diabetes blood test explained
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病の血液検査は、血糖値(血液中のブドウ糖の量)を調べて、糖尿病かどうかを診断したり、治療の効果を確認したりするための検査です。主な検査には、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:過去1~2か月の平均的な血糖値を示す)、空腹時血糖値(8時間以上食事をとらずに測った血糖値)、ブドウ糖負荷試験(甘い液を飲んでから血糖値の変化を調べる)などがあります。
重要な事実
- HbA1cは過去1~2か月の平均血糖値を反映します。
- 空腹時血糖値は、8時間以上絶食した状態で測定します。
- ブドウ糖負荷試験は、糖尿病の診断や耐糖能異常の判定に使われます。
- これらの検査は、症状がなくても定期的に受けることが大切です。
はい、糖尿病は日本でも非常に多い病気です。厚生労働省の調査によると、糖尿病が強く疑われる人は約1,000万人、その可能性が否定できない人も約1,000万人いるとされています。
糖尿病はどの年齢層でも起こりえます。1型糖尿病(インスリンがまったく作られなくなる)は子どもや若い人に、2型糖尿病(インスリンの効きが悪くなる)は中高年に多く見られますが、生活習慣の変化により若い世代でも増えています。妊娠中に発症する妊娠糖尿病もあります。
症状
- 意識がもうろうとする、または意識を失う
- 呼吸が速く、深くなる(ケトアシドーシスの可能性)
- 強い腹痛や吐き気、嘔吐がある
- 血糖値が非常に高い(自己測定ができる場合の目安:600 mg/dL以上)
- ⚠高血糖(300 mg/dL以上)が続く
- ⚠のどが渇いて大量の水を飲み、頻尿で体力が奪われる
- ⚠手足のしびれや痛みが急に強くなる
- ⚠視力が急に低下した
一般的な症状
- のどが異常に渇く(口喝)
- 何度もトイレに行く(多尿)
- 体重が急に減る
- 疲れやすい
- ものが見えにくい(視力低下)
- 傷が治りにくい
- 手足のしびれや感覚が鈍くなる
子供の症状
- 夜尿(おねしょ)が続く
- 元気がなくなる
- 体重が減るのに食欲はある
- かぜや感染症を繰り返す
高齢者の症状
- 症状がほとんど出ないことが多い
- 疲労感やだるさ
- 視力の低下
- 皮膚や尿路の感染症が治りにくい
- 脱水症状(意識がぼんやりするなど)
原因
主な原因
- 1型糖尿病:膵臓のインスリンを作る細胞が壊される自己免疫疾患
- 2型糖尿病:遺伝的な体質に加え、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因でインスリンの効きが悪くなる
- 妊娠糖尿病:妊娠中にホルモンの変化で血糖値が上がりやすくなる
リスク要因
- 家族(親や兄弟)に糖尿病の人がいる
- 肥満(特に内臓脂肪が多い)
- 運動不足
- 高脂肪・高カロリーの食事
- ストレス
- 高血圧や脂質異常症がある
- 妊娠糖尿病の既往がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 意識がもうろうとする場合
- 呼吸が速く深くなる場合
- 血糖値が異常に高い(自己測定で600 mg/dL以上)
定期受診を予約すべき場合:
- 糖尿病の症状(口喝、多尿、体重減少など)がある場合
- 年に1回の健康診断で血糖値が高めと指摘された場合
- 家族に糖尿病の人がいる、または肥満などリスクがある場合は、症状がなくても定期的な検査を勧めます
診断
糖尿病の診断は主に血液検査の結果に基づいて行われます。医師は複数の検査を組み合わせて総合的に判断します。
行われる可能性のある検査
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):過去1~2か月の平均血糖値を示し、食事の影響を受けないため便利です。
- 空腹時血糖値:8時間以上絶食した後に測定します。
- ブドウ糖負荷試験(OGTT):75gのブドウ糖を飲んで、30分後、1時間後、2時間後に血糖値を測ります。
- 随時血糖値:食事時間に関係なく測る血糖値で、急激な高血糖を確認します。
診察で予想されること
診察では、まず医師が症状や生活習慣、家族歴を詳しく聞きます。その後、採血を行います。空腹時血糖検査やブドウ糖負荷試験の場合は、前日の夜から絶食が必要です。結果は数時間から数日でわかります。必要に応じて尿検査や追加の検査が行われることもあります。
治療
糖尿病の治療は、血糖値を正常に近い状態に保つことが目的です。症状の程度やタイプによって、生活習慣の改善、薬の服用、インスリン注射などを組み合わせます。治療は医師の指導のもとで行い、自己判断で薬をやめてはいけません。
自宅でのセルフケア
- バランスの良い食事(糖質の量と質に注意、野菜を多く取る)
- 定期的な運動(ウォーキングなど、週に150分以上が目安)
- 体重管理(肥満がある場合は減量)
- 禁煙・節酒
- ストレスをためない
- 毎日の血糖自己測定(医師の指示に従って)
医療治療
2型糖尿病では、まずメトホルミンなどの経口血糖降下薬(お口から飲む薬)が使われることが多いです。効果が不十分な場合、他の種類の経口薬やGLP-1受容体作動薬(注射薬)を追加することがあります。1型糖尿病や重症の2型糖尿病では、インスリン注射が必要です。どの薬を使うかは、年齢、体重、腎機能、副作用などを考慮して医師が個別に決めます。
手術が検討される場合
一般に、糖尿病そのものに対する手術はありません。ただし、高度肥満で2型糖尿病の方には、減量手術(メタボリックサージェリー)が行われることがあります。これは専門の医療機関で検討されます。
この病気と共に生きる
糖尿病と診断されても、日常生活の多くは変わりません。血糖値をコントロールするために、食事や運動に少し気をつけるだけで大丈夫です。定期的に通院し、HbA1cや腎機能などの検査を受けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活リズムを保つ
- 毎食の炭水化物の量を一定にする
- 間食や甘い飲み物を控える
- 毎日30分程度の有酸素運動(散歩、ジョギングなど)をする
- 十分な睡眠をとる
- 足のケア(靴ずれや傷がないか毎日チェック)
食事と運動
食事は1日3食、野菜を先に食べる「ベジファースト」がおすすめです。糖質の量を気にしつつ、たんぱく質や食物繊維をしっかり取りましょう。運動は、食後30分~1時間後にウォーキングをするだけでも効果的です。無理のない範囲で続けましょう。
精神的健康と心の健康
糖尿病は長期にわたる治療が必要なため、時に不安やストレスを感じることもあります。しかし、治療法は確立しており、多くの人が元気に過ごしています。悩みは一人で抱えず、医師や看護師、家族に相談してください。必要に応じて心理カウンセラーも利用できます。
予防
2型糖尿病の多くは、健康的な生活習慣で予防できると考えられています。バランスの良い食事、適度な運動、適正体重の維持が大切です。1型糖尿病は予防方法がまだわかっていません。
ワクチン
糖尿病の人は感染症にかかりやすく、重症化しやすいため、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。詳しくはかかりつけ医に相談しましょう。
検診プログラム
健康診断や人間ドックで血糖値のチェックが推奨されています。特に40歳以上の方や、肥満・家族歴などのリスクがある方は、年に1回は検査を受けましょう。妊娠を考えている方は妊娠前の検査も大切です。
合併症
治療しない場合
- 網膜症(目の血管が傷つき、失明のリスク)
- 腎症(腎臓の機能が低下し、人工透析が必要になることも)
- 神経障害(手足のしびれ、痛み、感覚低下)
- 心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中)
- 糖尿病足病変(足の潰瘍や壊疽、最悪の場合切断に至ることも)
- 感染症(膀胱炎、皮膚の感染症などが治りにくい)
長期的な見通し
適切な治療と生活習慣の管理を続ければ、糖尿病の合併症を予防し、健康な生活を長く続けられます。HbA1cの目標値(個人差があります)を達成することで、合併症のリスクは大幅に下がることがわかっています。糖尿病と診断されても希望は十分にあります。焦らず、一歩一歩前に進みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月21日
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