Allergic rhinitis control in children
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)は、花粉やハウスダストなど、本来は無害な物質に対して体の免疫システムが過剰に反応し、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状を引き起こす病気です。
重要な事実
- アレルギー性鼻炎は、子どもによく見られる慢性の病気です。
- 適切にコントロールすれば、学校生活や睡眠への影響を減らせます。
- 治療せずに放置すると、ぜんそくや副鼻腔炎のリスクが高まることがあります。
はい、とてもよくある病気です。日本の子どもの約3~4人に1人がアレルギー性鼻炎を持っているといわれています。
特に5~15歳の子どもに多く見られます。アトピー性皮膚炎やぜんそくを持つ子どもは、発症しやすい傾向があります。
症状
- 急に息苦しくなり、ゼーゼーと呼吸が苦しい
- 唇や顔が腫れる、じんましんが全身に広がる
- アナフィラキシーショックの疑いがある場合(意識がもうろうとするなど)
- ⚠鼻づまりがひどく、息ができないほどになる
- ⚠発熱や頭痛を伴う黄色い鼻水が出る(副鼻腔炎の疑い)
- ⚠市販の薬を使っても症状が改善しない
一般的な症状
- 透明でさらさらした鼻水が続く
- 発作的に出るくしゃみ
- 鼻づまり(鼻がつまる)
- 鼻の奥のかゆみ
- 目のかゆみや涙目
子供の症状
- 鼻をこする「アレルギー性敬礼」という仕草が見られる
- いびきをかく、口を開けて寝る
- 集中力が落ちる、学校の成績に影響が出ることがある
- 疲れやすく、イライラしやすい
高齢者の症状
- 高齢者では鼻づまりが主症状になることが多い
- 味覚や嗅覚の低下を伴うことがある
- 副鼻腔炎(ちくのう症)に移行しやすい
原因
主な原因
- スギやヒノキなどの花粉
- ダニやハウスダスト
- カビや動物の毛、フケ
- ゴキブリのふんや死骸
リスク要因
- 両親がアレルギー体質(遺伝)
- アトピー性皮膚炎やぜんそくがある
- 早い時期にたくさんの抗生物質を使った
- 大気汚染や受動喫煙にさらされている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が苦しそう、または顔が腫れるなど、アレルギーの強い症状が出た
- 鼻の中が痛く、熱が高い
定期受診を予約すべき場合:
- 鼻水やくしゃみが2週間以上続いている
- 睡眠や学校生活に支障が出ている
- アレルギーの原因をはっきりさせたい
診断
医師が症状の聞き取りと、鼻の中の観察、必要に応じてアレルギーの血液検査や皮膚テストを行って診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(特定のアレルゲンに対する抗体を調べる)
- プリックテスト(腕に少しのアレルゲンをのせて反応を見る皮膚テスト)
- 鼻汁の中の好酸球(アレルギーに関わる細胞)を調べる検査
診察で予想されること
診察は数十分で終わることが多く、痛みを伴う検査はほとんどありません。血液検査は腕から少量の血液を採るだけです。医師からは、症状をコントロールするための治療法や生活上の工夫について説明があります。
治療
アレルギー性鼻炎の治療は、症状を和らげる薬の使用と、アレルゲン(原因物質)を避ける生活管理が中心です。重症の場合には、体をアレルゲンに慣らす治療(免疫療法)も選択肢になります。治療は医師の指導のもとで行いましょう。
自宅でのセルフケア
- 花粉の多い時期はマスクやメガネを使う
- 帰宅したら衣服をはたき、洗顔やうがいをする
- 室内はこまめに掃除機をかけ、空気清浄機を使う
- 布団や枕カバーはダニ対策用のものにする
- 湿度を50%以下に保つ(ダニやカビの繁殖を抑える)
医療治療
医師は症状に合わせて、抗ヒスタミン薬(くしゃみやかゆみを抑える)、鼻づまりを改善する点鼻薬、炎症を抑える点鼻ステロイド薬などを処方します。子どもに使える安全な薬がたくさんありますが、必ず医師の指示に従ってください。重症の場合はアレルゲン免疫療法(少量のアレルゲンを定期的に投与して体を慣らす治療)が行われることもあります。
手術が検討される場合
手術が検討されることはまれですが、鼻の中の構造(鼻中隔弯曲など)が原因で薬が効かない場合などに、ポリープ切除や鼻の通りを良くする手術が行われることがあります。
この病気と共に生きる
アレルギー性鼻炎はお薬や生活管理でしっかりコントロールできます。毎日のちょっとした工夫で症状を減らし、元気に過ごすことができます。
生活習慣のアドバイス
- 花粉やダニの多い時期・場所を知って対策をとる
- 寝室の掃除を徹底し、ぬいぐるみなどほこりがたまりやすいものを減らす
- 鼻をかむ時はやさしく、片方ずつかむ
- 加湿器はこまめに掃除してカビを防ぐ
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスの良い食事と適度な運動で免疫力を整えることが大切です。ただし、運動中に症状が悪化する場合は、事前に医師に相談しましょう。
精神的健康と心の健康
鼻づまりやくしゃみが続くと、子どもはイライラしたり、友達と遊ぶのを避けたくなることがあります。学校で集中できないことで自信をなくすこともあります。症状が心に影響していると感じたら、医師や学校の先生に相談してください。ストレスが症状を悪化させることもあります。
予防
完全に予防することは難しいですが、アレルゲンを避ける対策で症状の出現を大幅に減らせます。例えば、花粉の飛散が多い日は外出を控える、ダニ対策用の寝具を使うなどです。
ワクチン
アレルギー性鼻炎そのものを予防するワクチンはありませんが、アレルゲン免疫療法(いわゆる「アレルギー注射」)で体を慣らすと、症状を軽減したり、新たなアレルギーを防ぐ効果が期待できる場合があります。
検診プログラム
アレルギー性鼻炎のスクリーニング検査は一般的ではありませんが、アトピー性皮膚炎など他のアレルギー疾患がある場合は、早めに医師に相談するとよいでしょう。
合併症
治療しない場合
- 副鼻腔炎(ちくのう症)を起こしやすくなる
- ぜんそくの発症や悪化につながることがある
- 鼻づまりによる口呼吸で、のどの痛みやいびき、睡眠の質の低下を招く
- 中耳炎(特に子ども)のリスクが高まる
長期的な見通し
アレルギー性鼻炎は治療でしっかりコントロールできる病気です。多くの子どもは適切な治療と生活管理で症状が落ち着き、学校生活や遊びを十分に楽しめます。成長とともに症状が和らぐ子どもも少なくありません。医師と相談しながら、焦らずに取り組みましょう。
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- 日本アレルギー学会 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月19日
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