hemorrhoids blood test explained
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
痔(いぼ痔)は、肛門の周りにある血管のクッションが腫れたり、炎症を起こした状態です。血液検査は、痔そのものを診断するためではなく、出血による貧血の有無や、他の病気(大腸がんや炎症性腸疾患など)を調べるために行われることがあります。
重要な事実
- 血液検査だけで痔と診断することはできません。診断は主に診察と問診で行われます。
- 痔による出血が続くと貧血を起こすことがあり、血液検査(血算)で確認できます。
- 痔の出血は大腸がんの症状と似ているため、必要に応じて大腸カメラなどの精密検査が行われることもあります。
非常に一般的な病気です。日本人の約3人に1人が生涯に一度は痔の症状を経験すると言われています。
特に45~65歳の成人、妊娠中の女性、慢性的な便秘や長時間座る仕事をしている人に多く見られます。
症状
- 大量の出血が止まらない(トイレが真っ赤になるほど)
- めまいや立ちくらみを伴う出血
- 肛門から鮮血が噴き出るような出血
- ⚠出血が何日も続く、または繰り返す
- ⚠肛門の激しい痛み(血栓性外痔核の可能性)
- ⚠発熱や悪寒を伴う肛門の腫れ
一般的な症状
- 排便時の出血(真っ赤な血が便やトイレットペーパーにつく)
- 肛門のかゆみや痛み
- 肛門の周りにできるしこり(イボ痔)
- 排便後の違和感や圧迫感
子供の症状
- 子どもの痔はまれですが、便秘が原因で起こることがあります。出血や痛みを訴えたら早めに小児科を受診しましょう。
高齢者の症状
- 加齢により肛門周りの組織が弱くなるため、痔になりやすくなります。出血があった場合は大腸がんの可能性も考慮し、しっかり検査を受けることが大切です。
原因
主な原因
- 排便時のいきみ(便秘や下痢)
- 長時間の座位(デスクワーク、運転など)
- 妊娠・出産による腹腔内圧の上昇
- 慢性の咳や肥満
リスク要因
- 低繊維食(食物繊維が不足しがちな食生活)
- 慢性便秘または慢性的な下痢
- 遺伝的要合(家族に痔の人が多い)
- 肝硬変による門脈圧亢進症
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大量の出血や痛みがある場合
- めまいや貧血症状がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 排便時に出血がある(量が少なくても一度は受診を)
- 肛門の違和感やかゆみが続く
- しこりが気になる
診断
問診と視診・触診(肛門の診察)が基本です。必要に応じて肛門鏡や大腸内視鏡検査が行われます。血液検査(血算)は、出血による貧血の程度を調べたり、炎症反応や肝機能を見るために行われます。
行われる可能性のある検査
- 問診・視診・触診
- 肛門鏡検査(肛門の中を直接見る)
- 血液検査(血算、炎症マーカー、肝機能など)
- 必要に応じて大腸内視鏡検査(下部消化管からの出血を確認)
診察で予想されること
診察は短時間で終わります。肛門の診察は少し恥ずかしいかもしれませんが、医師は多くの患者さんを診ていますので安心してください。血液検査は腕から採血し、結果は数日でわかります。
治療
痔の治療は、症状の程度に応じて行われます。軽度の場合は生活習慣の改善と市販の薬(外用薬)で対処できますが、出血を伴う場合は医師の診察を受けることが推奨されます。
自宅でのセルフケア
- 食物繊維を多く含む食事(野菜、果物、全粒穀物)
- たっぷりの水分摂取(1日1.5~2リットル)
- ぬるめのお湯での座浴(1日数回、10分程度)
- 排便時にいきみすぎない、トイレに長時間座らない
- 適度な運動(ウォーキングなど)で血行を良くする
医療治療
医療機関では、症状に合わせて外用薬(軟膏や坐薬)や内服薬(血流改善薬や消炎鎮痛薬)が処方されることがあります。また、ゴム輪結紮術(痔核をゴムで縛って壊死させる方法)や硬化療法(薬を注射して痔を縮める方法)などの処置が行われることもあります。
手術が検討される場合
保存的治療(薬や生活改善)で改善しない重度の痔核や、繰り返す脱出・出血がある場合、手術(痔核切除術など)が検討されることがあります。最近はレーザーや超音波を使った低侵襲手術も増えています。
この病気と共に生きる
痔の症状は日常生活に影響を与えることがありますが、適切なケアと生活習慣の改善でコントロールできます。痛みや出血があるときは無理をせず、座り仕事の場合は適宜休憩を取りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 長時間同じ姿勢を避け、1時間に1回は立ち上がって歩く
- 硬い椅子に長時間座らない(クッションを使用する)
- 便秘解消のために朝起きたらコップ1杯の水を飲む
- お酒や辛い食べ物は控えめにする(症状を悪化させることがある)
食事と運動
バランスの良い食事と適度な運動が基本です。特に食物繊維(サツマイモ、納豆、ごぼう、海藻など)を積極的に摂り、水分をしっかり取ることで便を柔らかくし、排便をスムーズにします。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は血行促進に役立ちます。
精神的健康と心の健康
痔の症状(出血や痛み)は不安を引き起こすことがあります。特に出血があると「大腸がんでは?」と心配になる方も多いですが、適切に診断・治療することでほとんどの痔は改善します。必要以上に心配せず、専門医に相談しましょう。
予防
完全には防げませんが、生活習慣の改善でリスクを減らせます。便秘を予防し、排便時にいきみすぎないことが最も効果的です。
合併症
治療しない場合
- 出血が続くことで鉄欠乏性貧血になるリスク
- 痔核が肛門の外に脱出して戻らなくなる
- 血栓ができて激しい痛みを伴う(血栓性外痔核)
- 感染を起こし、肛門周囲膿瘍(のうよう)になることもある
長期的な見通し
痔は適切な治療と生活習慣の改善で、ほとんどの場合、症状をコントロールできます。出血を伴う場合は、痔以外の病気の可能性も含めて医師の診察を受けることで安心につながります。早期に相談すれば、より簡単な治療で済むことが多いです。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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