尿路超音波検査(腎臓・膀胱の超音波検査)のご説明
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
尿路超音波検査とは、音波を使って腎臓(じんぞう)や膀胱(ぼうこう)、尿管(にょうかん)などの形や状態を調べる検査です。体の外から超音波を当てて、臓器の画像を映し出します。痛みや放射線の被ばくがないので安心して受けられます。
重要な事実
- 検査は痛みがなく、体に負担がかかりません。
- 腎臓の大きさや形、結石(石)や腫瘍(しこり)の有無を調べることができます。
- 妊娠していても安全に行えます。
- 結果はすぐにわかるわけではなく、医師が画像を詳しく読影します。
はい、尿路超音波検査は日本でもよく行われる検査のひとつです。健康診断や症状があるときの検査として広く使われています。
腎臓や膀胱に問題があるかもしれないすべての人が対象になります。特に血尿(けつにょう)が出た、背中や脇腹が痛む、排尿に違和感があるといった症状がある方によく行われます。年齢や性別を問わず行われます。
症状
- 突然の激しい脇腹や背中の痛み
- 尿がまったく出ない(無尿)
- 意識がもうろうとする
- ⚠血尿が続く、または塊(かたまり)が出る
- ⚠発熱を伴う排尿時の痛み
- ⚠尿の色がコーラ色や赤色に変わった
一般的な症状
- 血尿(尿に血が混じる)
- 脇腹や背中の痛み
- 排尿時の痛み
- 頻尿(おしっこの回数が多い)
- 排尿しにくい、または出ない
子供の症状
- 発熱や腹部の痛みを繰り返す(尿路感染症の可能性)
- おねしょがなかなか治らない(注意が必要な場合がある)
- お腹にしこりが触れる(まれに腎臓の病気)
高齢者の症状
- 前立腺の肥大による排尿障害(男性の場合)
- 原因不明の腰痛や腹部の張り
- 膀胱炎の繰り返し
原因
主な原因
- 尿路感染症(細菌が入って炎症を起こす)
- 腎臓や膀胱の結石(石ができる)
- 腎臓や膀胱の腫瘍(できもの)
- 前立腺の病気(男性)
- 水腎症(尿の流れが悪くなり腎臓が膨らむ)
リスク要因
- 水分摂取が少ない(結石ができやすくなる)
- 糖尿病や高血圧(腎臓に負担がかかる)
- 尿路感染症を繰り返す
- 家族に腎臓病や結石の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血尿がはっきり見える
- 激しい腹痛や背中の痛みがある
- 発熱と排尿時の痛みがある
- 尿がまったく出ない
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断や人間ドックで異常を指摘された
- 頻尿や排尿の違和感が続く
- 腎臓や膀胱の病気の経過観察
診断
尿路超音波検査は、診療所や病院の超音波室で行われます。医師や検査技師がジェルを塗ったプローブ(探触子)を腹の上や腰のあたりに当てて、腎臓や膀胱の画像をモニターに映します。
行われる可能性のある検査
- 尿路超音波検査
- 尿検査(尿の中の血や細菌を調べる)
- 血液検査(腎機能や炎症の有無を調べる)
- CT検査(必要に応じて詳しく調べる)
診察で予想されること
検査前に特に準備は必要ありませんが、膀胱を見やすくするために、検査の1~2時間前におしっこを我慢して膀胱を満たしておくよう指示されることがあります。検査時間は15~30分程度で、痛みはありません。検査後はすぐに日常生活に戻れます。
治療
尿路超音波検査の結果で異常が見つかった場合、その原因によって治療法が異なります。検査の結果はあくまで診断の一部であり、必ず医師と相談して適切な治療を決めましょう。
自宅でのセルフケア
- 水分をしっかり摂る(1日1.5~2リットルを目安に)
- 塩分を控えめにする
- 規則正しい生活を心がける
- おしっこを我慢しない
医療治療
結石の場合、小さな石は自然に出るのを待つか、薬で排出を促すことがあります。感染症の場合は抗菌薬などで治療します。腫瘍や水腎症など原因によっては、内視鏡を使った処置や手術が必要になることもあります。治療法は症状や検査結果に応じて医師が提案します。
手術が検討される場合
大きな結石が取れない場合や、腫瘍が悪性の可能性がある場合、水腎症が重度の場合などには手術が検討されることがあります。具体的な手術の適応は医師とよく相談してください。
この病気と共に生きる
腎臓や膀胱の病気が見つかった場合でも、適切な治療と生活管理で多くの方は日常生活を普通に送れます。医師の指示に従い、定期的に検査を受けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 水分を十分に摂る
- 塩分・カフェイン・アルコールを控えめにする
- 適度な運動を続ける
- 禁煙する(腎臓病のリスクを下げる)
食事と運動
バランスの良い食事(特に野菜や果物を多く)と、週に2~3回の軽い運動(ウォーキングなど)が腎臓や膀胱の健康に役立ちます。ただし、病気の状態によっては食事制限がある場合もあるので、医師や管理栄養士に相談してください。
精神的健康と心の健康
病気が見つかると不安になるかもしれません。しかし、定期的な検査や治療でコントロールできることがほとんどです。気持ちを一人で抱え込まず、家族や医師に相談しましょう。必要なら心のケアの専門家に相談することもできます。
予防
尿路の病気は、生活習慣の改善である程度予防できます。特に水分をしっかり摂ること、塩分を控えること、おしっこを我慢しないことが大切です。ただし、遺伝性の病気など予防が難しいものもあります。
検診プログラム
健康診断や人間ドックでの尿検査や超音波検査は、自覚症状がなくても病気の早期発見に役立ちます。定期的な受診をおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 腎機能の低下(腎不全)
- 感染症の重症化(敗血症など)
- 結石による尿管の閉塞や水腎症の悪化
- 腫瘍が進行する可能性
長期的な見通し
尿路超音波検査で異常が見つかっても、早期に適切な治療を受ければ多くの場合、症状は改善し、日常生活に大きな影響はありません。定期的な経過観察と健康的な生活で、この先も安心して過ごせる方がほとんどです。
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- 日本泌尿器科学会 · 日本
- 厚生労働省 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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