ストレスMRIとは?検査の流れと受ける際のポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ストレスMRIは、磁気と電波を使って心臓の写真を撮る検査です。安静時と、心臓に負担をかけた状態(負荷時)の両方を比べて、心臓の筋肉に血液が十分届いているかを調べます。負荷をかける方法には、運動してもらう方法と、心臓の働きを一時的に高めるお薬を使う方法があります。放射線を使わないので、被ばくがないのが特徴です。
重要な事実
- X線を使わず、放射線を浴びない安全な検査です。
- 所要時間は通常30〜60分程度です。
- 血管をくっきり写す「造影剤」というお薬を点滴から使います。
この検査は、循環器の専門的な医療機関で広く行われています。一般的な健康診断ではなく、医師が必要と判断した場合に実施されます。
主に、胸の痛みや息切れなどの症状があり、心臓の血流が悪くなっている可能性がある人が対象になります。また、心臓の治療後や手術後に経過を確認するために行われることもあります。
症状
- 突然の激しい胸の痛みが5分以上続く場合は、すぐに119番に電話してください。
- 胸の痛みとともに冷や汗、吐き気、めまいがある場合や、意識を失いそうな場合は、119番に電話してください。
- ⚠胸の痛みが頻繁に起こる、または新しく強くなった場合は、同じ日またはできるだけ早く医療機関に連絡してください。
- ⚠安静にしていても息苦しさがある場合は、早めに診察を受けてください。
- ⚠深く吸うと胸が痛む場合は、当日中に医療機関に相談してください。
一般的な症状
- 運動したときに胸が痛い、圧迫される感じがある
- 少し動いただけで息切れをする
- 胸や背中、あごに違和感がある
子供の症状
- 子どもでは、生まれつきの心臓の病気の詳しい状態を調べるために検討されることがあります。多くは小児循環器の専門医が判断します。
高齢者の症状
- 高齢者では、胸が痛むという典型的な症状が出にくく、疲れやすい、食欲がないなどの症状が現れたときに検査が検討されることがあります。
原因
主な原因
- 心臓の血管(冠動脈)が細くなり、血液が流れにくくなっている
- 心臓の筋肉に過去のダメージや瘢痕(はんこん)が残っている
- 心臓の血管が一時的に縮み、血流が減ることがある
リスク要因
- 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が多い)
- 家族に心臓病の人がいる
- 高齢である
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 安静にしているのに胸が痛む場合は、すぐに119番に電話してください。
- 胸の痛みが数分以上続く場合も、救急の受診が必要です。
定期受診を予約すべき場合:
- 運動のときだけ胸が痛む場合は、循環器内科の医師に相談しましょう。
- 息切れが続く、疲れやすいなど気になる症状がある場合は、早めに受診してください。
- 心臓の検査を受けるように言われたが、どんな検査か詳しく知りたいときは、担当医に質問しましょう。
診断
ストレスMRIは、冠動脈疾患の診断に使われる検査のひとつです。心電図や心エコーなどの結果とあわせて、医師が総合的に判断します。この検査で心臓の血流の状態を詳しく確認し、治療が必要かどうかを決めていきます。
行われる可能性のある検査
- 心電図・運動負荷心電図
- 心エコー(超音波を使った検査)
- 心臓CT(コンピュータ断層撮影)
- 心臓カテーテル検査
診察で予想されること
検査の流れは次のとおりです。まず更衣室で検査着に着替え、腕に点滴を作り、心電図のための電極を胸などに付けます。ベッドに横になり、負荷のための運動またはお薬を使って心臓に負担をかけます。その間にいろいろな方向から画像を撮影し、その後、安静時の画像も撮ります。検査中は「息を止めてください」などの指示がありますが、痛みはありません。所要時間は30〜60分程度です。
治療
ストレスMRIの結果、心臓の血流が悪い部分があるとわかった場合、その結果をもとに治療方針を立てます。治療法は、生活習慣の改善、薬物療法、カテーテル治療、手術などから、あなたの症状や状態に合わせて医師が選択します。
自宅でのセルフケア
- 禁煙をする
- 塩分を控える
- 適度な運動を習慣にする(医師の許可を受けて)
- ストレスをためないようにする
医療治療
医師が処方する薬では、血液を固まりにくくする薬、血圧を下げる薬、血管を広げる薬、コレステロールを下げる薬などが使われることがあります。どの薬が適しているかは、原因や体質によって異なります。市販薬で代用せず、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
血管が大きく細くなっている場合や、心臓の働きに重大な影響がある場合は、カテーテル治療(細くなった血管を風船や金属の網で広げる方法)や、冠動脈バイパス手術(ほかの血管を使って血液の流れ道を作る手術)が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
検査結果を心配しすぎず、かかりつけ医としっかり相談しながら、無理のないペースで日常生活を送りましょう。症状が変わったときは、我慢せずにすぐ医療機関に連絡することが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 医師に相談しながら、週に数回の軽い運動(ウォーキングなど)を続ける
- 十分な睡眠を確保する
- 体重を管理する
食事と運動
塩分を控えたバランスのよい食事を心がけましょう。青魚や野菜、果物を積極的に取り入れ、加工食品や脂っこい食事は控えめにします。運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を医師と相談して始めるのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
心臓の病気や検査結果は、不安やストレスを感じやすいものです。気持ちを一人で抱え込まず、家族や医師、看護師に話しましょう。どうしてもつらいときは、心の健康について相談できる窓口もあります。
予防
心臓の血管が細くなるのを予防するには、生活習慣の改善が効果的です。高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、きちんと治療を続けることも大切です。
ワクチン
インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種は、心臓病の悪化を防ぐために勧められることがあります。かかりつけ医に相談してください。
検診プログラム
健康診断で血圧、血糖、コレステロール値を定期的にチェックすることが、心臓病の予防の第一歩です。
合併症
治療しない場合
- 心臓の血流が悪いまま放置すると、狭心症が悪化して心筋梗塞(心臓の筋肉が壊死してしまう病気)を起こすことがあります。
- 心臓のポンプ機能が低下して、心不全(息切れやむくみなどが現れる状態)になるリスクがあります。
- 命に関わる不整脈を起こすこともあります。
長期的な見通し
ストレスMRIで血流の状態を早く把握できれば、適切な治療を始めることができます。多くの方は、治療によって症状が改善し、日常生活の質を維持できます。結果について心配なことや不安なことは、必ず医師と話し合い、納得したうえで次の段階を決めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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