めまいの超音波検査
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいの超音波検査とは、首の血管や頭の中の血流を超音波(音波)を使って調べる検査です。めまいの原因の一つである、血管のつまりや血流の低下を見つけるために、医師が必要と判断したときに行われます。体に放射線を使わず、痛みもない安全な検査です。
重要な事実
- 超音波で血管の中の血液の流れをリアルタイムに見ることができます。
- めまいの原因のすべてがわかる検査ではなく、血流の問題を調べるための一つの方法です。
- 検査は10分から20分程度で終わることが多く、当日中に結果がわかる場合もあります。
めまいの検査として超音波が使われることは多くありません。めまいの診断では、まず問診と診察が行われ、血流の異常が疑われたときに超音波検査が検討されます。
動脈硬化のリスクがある人(高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙者など)や、高齢者でめまいやふらつきが続く場合に、血流の影響を調べるために行われることがあります。
症状
- 突然の強いめまいやふらつきがある
- 顔の半分が動かない、手脚に力が入らない
- 言葉が話しにくい、相手の言葉が理解できない
- 激しい頭痛がある
- 視野が欠ける、ものが二重に見える
- ⚠めまいが数時間以上続く
- ⚠吐き気や嘔吐のため水分がとれない
- ⚠耳の聞こえが急に悪くなった
- ⚠歩けない、立てないほどのふらつきがある
一般的な症状
- 回転しているようなめまい
- ふらつきや立ちくらみ
- 吐き気や嘔吐
- 耳鳴りや聞こえにくさ
- 歩くときのバランスが取りにくい
原因
主な原因
- 脳へ血液を送る動脈(椎骨動脈、脳底動脈など)の血流が低下している
- 血管の壁に脂肪やかたまり(プラーク)ができて血管が細くなっている(動脈硬化)
- 血管がけいれんを起こして一時的に血流が減る
- 動脈解離など血管壁の異常(まれ)
リスク要因
- 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)
- 肥満、運動不足
- 家族に脳心血管の病気の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいと一緒に、言葉や運動の異常、激しい頭痛がある場合は、すぐに救急外来を受診するか、119番で救急車を呼んでください。
- 日常生活ができないほどの強いめまい、吐き気、歩行困難がある場合も、当日中に医療機関を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- めまいを繰り返す
- 1週間以上ふらつきが続く
- めまいで転びそうになることがある
- 基礎疾患(高血圧、糖尿病など)があり、めまいが気になる
診断
医師が詳しい問診と診察を行い、めまいのタイプや起きている状況を確認します。そのうえで、血流のトラブルが疑われた場合に超音波検査を検討します。超音波検査は、ジェルを塗った器具(プローブ)を首や頭に当てて、血管の中の血流を確認する検査です。
行われる可能性のある検査
- 頸部血管超音波検査(首の血管)
- 経頭蓋カラードプラ検査(頭の中の血流)
- 耳鼻咽喉科での平衡機能検査
- 頭部MRI・CT(必要に応じて)
- 心電図・聴力検査(原因の鑑別のため)
診察で予想されること
検査は横になったり座った姿勢で行います。首にゲルを塗り、冷たく感じることがありますが、痛みはありません。検査時間は10〜20分程度で、検査後はすぐに普段の生活に戻れます。
治療
治療は、超音波検査で何が見つかったかによって異なります。血流に問題が見つからない場合は、めまいの症状をやわらげる治療や、前庭リハビリテーション(目や体のバランスを再教育する運動)を行うことがあります。血流に問題がある場合は、動脈硬化の危険因子を改善し、血液が固まりにくくする薬などの治療を検討します。
自宅でのセルフケア
- ゆっくりと立ち上がる
- 十分な睡眠と休息をとる
- 水分をこまめにとる
- カフェインやアルコールのとりすぎを避ける
- めまいがするときは無理に動かず、安全な場所で腰を下ろす
医療治療
医師は、めまいを抑える薬、血流を改善する薬、吐き気を抑える薬などを組み合わせて処方することがあります。また、必要に応じて血圧やコレステロールを下げる治療も行われます。薬はすべて医師の処方に従って使用してください。
手術が検討される場合
外科手術が必要になることはまれです。椎骨動脈などの血管が強く狭くなっていて、薬物治療がうまくいかない場合、専門の脳神経外科医が手術やカテーテル治療を検討することがあります。
この病気と共に生きる
めまいを起こしにくくするために、急な方向転換を避け、歩くときは手すりを使うなど、周囲の環境を整えましょう。めまいが始まったら、頭を動かさず楽な姿勢で休むことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとる
- ストレスをため込まない
- 塩分や脂肪のとりすぎを控える
- 禁煙し、飲酒はほどほどにする
- 医師と相談しながら、無理のない範囲で運動を続ける
食事と運動
バランスのよい食事を三食とり、野菜・魚を多く取り入れると動脈硬化の予防になります。運動は、めまいが落ち着いているときに、ゆっくりしたウォーキングなどから始めましょう。ただし、めまいがあるときに無理をするのは禁物です。
精神的健康と心の健康
めまいが続くと「また起きたらどうしよう」という不安が強くなることがあります。不安はめまいを悪化させることもあるため、気持ちを家族や医師に話すことが大切です。必要に応じて心理的なサポートも検討できます。
予防
すべてのめまいを予防することはできませんが、血流のトラブルによるめまいを減らすために、動脈硬化の予防が重要です。血圧やコレステロールの管理、禁煙、適度な運動、ストレス解消を日常生活に取り入れましょう。
ワクチン
この検査やめまいに直接関連するワクチンはありません。感染症がめまいのきっかけになることもあるため、インフルエンザなどの定期予防接種はかかりつけ医と相談してください。
検診プログラム
定期的な健康診断で血圧や血糖、コレステロール値をチェックしましょう。めまいの症状がある場合は、我慢せずに医師へ相談してください。
合併症
治療しない場合
- 血流の問題が原因のめまいを放置すると、脳梗塞などの重大な病気のリスクが高くなることがあります。
- めまいによる転倒で骨折や頭部打撲などのけがをする可能性があります。
- めまいによって生活の質が大きく低下し、不安やうつにつながることがあります。
長期的な見通し
めまいの原因や症状は人それぞれですが、適切な検査と治療によって改善する場合がほとんどです。超音波検査は体にやさしい検査なので、医師の説明をよく聞き、安心して検査に臨んでください。多くの人が、正しい診断と多めの生活の工夫によって、日常生活のバランスを取り戻すことができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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