MRI検査を受けるときの流れと安心ポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
MRI(磁気共鳴画像検査)は、強い磁石と電波を使って、体の中を詳しく映し出す画像検査です。レントゲンやCTとは違い、放射線による被ばくがないのが特徴です。脳や脊椎、関節、腹部など、さまざまな部位の病気やけがの診断に使われます。
重要な事実
- 検査時間はだいたい30分から1時間ほどで、大きな音がしますが、耳栓やヘッドホンで和らげることができます。
- 金属類は検査前に必ず外す必要があります。体内に埋め込み型の金属(ペースメーカーなど)がある場合は、事前に医療者へ伝えてください。
- 検査後はすぐに日常生活に戻れます。造影剤を使った場合は、水分を多めにとることがすすめられることがあります。
MRIは現在、日本でも多くの病院や検査施設で行われている一般的な画像診断のひとつです。
子どもから高齢者まで、幅広い年齢の人が受ける可能性があります。乳幼児や小さな子どもは動きによる画像のゆがみを防ぐため、鎮静(体をリラックスさせる薬)を検討することがあります。
症状
- 息苦しさや呼吸困難が現れた場合(すぐに119番へ電話してください)
- 顔や喉の腫れ、意識がもうろうとするなど、重度のアレルギー疑いの症状が現れた場合(すぐに119番へ電話してください)
- 突然の胸の痛みや激しい頭痛が現れた場合(すぐに119番へ電話してください)
- ⚠検査後に発熱や悪寒が続く場合(当日中に医療機関へ相談してください)
- ⚠注射した場所の赤みや腫れが広がる場合
- ⚠吐き気や痛みが強く、おさまらない場合
一般的な症状
- 検査中は、ガンガンという大きな音が聞こえることがあります。
- 狭い筒の中でじっとしているため、不安や閉そく感を覚えることがあります。
- 造影剤を注射するときに、冷たさや血管の痛みを感じることがあります。
子供の症状
- 機械の音や狭い場所に驚いて、泣いたり体を動かしたくなったりすることがあります。
- じっとしているのが難しい場合は、医療者と相談して睡眠薬や鎮静薬を使うことがあります。
高齢者の症状
- 同じ姿勢を長時間保つのがつらいことがあります。
- 持病や服用中の薬によっては、検査前に医師との調整が必要です。
- 閉所恐怖症がある場合は、追加のケアや工夫を相談できます。
原因
主な原因
- 原因のはっきりしない痛みやしびれの場所を詳しく調べるため
- 脳卒中や脊髄の病気など、神経系の問題が疑われる場合
- 関節、筋肉、靭帯のけがや病気の状態を正確に確認するため
- 腫瘍や炎症など、レントゲンやCTでは見えにくい変化を見つけるため
リスク要因
- ペースメーカー、人工関節、脳動脈クリップなど、体内に金属がある場合、安全に検査を受けられないことがあります。
- 閉所恐怖症がある場合は、事前対策が可能です。
- 妊娠中は、胎児への影響を少なくするため、検査の必要性を慎重に判断します。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- MRI検査を予定しているが、検査前に強い症状(息苦しさ、激痛)が現れた場合
- 検査後に意識がぼんやりする、けいれんするなどの緊急症状が出た場合
定期受診を予約すべき場合:
- 定期的な画像フォローアップが必要といわれた場合
- MRIの結果について詳しく知りたい場合
診断
MRIは、医師の診察や他の検査結果から、「もっと詳しい画像が必要」と判断されたときに、放射線科や画像検査室で行われます。
行われる可能性のある検査
- 検査前に問診票の記入と金属の有無の確認があります。
- 必要に応じて、腕の静脈から造影剤を注射します。
- 撮影は30分から1時間ほどで、読影医が画像を詳しく調べ、結果の報告書を作成します。
診察で予想されること
検査台に横になると、技師が体の位置を調整します。機械が動き始めると大きな音がしますが、マイクやブザーで技師と会話できるので安心してください。途中で体を動かさないことが大切ですが、つらくなったら必ず伝えましょう。
治療
MRIは治療ではなく、診断のための検査です。検査結果にもとづいて、医師が原因となる病気の治療方針(薬、リハビリ、生活のアドバイスなど)を説明します。
自宅でのセルフケア
- 検査前日から、ヘアピンやアクセサリー、眼鏡、時計、メイクなど金属を含むものを外しておきましょう。
- 検査室は冷房が効いていることがあるため、羽織ものを持参するとよいでしょう。
- 造影剤を使う場合は、前の食事や水分について、医療者からの指示を確認してください。
医療治療
MRIの結果で異常が見つかった場合は、その病気に合わせた治療が検討されます。具体的な薬剤名や投与量は、必ず主治医の指示に従ってください。市販の薬を自己判断で使うことは避けましょう。
手術が検討される場合
MRIで見つかった疾患によっては、外科的な治療が必要になることがありますが、MRI検査そのものは手術を伴いません。手術が必要かどうかは、医師との相談で決まります。
この病気と共に生きる
MRIは一度受けて終わりのことも、治療の経過をみるために数か月ごとに繰り返すこともあります。検査の後は基本的に普段どおりの生活を送れます。
生活習慣のアドバイス
- 造影剤を使った場合は、水分を十分にとるのがすすめられます(腎臓の病気がある人は医師に確認しましょう)。
- 検査後、めまいや吐き気がする場合は、その日は無理をせず休んでください。
- 定期検査が決まっている場合は、予定を忘れずにメモしておきましょう。
食事と運動
食事は通常どおりでかまいませんが、検査内容によっては注意事項があるので、事前に確認します。運動は、画像検査の当日は激しいものを避け、気分がよければ翌日からいつも通り行ってよいかを医師に相談すると安心です。
精神的健康と心の健康
検査や病気のことを考えて不安になるのは自然なことです。検査中は医療者が見守ってくれていることや、すぐに声をかけられる仕組みがあることを思い出してください。眠れない、気分の落ち込みが続く場合は、医療者や家族に話しましょう。
予防
MRI検査そのものは予防の必要はありませんが、安全に受けるために、金属類の有無やアレルギー、持病を正確に申告することが大切です。事前のチェックが事故の予防につながります。
合併症
治療しない場合
- MRI検査を受けないと、病気の詳しい状態がわからず、適切な治療のタイミングを逃す可能性があります。
- 金属を体内に入れたまま検査すると、熱傷やけがの事故につながる恐れがあります。
- 造影剤による副作用(かゆみ、吐き気など)がまれに報告されていますが、通常は医療機関で対応できます。
長期的な見通し
MRIは、診断に役立つ安全な検査です。検査をこわがらず、気になることは何でも事前に質問することで、よりスムーズに受けられます。もし病気が見つかっても、早く発見できたことは治療の大きな一歩になります。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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