精巣超音波検査(睾丸エコー)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
精巣超音波検査は、超音波(人間の耳には聞こえない高い音の波)を使って、睾丸(精巣)やその周りの組織を画像に映し出す検査です。X線のような放射線を使わないため、体への負担が少なく、安全に行えます。
重要な事実
- 放射線を使わないので、安心して受けられます。
- 痛みがほとんどなく、検査時間は15〜30分程度です。
- しこり・痛み・腫れなど、精巣の異常を調べるために使われます。
泌尿器科や男性の健康診断でよく行われている、一般的な検査です。
男性と男児のすべての年齢層が対象です。新生児の停留精巣(睾丸が陰嚢に下りてこない状態)の確認にも使われます。
症状
- 突然の強い睾丸の痛み(すぐに119番へ連絡してください)
- 吐き気や嘔吐を伴う激しい痛み(すぐに119番へ連絡してください)
- 睾丸が上がる、またはねじれたような感じがする(すぐに119番へ連絡してください)
- ⚠睾丸のしこりや腫れが急に現れた
- ⚠発熱を伴う睾丸の痛み
- ⚠血尿や尿が出にくい症状がある
一般的な症状
- 睾丸のしこりや硬い部分
- 睾丸の痛みや違和感
- 睾丸や陰嚢の腫れ
- 陰嚢が重だるく感じる
子供の症状
- 睾丸が陰嚢にない(停留精巣)
- 陰嚢が腫れる、または痛がる
- 睾丸の大きさが左右で異なる
高齢者の症状
- 睾丸の大きさや硬さの変化
- 痛みのないしこり(がんの可能性もあるため注意)
- 陰嚢がむくむ、水がたまる感じ
原因
主な原因
- 睾丸のしこりや腫瘤(しゅりゅう)を触れたとき
- 睾丸の痛みや不快感があるとき
- 陰嚢の外傷(けが)のあと
- 不妊症の検査として精巣の状態を確認するとき
- 精巣の手術後の経過観察
リスク要因
- 停留精巣(睾丸が陰嚢に下りないままの状態)の既往がある
- 精巣がんの家族歴がある
- 過去に精巣がんにかかったことがある
- 思春期から30代(精巣がんの好発年齢)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 睾丸が急に腫れた、しこりを感じる
- 睾丸の痛みで歩けないほどつらい
定期受診を予約すべき場合:
- 睾丸にしこりや変化を感じた場合(泌尿器科を受診しましょう)
- 睾丸の痛みや腫れが2日以上続く場合
- セルフチェックで気になることがある場合
診断
医師が問診と触診で症状を確認し、必要に応じて精巣超音波検査をすすめます。この検査で、しこりが液体か固形か、血流の状態などを詳しく評価できます。
行われる可能性のある検査
- 精巣超音波検査(エコー)
- ドップラー超音波検査(血流を見る検査)
- 必要に応じて血液検査や尿検査
診察で予想されること
検査は仰向けに寝て行います。陰嚢に温かいジェルを塗り、プローブという小さな器具を当てて画像を確認します。痛みはほとんどなく、通常15〜30分で終わります。検査後はすぐに通常の生活に戻れます。
治療
精巣超音波検査は診断のための検査なので、治療はその結果によって決まります。担当医が結果を説明し、あなたの状態に合わせた次のステップを提案してくれます。
自宅でのセルフケア
- 検査後は特別なケアは必要ありません。
- 痛みや腫れがひどいときは、無理に動かさず安静にしましょう。
- 市販薬を自己判断で使わずに、医師に相談しましょう。
医療治療
原因に応じて治療法は異なります。細菌による炎症(精巣上体炎など)であれば抗生物質による治療、精巣捻転が疑われる場合は緊急手術、悪性腫瘍(精巣がん)が見つかった場合は精巣の摘出術や化学療法・放射線療法などが検討されます。具体的な治療内容は担当医があなたの状況に合わせて説明します。
手術が検討される場合
精巣捻転(睾丸の血流が止まる緊急疾患)は、発症から数時間以内に手術をしなければ精巣を失う可能性があります。精巣腫瘍が悪性の場合も、手術で精巣を摘出するかどうかを医師が判断します。早期の治療がとても大切です。
この病気と共に生きる
検査後は特に制限はありません。気になる症状が続いたり、新しい症状が現れたりしたら、早めに医療機関を受診しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 月に一度、入浴時などに睾丸をやさしく触り、しこりや硬さの変化を確認しましょう。
- 違和感を感じたら、我慢せずに医師へ相談しましょう。
食事と運動
検査による食事や運動の制限はありません。普段どおりの生活で問題ありません。健康的な食事と適度な運動を心がけることは、全身の健康維持にも役立ちます。
精神的健康と心の健康
検査を受けることや結果を待つ間は不安になるかもしれません。そうした気持ちは自然なことです。眠れない、気分が落ち込むなどが続く場合は、医師や医療ソーシャルワーカーに相談しましょう。日本では、各都道府県のがん診療連携拠点病院などで相談支援窓口が設けられています。
予防
精巣の病気を完全に予防することはできませんが、定期的なセルフチェックと気になる症状の早期受診によって、重い病気の早期発見につながります。
検診プログラム
厚生労働省は、症状がない人に対する精巣がんの集団検診を特に推奨していませんが、セルフチェックは勧められています。気になる場合は泌尿器科医に相談し、必要に応じて検査を受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 精巣捻転を放置すると、血流が途絶えて精巣が壊死(組織が死ぬこと)し、摘出が必要になることがあります。
- 悪性の腫瘍(精巣がん)を放置すると、周囲や他の臓器に転移するリスクが高まります。
- しかし、超音波検査で早期に発見すれば、治療の選択肢が増えます。
長期的な見通し
精巣の症状の多くは良性(がんではない)で、経過観察だけで済むこともあります。超音波検査は安全で痛みが少ないため、安心して受けられます。もし異常が見つかっても、早期発見と適切な治療で予後(経過)は大きく改善します。疑問や不安は遠慮なく医師に質問してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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