眼の超音波検査(眼科エコー)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
眼の超音波検査は、目の中の状態を超音波で調べる検査です。超音波とは、人の耳には聞こえない高い音のことです。その音を目に当てて反射する様子を画像にすることで、目の中を詳しく見ることができます。目の表面が濁っているときでも、目の中を調べられるのが特長です。
重要な事実
- 目の表面に器具を当てて行う検査です。
- 痛みはほとんどなく、時間も5〜15分程度です。
- 白内障などで目の中が見えにくい場合でも、網膜の状態を確認できます。
- 目のけが、飛蚊症、網膜剥離などの診断に役立ちます。
- 検査の前に目薬で麻酔をすることがありますが、体への負担は少ないです。
眼科の検査室で行われる一般的な検査で、特別な入院は必要ありません。多くの病院で受けられます。
目の中の状態を詳しく調べる必要がある人に実施されます。たとえば、白内障のために眼底が見えにくい人、強い近視や糖尿病による目の病気が疑われる人、目をぶつけた人などです。
症状
- 突然、片方の目が見えなくなった
- 視野の一部が黒く隠れたり、カーテンがかかったように見えなくなったりする
- 目を強く打ち、強い痛みや出血がある
- ⚠飛蚊症が急に増えた、光が走るように見える
- ⚠目が赤く腫れたり、持続する痛みがある
- ⚠目やにや涙が止まらず、視力が下がる
一般的な症状
- 目の中に黒い点や糸くずが浮かんで見える(飛蚊症)
- 光が走る、視界に稲妻のような光が見える(光視症)
- 目がかすむ、視力が落ちる
- 目の痛みや違和感がある
- 目をぶつけたという人が受診した場合
子供の症状
- 小さな子どもでは、白い黒目、目が合わない、首をかしげて見るなどの様子が気になるときに検査が検討されることがあります。
- 生まれつきの白内障や眼の腫瘍(しゅよう)などの診断に使われることもあります。
高齢者の症状
- 白内障が進んでいると、目の中が白く濁り、眼底が直接見えないことがあります。そのような場合でも、超音波で網膜の状態を確認できます。
- 加齢に伴い、飛蚊症や網膜剥離のリスクが高まるため、この検査が役立つことがあります。
原因
主な原因
- 白内障などにより、目の中の後ろ側(網膜)が見えにくいとき
- 飛蚊症や光視症など、網膜の病気が疑われるとき
- 目にけがをしたときや、異物が入った疑いがあるとき
- 白内障手術などの前に、眼の長さ(眼軸長)を測定するために行うことがあります
リスク要因
- 強い近視
- 目のけがのリスクが高い仕事やスポーツ
- 高齢(特に50歳以上)
- 目の病気の家族歴がある人
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に視力が落ちた、目が見えなくなった、強い痛みがあるときは、すぐに眼科を受診してください。
- 上記のような緊急症状がある場合は、迷わず救急車(119番)を呼びましょう。
定期受診を予約すべき場合:
- 飛蚊症や光視症が気になるとき
- 糖尿病や高血圧などの持病があり、目の合併症が心配なとき
- 定期健診で目の異常を指摘されたとき
診断
眼の超音波検査は、眼科の診察の一環として行われます。通常、目を閉じてまぶたの上からゼリーを塗り、超音波の器具を軽く当てます。検査の前に特別な準備は必要ありません。検査中は医師の指示に従って、まばたきを我慢したり、目を動かしたりすることがあります。
行われる可能性のある検査
- 眼の超音波検査(眼エコー)
- 視力検査
- 眼圧検査(目の硬さを測る検査)
- 眼底検査(目の中の網膜を直接見る検査)
- 視野検査(見える範囲を調べる検査)
診察で予想されること
検査は座ったまま、またはベッドに横になって受けます。目を閉じている間に、まぶたの上から器具を当てるため、痛みはほとんどありません。検査時間は5〜15分程度です。検査後はすぐに通常の生活に戻れます。
治療
超音波検査自体は診断のためのものです。もし病気が見つかった場合、その病気の種類や進行度に応じて、治療方針が決まります。治療については担当の眼科医から十分な説明を受け、理解した上で進めましょう。
自宅でのセルフケア
- 目の異常を感じたら、目をこすったり、押したりしないようにしましょう。
- 飛蚊症や光視症が増えた場合は、無理をせず早めに受診しましょう。
- スポーツや作業中に目をけがしないよう、保護メガネを着用するとよいでしょう。
- 医師から指示がある場合は、処方された目薬や内服薬を指示通りに使いましょう。
医療治療
目の病気に応じて、レーザー治療、薬物療法、手術など、さまざまな治療法があります。具体的な治療内容は病状によって異なります。必ず医師の説明を受け、医師の指示に従ってください。治療の効果や副作用についても、書面で説明を受けることができます。
手術が検討される場合
眼の超音波検査で網膜剥離や白内障、眼内腫瘍などが見つかり、手術が必要な場合は、眼科医が適切な手術時期や方法を判断します。手術が勧められたら、入院や術後の経過についても十分に相談しましょう。
この病気と共に生きる
目の病気が見つかった場合、定期的な眼科受診を続けることが最も大切です。視力や症状の変化に気づいたら、我慢せずに受診してください。もし検査に異常がなければ、安心して普段通りに生活してよいことがほとんどです。
生活習慣のアドバイス
- 目をこすらず、大切に扱いましょう。
- 強い近視の人は、普段から目の健康に気をつけ、定期的に眼科で検査を受けましょう。
- 仕事や遊びで目を傷つけるリスクがある場合は、保護メガネを使用しましょう。
- 紫外線対策として、外出時にサングラスを着用することも勧められます。
食事と運動
目の健康には、バランスの良い食事と適度な運動が役立ちます。特に、緑黄色野菜や果物に含まれるビタミン類が良いとされています。ただし、運動後に目の症状が現れる場合は、医師に相談してください。
精神的健康と心の健康
視力の変化は、不安や気分の落ち込みを招くことがあります。無理に一人で抱え込まず、家族や友人、医療者に話をしましょう。気分がつらいときは、精神的な支援の専門家に相談することも選択肢の一つです。
予防
眼の超音波検査で見つかる病気そのものをすべて予防することは難しいですが、目のけがを防いだり、生活習慣を整えたりすることで、リスクを下げられることがあります。定期的な眼科健診が早期発見につながります。
ワクチン
この検査に直接関係する予防接種はありません。
検診プログラム
糖尿病や強い近視がある方、高齢の方は、症状がなくても定期的に眼科で検査を受けることが勧められます。厚生労働省の特定健診(メタボ健診)では、眼底検査を受ける機会があります。お住まいの地域の健診について医師や保健師に相談してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 網膜剥離を放置すると、視力が永久に大きく低下する可能性があります。
- 眼内腫瘍のような病気を見逃すと、治療が遅れることがあります。
- 飛蚊症や光視症などの症状を放置すると、気づいたときには網膜の傷みが進行している場合があります。
長期的な見通し
目の病気は早期発見・早期治療がとても重要です。眼の超音波検査を受けることで、安心につながることも多く、実際には異常が見つからないことも少なくありません。もし病気が見つかっても、現在の眼科医療は発展しており、多くの病気で治療によって視力を保つことが可能です。希望を持って、担当医と一緒に最善の治療を選びながら進んでいきましょう。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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