扁桃のMRI検査 – 検査の流れ・所要時間・気をつけること
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
MRI(エムアールアイ)は、磁力と電波を使って体の中を詳しく撮影する検査です。放射線を使わないため、体への負担が少ないとされています。扁桃(のどの奥にあるリンパ組織)のMRIでは、のどや首の組織の状態を細かい断面の画像として確認することができます。
重要な事実
- 放射線(エックス線)を使わないので、被ばくの心配がありません。
- 検査時間は通常20〜40分くらいです。
- 検査中は「ガンガン」「カタカタ」という大きな音がしますが、耳栓やヘッドホンが用意されます。
- ペースメーカーなどの体内の金属があると、検査を安全に行えない場合があります。
- 必要に応じて、造影剤(えいぞうざい)という薬を腕の静脈から注射し、より詳しく写すことがあります。
MRIは日本全国の多くの病院で行われている一般的な画像検査です。扁桃のMRIは、ほかの検査でははっきりしないときに医師が検討することがあります。
のどの違和感、痛み、首のしこりなどで医師が詳しい画像を必要と判断した場合に、子どもから高齢者まで、どの年代でも行われる可能性があります。
症状
- 造影剤を注射したあとに、息苦しい、顔やのどが腫れる、声がかすれる、全身にじんましんが広がるなどの症状があれば、すぐに119番へ電話してください。
- 検査中または検査後、突然の強い胸の痛みや意識がぼんやりする場合は、直ちに救急要請してください。
- ⚠検査後、吐き気やめまいが何時間も続く場合は、当日中に医師へ連絡してください。
- ⚠検査後に発熱や強いだるさがある場合も、早めに医療機関へ相談しましょう。
一般的な症状
- MRI自体は痛みを伴いませんが、狭い装置の中に入る不安から、動悸や息苦しさを感じる方がいます。
- 造影剤を注射するときは、腕に冷たさや違和感を感じることがあります。
- 機械の大きな音が気になることがありますが、耳栓やヘッドホンで軽減されます。
- 検査中はじっとしていなければならないため、あとで体がこわばることがあります。
子供の症状
- お子さんは装置の大きさや音にびっくりすることがあります。病院によっては、事前の説明や保護者の同席など、工夫をしてくれます。
- じっとしていられないお子さんの場合、医師が安全に配慮して鎮静薬の使用を検討することがあります。
高齢者の症状
- 高齢の方は、硬い検査台に横になるのがつらいことがあります。クッションや布団の位置など、スタッフに相談しましょう。
- 入れ歯や補聴器、義眼など、金属を含むものを外す必要があります。事前に確認してください。
原因
主な原因
- のどの奥や首のしこりについて、ほかの検査でははっきりしないときに、医師がより詳しい画像を求めることがあります。
- 扁桃の周りの炎症(へんとう周囲のうように)の広がりを確認するために行われることがあります。
- 腫瘍(しゅよう)の可能性を検討するため、その大きさや位置を詳しく調べることもあります。
リスク要因
- のどの腫れやしこりが2週間以上続いている。
- 声のかすれや飲み込みにくさ、のどの痛みがなかなかよくならない。
- 喫煙や多量の飲酒の習慣があると、のどの病気のリスクが高まるため、検査が必要になることもあります。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠している、または妊娠の可能性がある場合は、必ず事前に医師へ伝えてください。
- ペースメーカー、人工内耳、脳の動脈クリップ、手術の金属などが体内にある場合は、MRIができない可能性があるため、すぐに医療機関に知らせてください。
定期受診を予約すべき場合:
- 狭いところが苦手(閉所恐怖症)で検査が不安な方は、事前にスタッフへ相談しましょう。
- 腎臓の病気で透析中、または造影剤にアレルギーが出たことがある方は、検査前に伝えてください。
- ピアスや指輪、眼鏡、時計、入れ歯など外せる金属は、検査前に外す必要があります。
診断
MRIはそれだけで病気をはっきり診断するものではありません。撮影した画像を放射線科医が詳しく読み、あなたの症状や診察結果、ほかの検査と合わせて、担当医が総合的に判断します。
行われる可能性のある検査
- MRI検査:磁力と電波で体の中の断面図を撮影する、放射線を使わない検査です。
- CT検査:X線を使って撮影する検査で、骨や空気の写り方が異なります。状況に応じて使い分けられます。
- のどの内視鏡検査(ファイバースコープ):細い管を鼻や口から入れて、のどの奥を直接観察する検査です。
- 生検(せいけん):疑わしい場所から小さな組織を一部取り出して、顕微鏡で調べる検査です。必要な場合に医師が説明します。
診察で予想されること
検査室では、まず金属を外し、検査着に着替えます。横になったら、検査台がゆっくりと装置の中へ動きます。スタッフは別室からマイクとモニターであなたの様子を確認しています。撮影中は「動かないで」や「息を止めて」などの指示があります。
治療
MRI自体は治療ではなく、検査です。結果によって次の段階が決まります。もし異常が見つかっても、多くの場合は追加の検査や経過観察など、段階的に進みます。
自宅でのセルフケア
- 検査後は、原則としてすぐに普段の生活に戻れます。
- 造影剤を使った場合は、摂取量に注意しながら、水分を多めに取ることをすすめられることがあります(医師の指示に従ってください)。
- 検査当日は、金属の持ち物を外し、動きやすい服装で来院しましょう。
医療治療
検査の結果、治療が必要になった場合は、病状に合わせて経過観察、薬物療法、外科的処置などが検討されます。薬物療法には感染や炎症を抑えるお薬が使われることがありますが、薬の名前や用量は医師があなたの状態に合わせて処方するものです。自己判断では絶対に服用しないでください。
手術が検討される場合
手術が必要になるのは、検査の結果、大きな腫瘍や膿瘍(うみがたまる病気)、異常な組織の広がりがはっきりと認められた場合などに限られます。その場合は専門医が十分に説明し、あなたの希望も聞きながら、治療のタイミングや方法を決めます。
この病気と共に生きる
検査後の生活は通常のままです。画像を読むのに数日かかることがあります。その間は、気になる症状をメモしておき、普段通りの生活を送りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい睡眠とバランスの良い食事で、体調を整えましょう。
- のどに負担をかけないよう、大声を避けてこまめに水分を取ることを心がけましょう。
- 不安をひとりで抱え込まず、家族や友人、医療スタッフに話すことが役立ちます。
食事と運動
検査後に特別な食事制限や運動制限はありません。温かい食事と、無理のない範囲でのウォーキングなど軽い運動を続けることをおすすめします。
精神的健康と心の健康
検査の結果を待つ間は、誰でも不安を感じるものです。眠れない、食欲がない、気分が沈むといった状態が続く場合は、医師や保健師に相談してください。自分や他人を傷つけたいなどのつらい気持ちが強い場合は、すぐに119番へ電話するか、近くの医療機関・相談窓口に連絡してください。
予防
MRIは病気を調べる検査であり、予防のための方法ではありません。のどの健康を保つために、禁煙、節酒、うがい・手洗い、定期的な耳鼻咽喉科の受診を心がけましょう。
ワクチン
日本では、厚生労働省の予防接種の基準に沿って、インフルエンザなどいくつかのワクチンが接種できます。のどの感染症が心配な方は、かかりつけ医に相談してください。
検診プログラム
のどの病気に特化した全国規模の検診は一般的ではありませんが、気になる症状があれば、早めに耳鼻咽喉科で相談することが早期の対応につながります。
合併症
治療しない場合
- MRIは放射線を使わないため、人体への影響はほとんどないとされています。
- 造影剤によるアレルギー反応(じんましん、かゆみ、呼吸困難など)はまれですが、万一のときは医療スタッフがすぐに対応します。
- 腎臓に病気がある方は、造影剤の影響で腎機能が悪化する可能性があるため、必ず事前に医師へ伝える必要があります。
長期的な見通し
MRI検査はあくまで検査の1つです。結果はあなたの今後の診療にかけがえのない手がかりとなります。たとえ不安なことがあっても、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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