抜け毛・はげの診断:専門医が行う検査とは
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
はげ(脱毛症)とは、頭髪が通常より多く抜け落ちたり、新しい毛が生えてこなくなる状態のことです。男性型脱毛症や女性型脱毛症、円形脱毛症など、いくつかの種類があります。専門医の検査は、脱毛の原因を特定し、適切な対策を立てるために行われます。
重要な事実
- はげは非常に多くの人が経験する一般的な悩みです。
- 遺伝やホルモンのバランスが大きく関係しています。
- 検査によって原因がわかれば、効果的な治療法を選べる可能性が高まります。
- 早期に医師に相談することで、進行を遅らせられることがあります。
はい、はげはとても一般的です。日本人男性の約3人に1人、女性でも年齢とともに薄毛を自覚する人は多く、決して珍しいことではありません。
主に成人男性に多いですが、女性や子どもにも起こります。特に男性型脱毛症は男性ホルモンの影響で起こり、女性では閉経後に進行しやすくなります。子どもでは円形脱毛症が見られることがあります。
症状
- 急に大量の毛が抜け落ち、頭皮に強い痛みやかゆみ、ただれがある
- 脱毛とともに発熱や全身のだるさがある
- 頭皮に感染症の兆候(膿、赤み、腫れ)がある
- ⚠数日から数週間で急速に脱毛が進む
- ⚠脱毛斑が広がっている、または複数ある
- ⚠抜け毛と同時に皮膚に発疹やかゆみがある
一般的な症状
- 頭頂部や生え際から徐々に髪が薄くなる
- 髪の毛が細く、短くなる
- 抜け毛が多いと感じる
- 後頭部や側頭部の毛が残る(男性型脱毛症)
- 円形の脱毛斑ができる(円形脱毛症)
子供の症状
- 円形の脱毛斑が突然現れる
- 頭全体の毛が薄くなる(びまん性脱毛)
- まつ毛や眉毛が抜けることもある
高齢者の症状
- 年齢とともに全体的に毛量が減る
- 髪のコシがなくなり、やわらかくなる
- 白髪とともに薄毛が進む
原因
主な原因
- 遺伝(家族にはげの人がいる)
- 男性ホルモン(男性型脱毛症)
- 加齢による毛包の老化
- 自己免疫の異常(円形脱毛症)
- ホルモンバランスの変化(妊娠後、閉経など)
- ストレスや病気による一時的な脱毛
リスク要因
- 家族にはげの人がいる
- 男性である(男性型脱毛症)
- 40歳以上
- 強いストレスを抱えている
- 特定の病気(甲状腺疾患、貧血など)がある
- 極端なダイエットや栄養不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に大量の髪が抜け、頭皮に異常がある
- 脱毛とともに体の他の症状(疲労、発熱)がある
定期受診を予約すべき場合:
- 髪の薄さが気になり始めた
- 抜け毛が徐々に増えている
- 円形の脱毛斑を見つけた
- 他の治療を試しても改善しない
診断
医師はまず問診(いつから、どのように進行したかなど)と頭皮の観察を行います。必要に応じて簡単な検査を追加し、脱毛の原因を詳しく調べます。
行われる可能性のある検査
- 問診と視診:脱毛のパターンや家族歴を確認
- 毛髪牽引試験:髪を軽く引っ張って抜けやすさを調べる
- 頭皮のダーモスコピー(拡大鏡で観察)
- 血液検査:ホルモン、鉄分、甲状腺ホルモンなどを測定
- 頭皮の生検(一部を採取して顕微鏡で調べる)
- 毛髪顕微鏡検査:抜けた毛の根元を調べる
診察で予想されること
検査はほとんどの場合、痛みを伴わず、短時間で終わります。血液検査は腕から採血します。頭皮の生検は局所麻酔をして行うため、ほとんど痛みはありません。結果が出るまで数日から1週間程度かかることがあります。医師と一緒に検査結果を見て、今後の治療方針を決めます。
治療
治療法は脱毛の原因や種類によって異なります。医師が検査結果に基づいて最適な方法を提案します。
自宅でのセルフケア
- やさしいシャンプーと頭皮マッサージ
- 髪を強く引っ張るヘアスタイルを避ける
- バランスのよい食事(特にたんぱく質や鉄分)
- ストレスをためない工夫
- 過度なドライヤーの熱やヘアケア製品を避ける
医療治療
医療機関では、塗り薬や飲み薬、光線療法、皮膚への注射などが行われることがあります。それぞれの治療法には効果と副作用があるため、医師とよく相談して決めることが大切です。
手術が検討される場合
進行した男性型脱毛症などでは、自毛植毛(自分の頭髪を薄い部分に移植する手術)が選択肢になることがあります。手術は専門医のもとで検討します。
この病気と共に生きる
毎日のヘアケアを優しく行い、頭皮の清潔を保ちましょう。気にしすぎず、自分らしいスタイルを楽しむことも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠を取る
- バランスの良い食事を心がける
- 適度な運動で血行を促進する
- ストレス管理(趣味やリラックス法)
- 禁煙する(喫煙は血行を悪くする)
食事と運動
髪の成長にはたんぱく質、亜鉛、鉄分、ビタミンB群などが必要です。緑黄色野菜、魚、大豆製品、卵などを積極的に取り入れましょう。適度な運動は頭皮の血流を良くし、健康な毛髪を育てる助けになります。
精神的健康と心の健康
脱毛は外見の変化により、自信を失ったり、不安や抑うつを感じることがあります。そうした気持ちは自然なことであり、一人で抱え込まずに家族や友人、専門家に相談しましょう。必要であればカウンセリングも役立ちます。
予防
遺伝的な脱毛は予防できませんが、健康的な生活習慣や適切なヘアケアによって、進行を遅らせたり、悪化を防ぐことは可能です。
合併症
治療しない場合
- 脱毛が進行して薄毛が目立つようになる
- 心理的なストレスや自尊心の低下
- 社会生活への影響(対人関係など)
- 頭皮の炎症が悪化することがある(原因による)
長期的な見通し
多くの脱毛症は治療やケアで改善や進行を遅らせることができます。早期に専門医に相談することで、より良い結果が期待できます。命にかかわる病気ではないので、あせらずに自分のペースで取り組みましょう。
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- 一般社団法人日本皮膚科学会 · 日本
- 日本脱毛症学会 · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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