副鼻腔炎のCT検査——準備と流れを知っておこう
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副鼻腔炎(ふくびくうえん)は、鼻のまわりにある骨の空洞(副鼻腔)の粘膜が炎症を起こす病気です。細菌やウイルスが原因で、鼻づまりや顔の痛みなどの症状があらわれます。CT検査は、この炎症の広がりや重症度をくわしく確認するための検査です。この検査は「はっきりした原因を見つける地図」のような役割をします。
重要な事実
- CT検査は痛みがなく、通常10〜15分程度で終わります。
- 副鼻腔炎のCT検査は、多くの場合、特別な準備は必要ありません。
- 医師が必要と判断した場合だけ、造影剤(えいぞうざい)という薬を使って、より詳しく調べることがあります。
副鼻腔炎はとてもありふれた病気で、多くの人がかぜをきっかけに一度は経験します。日本では毎年たくさんの人が受診しています。
子どもから大人まで、すべての年齢で起こります。アレルギー性鼻炎のある人、鼻の構造に問題がある人、免疫力が低下している人は特にかかりやすいと言われています。
症状
- 目の周りが急に腫れて痛む
- 視力が急に落ちたり、物が二重に見えたりする
- 高熱に加えて強い頭痛、首のこわばりがある
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しい
- ⚠症状が10日以上続く
- ⚠一度よくなった後に再び悪化した
- ⚠38度以上の発熱がある
- ⚠顔の痛みが市販の痛み止めで治まらない
一般的な症状
- 鼻づまり
- 顔の痛みや圧迫感
- 濃い色の鼻水が出る
- においが分かりにくくなる
- せきや発熱
子供の症状
- 鼻水や鼻づまりが長引く
- 耳の痛みを訴える
- 機嫌が悪く、ぐずることがある
- 夜のいびきがひどくなる
高齢者の症状
- 症状がはっきりせず、ぼんやりすることがある
- いつもより元気がなくなる
- 鼻水やせきが長引く
- 熱はあまり高くならないこともある
原因
主な原因
- ウイルス感染(かぜのウイルス)
- 細菌感染
- アレルギーによる炎症
- カビ(真菌)による感染
リスク要因
- アレルギー性鼻炎
- 鼻中隔弯曲症(鼻の仕切りが曲がっていること)
- たばこを吸う
- 免疫力が低下している
- 歯の根の感染症
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 目の周りの腫れや痛みが強くなる
- 高熱と強い頭痛がある
- 症状が10日以上続く
- 呼吸が苦しい
定期受診を予約すべき場合:
- 症状が時間とともに悪化している
- 1年に数回以上副鼻腔炎を繰り返す
- 仕事や生活に支障が出ている
診断
まず、症状を聞き取り、鼻の中を観察します。鼻の奥を細いカメラ(内視鏡)で見ることもあります。CT検査は、診断をより確かなものにするために、炎症の広がりや副鼻腔のつまり具合を画像で確認する目的で行います。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状の経過を聞く)
- 鼻鏡(びきょう)を使った鼻の中の観察
- 内視鏡検査(鼻の奥を見る)
- CT検査(副鼻腔の詳しい画像検査)
- 必要があれば細菌培養(菌の種類を調べる)
診察で予想されること
CT検査の準備はとても簡単です。通常の副鼻腔CTでは、食事や水分制限はありません。ただし、造影剤を使う検査と言われた場合は、検査前に一定時間食事を控える指示が出ることがあります。検査当日は、金属のアクセサリーや眼鏡を外して、円筒形の機械の中に横になります。数分間動かずにいるだけで、痛みはありません。妊娠の可能性がある方、造影剤にアレルギーがある方、腎臓に病気がある方は、検査前に必ず医師または放射線技師に伝えてください。
治療
治療は原因と症状の重さに応じて選ばれます。多くはウイルスが原因のため、保温・安静・水分補給などで自然によくなります。細菌感染が強く疑われる場合には、医師が抗菌薬を処方し、その後また症状を確認します。
自宅でのセルフケア
- 安静にして十分な水分をとる
- 鼻のまわりを温かいタオルで温める
- 生理食塩液で鼻を洗う
- 加湿器を使って部屋の乾燥を防ぐ
- たばこの煙を避ける
医療治療
痛みや発熱があるときは、市販の解熱鎮痛薬を使うことができますが、使う前には薬剤師または医師に相談してください。医師からは、鼻づまりを和らげる薬や、炎症を抑える薬、必要に応じて抗菌薬が処方されます。必ず医師の指示どおりに使用しましょう。
手術が検討される場合
慢性副鼻腔炎で薬の治療を長く続けても効果が十分でない場合や、鼻茸(はなたけ)がある場合などには、手術が検討されることがあります。手術の内容や必要性は耳鼻咽喉科の医師が詳しく説明します。
この病気と共に生きる
症状が気になる間は無理をせず、休養を第一に生活しましょう。症状が長引く場合は、耳鼻咽喉科で定期的に経過を見てもらうことが安心です。CT検査の結果をきっかけに、医師と今後の方針をゆっくり話し合ってください。
生活習慣のアドバイス
- たばこと受動喫煙を避ける
- 花粉やほこりなどのアレルゲンを減らす
- マスクを使って寒い空気や乾燥から鼻を守る
- 睡眠を十分にとる
食事と運動
水分をこまめにとり、温かいスープや飲み物で体を温めると症状が和らぐことがあります。食欲があれば、バランスの良い食事を心がけましょう。運動は、症状が落ち着いてから、軽い散歩などで少しずつ再開するのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
症状が長く続くと、眠れなかったり、気分が沈んだりすることがあります。それは自然な反応です。自分のいまの状態を家族や友人に話し、必要なときは医師に相談しましょう。
予防
手洗いをこまめにし、かぜをひかないことが基本です。アレルギーがある人は、その治療をきちんと受けることで副鼻腔炎の予防につながります。また、空気の乾燥をさけ、鼻の粘膜を健康に保つことも役立ちます。
ワクチン
インフルエンザワクチンは、かぜやインフルエンザをきっかけに起こる副鼻腔炎の予防に役立つことがあります。予防接種については、かかりつけ医に相談してください。
合併症
治療しない場合
- 目の周りや頭蓋内に炎症が広がる
- 慢性化して長期間治療が必要になる
- 嗅覚が低下し続ける
- 中耳炎など周囲の器官に影響が出る
長期的な見通し
適切な治療とセルフケアを行えば、多くの副鼻腔炎は改善します。CT検査の結果は、医師が正確な診断と治療計画を立てるのに役立ちます。回復を信じて、医師と連絡を取りながら、無理のないペースで治療を続けてくださいね。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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