精巣のMRI検査とは?検査の流れと受ける際のポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
精巣のMRI(磁気共鳴画像)検査は、強い磁力と電波を使って体の中を詳しく映し出す検査です。エコー(超音波)で見つかった異常を、もっと詳しく調べるためにおこなわれます。痛みはなく、放射線を使わないので被ばくの心配はほとんどありません。
重要な事実
- 放射線を使わないため、体への負担が少ない検査です。
- 検査時間は通常30分〜1時間ほどで、その日のうちに終わります。
- 検査中は体に金属をつけていると危険なため、時計やベルト、アクセサリーなどを外す必要があります。
精巣のMRIは、一般的な健康診断でおこなう検査ではありません。エコーで気になる所見があったときや、精巣の病気が疑われる場合に、より詳しい情報を得るための精密検査として使われます。
精巣にしこりや痛み、腫れなどの異常がある男性が対象です。年齢に関係なく、どの世代でも医師が必要と判断した場合に検査がおこなわれます。
症状
- 突然、精巣に激しい痛みが起こった(精巣捻転のおそれがあります)
- 精巣をぶつけるなどの大きな外傷があり、強いはれや痛みがある
- 吐き気やおう吐をともなうほどの強い痛みがある
- ⚠精巣の痛みやはれが数時間以上続く
- ⚠しこりが急に大きくなった
- ⚠発熱をともなう精巣の痛みがある
一般的な症状
- 精巣にしこりが触れる
- 精巣の痛みや違和感がある
- 精巣がはれて大きくなった感じがする
- エコー検査で精巣に異常な所見を指摘された
原因
主な原因
- 精巣の異常(しこり、痛み、はれ)をくわしく調べるためにMRIがおこなわれます。
- エコーではっきりしなかった所見を確認するために使われることがあります。
- 精巣がんや精巣捻転などが疑われる場合に、診断の手がかりとして用いられます。ただし、MRIだけですべてがわかるわけではなく、ほかの検査と合わせて総合的に判断されます。
リスク要因
- 停留精巣の既往がある
- 精巣がんの家族歴がある
- 精巣の外傷のあと
- これらはMRIを受ける理由というより、精巣の病気そのもののリスク要因です。心配な場合は医師に相談しましょう。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 精巣に突然の激しい痛みがある場合
- しこりが急に大きくなった場合
- 痛みに加えて発熱や吐き気がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 精巣にしこりや違和感があるが、痛みはない場合
- 健康診断やエコーで精巣の異常を指摘された場合
- 精巣の形や大きさに変化を感じる場合
診断
精巣の異常を調べるには、まず問診と触診(医師が手で触って確認すること)、そしてエコー(超音波)検査がおこなわれます。エコーで情報が不十分な場合やさらに詳しい評価が必要なときに、MRIが追加されます。
行われる可能性のある検査
- 問診と触診
- エコー(超音波)検査
- 血液検査(腫瘍マーカーなど)
- MRI(磁気共鳴画像)検査
診察で予想されること
MRI検査では、検査着に着替え、金属類をすべて外します。専用のベッドに仰向けになり、大きな筒状の装置の中に入ります。検査中はドラムのような大きな音がすることがありますが、ヘッドホンや耳栓で軽減されます。撮影中は「息を止めて」などの指示があります。造影剤(コントラスト物質)を静脈から注射することもあります。検査時間は30分〜1時間程度で、検査後はふだんの生活にすぐに戻れます。
治療
MRIはあくまで診断のための検査です。MRIの結果とほかの検査をあわせて、医師が治療の必要性を判断します。精巣の病気にはいろいろな種類があり、原因によって治療法が異なります。
自宅でのセルフケア
- 検査当日は、金属を含むものを身につけずに来てください(時計、ベルト、アクセサリーなど)。
- 検査前の食事制限は通常ありませんが、医師の指示に従ってください。
- 検査中はリラックスして、動かないようにすることが良い画像を撮るために大切です。
医療治療
治療が必要な場合は、原因に応じて薬物療法や外科的治療などの方法が検討されます。具体的な治療法は、病気の種類や進行度によって専門医が決定します。ここでは薬の名前や治療法の詳細は省略しますが、必ず担当医とよく相談して決めてください。
手術が検討される場合
精巣がんなどが疑われる場合は、手術が必要になることがあります。ただし、MRIの結果だけで手術が決まるわけではなく、組織検査などの追加の検査をへて、専門の医師が総合的に判断します。
この病気と共に生きる
MRI検査は外来で受けることができ、検査後は特に休養が必要ではありません。結果が出るまで数日かかることがありますが、その間もふだんの生活を送ってかまいません。
生活習慣のアドバイス
- 検査後、造影剤を使った場合は、医師の指示に従って水分を多めに取ってください。
- 痛みやはれなどの症状がある場合は、無理をせず安静にするようにしてください。
- 気になる症状が続く場合は、遠慮なく医療機関に相談しましょう。
食事と運動
検査後の食事や運動に特別な制限はありません。ただし、精巣の病気が疑われる場合は、激しい運動は控えるよう医師から指示されることがあります。
精神的健康と心の健康
精巣の病気の可能性について考えすぎたり、不安になるのは自然なことです。MRIは診断のひとつの手段であり、結果を待つ間は気持ちが落ち着かないかもしれません。不安な気持ちはひとりで抱え込まず、医師や看護師、家族や友人に話すようにしましょう。
予防
MRI検査は病気を予防するものではなく、病気を見つけるための検査です。精巣の病気を早期に発見するために、月に一度、お風呂の中などで精巣を手で触って確認するセルフチェック(自己検診)がすすめられています。
検診プログラム
日本では、精巣がんの集団検診は一般的にはおこなわれていません。しかし、精巣に異常を感じた場合は、年齢に関係なく早めに医療機関を受診することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 精巣の異常を放置すると、病気が進行する可能性があります。
- 精巣捻転の場合は、早く治療しないと精巣が壊死(組織が死んでしまうこと)して失われることがあります。
- 精巣がんの可能性がある場合、早期に診断しないと治療が難しくなることがあります。
長期的な見通し
精巣の病気は、早期に発見して適切な治療をはじめることで、多くの場合、よい結果が期待できます。MRIでくわしく調べることは、正しい診断と治療への第一歩です。不安があるかもしれませんが、医療者と一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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