかの上から行う一般的な方法で、妊娠中期以降はこちらが中心です。
- 3D/4Dエコー:赤ちゃんの立体的な表情や動きを見ることができる追加の検査です。保険適用外のことがあります。
診察で予想されること
検査は5~15分程度で、痛みはほとんどありません。おなかに温かいゼリーを塗って、プローブと呼ばれる器具を当てて観察します。必要に応じて、膀胱を適度に満たした状態で行うこともあります。検査中は医師が画面を指さしながら説明してくれることが多く、気になることがあればその場で質問できます。
治療
超音波検査は診断のための検査であり、それ自体に治療効果はありません。検査結果をもとに、医師が必要な対応を判断します。何も異常がなければ、そのまま妊娠を継続し、次の定期健診へ進みます。
自宅でのセルフケア
- 検査前に水分を多めに摂ると、膀胱が適度に満たされて見えやすくなる場合があります(医師の指示に従ってください)。
- 検査後は通常の生活に戻って問題ありません。
- 検査結果で不安な点があれば、遠慮なく医師や助産師に相談しましょう。
医療治療
超音波検査で異常が疑われる場合は、さらに専門的な検査(血液検査や胎児心エコーなど)が行われたり、専門の医療機関を紹介されたりすることがあります。治療が必要な場合は、お母さんの健康状態や妊娠週数に合わせて、医師が計画を立てます。
手術が検討される場合
超音波検査そのものが手術につながることはありません。万一、異常が見つかっても、多くの場合は薬による治療や安静など、からだへの負担が少ない方法が検討されます。
この病気と共に生きる
超音波検査は短時間で終わり、入院や長い安静は必要ありません。日常生活に特別な制限はありませんが、妊娠中の出血や腹痛などの気になる症状があれば、無理をせず早めに医療機関に連絡しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 妊婦健診を予定通り受けて、赤ちゃんの状態を継続的に確認しましょう。
- 出血や腹痛、破水などの症状があれば、我慢せずに医療機関へ相談しましょう。
- 十分な休息と睡眠を心がけ、無理のない範囲で生活してください。
食事と運動
妊娠中はバランスの良い食事を心がけ、葉酸や鉄分などを意識して摂ることが勧められます。運動は、医師から注意がない限り、ウォーキングなど無理のない範囲で行うとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
検査を待っている間や結果を聞くまでは、不安が強くなることもあります。その気持ちは自然なものです。パートナーや家族に話したり、助産師や医師に気持ちを伝えたりすることが、安心につながります。
予防
超音波検査自体は、病気を予防するものではなく、妊娠中の異常を早期に見つけるための検査です。妊娠中の健康状態を良好に保つことが、赤ちゃんの健やかな発育につながります。
ワクチン
妊娠中に受ける予防接種は限られています。日本では、風しんやインフルエンザなどの予防接種に関する厚生労働省の指針があります。受ける際は、必ず担当医と相談して決めてください。
検診プログラム
超音波検査は、赤ちゃんの構造的な異常や発育の問題を早期に発見するためのスクリーニング検査のひとつです。ただし、すべての異常を確実に見つけられるわけではありません。
合併症
治療しない場合
- 超音波検査で指摘された異常を放置すると、赤ちゃんの発育に影響が出る可能性があります。
- 胎盤の位置異常(前置胎盤など)を早期に発見しないと、出産時の出血などの危険が高まることがあります。
- 多胎妊娠や羊水の異常なども、適切に管理しないと母子の健康に影響することがあります。
長期的な見通し
ほとんどの妊娠では、超音波検査で特に問題は見つかりません。万一、気になる所見があった場合でも、多くの場合は専門医の適切なフォローアップや治療によって、安全にお産を迎えることができます。信頼できる医療チームと一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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