アミラーゼ・リパーゼ検査
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
アミラーゼとリパーゼは、すい臓(膵臓)で作られる消化酵素です。これらの検査は、血液中のアミラーゼとリパーゼの量を測ることで、すい臓の病気(特にすい炎)の診断や経過観察に役立ちます。
重要な事実
- アミラーゼとリパーゼは、食べ物の消化を助けるたんぱく質(酵素)です。
- これらの値が高くなると、すい臓に炎症がある可能性が考えられます。
- 検査は腕の静脈から採血するだけで、特別な準備はほとんど必要ありません。
アミラーゼ・リパーゼ検査は、すい臓の病気が疑われる場合には一般的に行われる血液検査です。
主に、みぞおち付近の強い腹痛、吐き気、嘔吐などの症状がある方や、すい臓の病気が疑われる方に行われます。
症状
- 突然の激しい腹痛で動けなくなる
- 吐き気や嘔吐が止まらず、水分も取れない
- 意識がもうろうとする
- ⚠持続する腹痛が数時間以上続く
- ⚠発熱を伴う腹痛がある
- ⚠尿の色が濃くなり、白目が黄色くなる(黄疸)
一般的な症状
- みぞおちから背中にかけての強い痛み
- 吐き気や嘔吐
- 腹部の張りや圧痛
子供の症状
- 子どもでは腹痛をうまく伝えられないことがあるため、ぐずる、機嫌が悪い、食事を嫌がるなどの変化に注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者では痛みの感じ方が弱いこともあり、食欲不振やだるさだけが症状になる場合もあります。
原因
主な原因
- すい炎(急性または慢性)
- 胆石(胆のうや胆管に石ができること)
- アルコールの多飲
- すい臓のけがや手術後
- 特定の薬の影響(医師が評価します)
リスク要因
- 大量の飲酒
- 胆石を持っている
- 高トリグリセリド血症(中性脂肪が多い)
- 家族にすい臓の病気の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- みぞおちの激しい痛みが突然現れたとき
- 痛みとともに吐き気や嘔吐があるとき
- 発熱や寒気があるとき
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断などでアミラーゼやリパーゼの値が高めと言われたとき
- 慢性のすい臓の病気で定期的に経過を見ているとき
診断
アミラーゼ・リパーゼ検査は、腕の静脈から採血して行われます。同時に膵臓の画像検査(CTや超音波)をすることもあります。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(アミラーゼ、リパーゼ)
- 腹部CT検査
- 腹部超音波(エコー)検査
- 尿検査(アミラーゼを測ることもあります)
診察で予想されること
検査は数分で終わります。採血時に少しチクッとしますが、通常はすぐに終わります。結果が出るまでに数時間から翌日かかることもあります。医師が結果と症状を総合的に判断します。
治療
アミラーゼ・リパーゼ検査そのものに対する治療はありません。検査結果に基づいて、すい臓の病気(主にすい炎)の治療が行われます。
自宅でのセルフケア
- 安静にする
- 水分をしっかりとる(症状がひどいときは医療機関で点滴を受ける)
- 脂っこい食事やアルコールを避ける
- 痛みがある場合は無理せず休む
医療治療
治療の中心は、すい臓を休めるために一時的に食事を控え、点滴で水分や栄養を補うことです。痛みに対しては医師が適切な鎮痛薬を処方します。また、原因に応じて、胆石を取り除く内視鏡治療や、アルコールを断つ指導が行われます。
手術が検討される場合
胆石が原因で重症のすい炎を繰り返す場合などに、胆のう摘出手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
すい炎と診断された後は、再発を防ぐために生活習慣の見直しが大切です。特にアルコールを控えることが重要です。
生活習慣のアドバイス
- 禁酒または節酒
- 脂質の多い食事を減らす
- バランスの良い食事を心がける
- 適度な運動を続ける
食事と運動
消化に優しい食事(脂質を控え、たんぱく質や炭水化物を中心に)をとりましょう。激しい運動は避け、散歩などの軽い運動から始めるとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
慢性的な腹痛や食事制限が続くと、気分が落ち込んだり不安を感じたりすることがあります。無理をせず、家族や医療スタッフに相談することが大切です。
予防
すい炎の原因となるアルコール多飲や胆石を防ぐことで、アミラーゼ・リパーゼ値が高くなるリスクを減らせることがあります。
検診プログラム
特に定期的なスクリーニング検査は推奨されていませんが、すい臓の病気のリスクが高い人は医師に相談するとよいでしょう。
合併症
治療しない場合
- すい炎が重症化すると、臓器障害や感染症を引き起こすことがあります。
- 慢性化すると、糖尿病や消化吸収障害の原因になることがあります。
- まれに、すい臓のう胞や偽のう胞(液体がたまった袋)ができることがあります。
長期的な見通し
早期に発見して適切な治療を行えば、多くの方は回復します。原因を取り除き、生活習慣を改善することで再発を防げる可能性が高いです。医師と相談しながら、前向きに治療に取り組みましょう。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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