Allergic rhinitis control in infants
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
アレルギー性鼻炎(鼻炎:鼻の粘膜の炎症)は、赤ちゃんの鼻がほこりや花粉などのアレルゲン(アレルギーの原因になる物質)に反応して起こる症状です。くしゃみや鼻水、鼻づまりが続きます。
重要な事実
- アレルギー性鼻炎は遺伝的な要素が強く、家族にアレルギー疾患がある場合に起こりやすいです。
- 赤ちゃんでは風邪と症状が似ているため、医師の診断が重要です。
- 適切な対処で症状をコントロールでき、成長とともに改善することもあります。
はい、アレルギー性鼻炎は子どもに多く見られる病気の一つで、特に乳幼児期から発症することがあります。日本の子どもにおける有病率は10~20%程度と報告されています(厚生労働省の調査より)。
主に生後6か月以降の赤ちゃんに起こります。家族にアレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎などがあると、発症リスクが高まります。
症状
- 突然、息を吸うときにヒューヒューと音がする(喘鳴:ぜんめい)
- 唇や爪の色が青紫色になる(チアノーゼ)
- 呼吸が苦しそうで、肋骨の間や鎖骨の上がくぼむ
- ⚠鼻水やくしゃみがひどくて、ミルクや食事が十分に摂れない
- ⚠鼻づまりで夜眠れず、ぐったりしている
- ⚠発熱や咳が続く(風邪や別の病気の可能性)
一般的な症状
- 透明でさらさらした鼻水が続く
- くしゃみを繰り返す(特に朝方や特定の場所で)
- 鼻づまりで息苦しそうにする
- 鼻をこすったり、指を鼻に入れたりするしぐさ(アレルギーサルート)
子供の症状
- 鼻の下をこすって赤くなる(アレルギー・シャイン)
- 目の下にクマができる(アレルギー・シャイナー)
- いびきをかく、口を開けて寝る
- 集中力が落ちたり、イライラしたりする
高齢者の症状
- 高齢者では鼻水やくしゃみより鼻づまりが目立つことがあります。
- 嗅覚(においを感じる力)の低下が起こることがあります。
- 慢性的な鼻づまりが睡眠の質を下げることがあります。
原因
主な原因
- ダニの死がいやフン(ハウスダストの主成分)
- 花粉(スギ、ヒノキなど)
- カビの胞子
- ペットの毛やフケ
- 食品(まれですが、特定の食品が引き金になることも)
リスク要因
- 両親のどちらかがアレルギー疾患を持っている
- アレルギーの家族歴がある
- 生後早期にタバコの煙にさらされる
- 大気汚染の多い地域に住んでいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が速かったり、ゼーゼーと音がする
- 顔色が悪い、ぐったりしている
- 鼻づまりがひどく、ミルクを飲むときに息継ぎができない
定期受診を予約すべき場合:
- くしゃみや鼻水が2週間以上続く
- 鼻水が黄色や緑色に変わった(細菌感染の可能性)
- 鼻づまりが寝つきや睡眠を妨げている
診断
医師が赤ちゃんの症状や家族のアレルギー歴を聞き、鼻の中を診察します。アレルギーが疑われる場合、血液検査や皮膚テスト(少量のアレルゲンを皮膚に置く検査)を行います。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(特定のアレルゲンに対する抗体(IgE)を調べる)
- 皮膚テスト(アレルゲンを皮膚に置いて反応を見る)
- 鼻汁検査(鼻水の中の細胞を調べる)
診察で予想されること
診察では、赤ちゃんをしっかり抱っこして医師が鼻の中を見ます。血液検査では腕から少量採血しますが、赤ちゃん用の細い針を使うので短時間で終わります。検査結果は1~2週間でわかることが多いです。
治療
治療の基本は、アレルゲンを避けることと、症状を和らげる薬を使うことです。赤ちゃんには副作用の少ない方法を優先します。必ず医師の指示のもとで治療を行ってください。
自宅でのセルフケア
- 寝室の掃除をこまめに行い、ダニやほこりを減らす
- 空気清浄機を使い、花粉やカビを減らす
- 加湿器で湿度を50~60%に保ち、鼻の粘膜を乾燥から守る
- タバコの煙や香水など刺激物を避ける
- 鼻水が出たら、やわらかいガーゼやティッシュで優しく拭く
医療治療
医師は、鼻の炎症を抑える薬(抗ヒスタミン薬や点鼻薬など)を処方することがあります。乳幼児用の飲み薬や点鼻薬があり、年齢や体重に合わせて使います。薬の種類や使い方は必ず医師と相談してください。
手術が検討される場合
乳幼児では手術はほとんど行われません。成長しても症状がひどく、薬でコントロールできない場合に、ごくまれに検討されることがありますが、通常は10歳以上になってからです。
この病気と共に生きる
赤ちゃんのアレルギー性鼻炎は、毎日の生活の中で症状をコントロールできます。赤ちゃんが快適に過ごせるよう、環境を整え、症状が出たときは早めに対処してあげましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日部屋の換気をし、ほこりを舞い上げないように掃除する
- 寝具はダニ対策カバーを使い、週に1回は洗濯する
- 花粉の多い季節は、窓を閉め、外から帰ったら服をはたいてから入る
- ペットを室内で飼う場合は、こまめに掃除し、赤ちゃんがいる部屋には入れないようにする
食事と運動
赤ちゃんの食事は通常通りで大丈夫です。特定の食べ物がアレルギーを悪化させることはまれです。母乳の場合は、母親が食事制限をする必要はありません。運動は症状が落ち着いているときに、外で遊ばせても問題ありません。
精神的健康と心の健康
アレルギー性鼻炎の症状が続くと、赤ちゃんは眠りにくくなったり、イライラしたりすることがあります。また、保護者の方が睡眠不足や対応に疲れてしまうこともあります。自分のケアも大切です。
予防
アレルギー性鼻炎を完全に予防する方法はありませんが、発症を遅らせたり、症状を軽くするための工夫はできます。特に乳幼児期は、アレルゲンを避ける環境づくりが大切です。
ワクチン
アレルギー性鼻炎を直接予防するワクチンはありませんが、スギ花粉症などの舌下免疫療法(アレルゲンを少量ずつ体内に入れて慣らす治療)が5歳以上の子どもに行われることがあります。乳幼児には実施されません。
検診プログラム
アレルギー性鼻炎のスクリーニング検査は一般的ではありませんが、家族に強いアレルギーがある場合、医師と相談して早めに検査を受けることもあります。
合併症
治療しない場合
- 慢性的な鼻づまりによる中耳炎(耳の感染症)のリスク増加
- 副鼻腔炎(鼻の周りの空洞の炎症)
- 睡眠障害による成長や発達への影響
- 口呼吸が習慣になり、顔の形や歯並びに悪影響を及ぼすことがある
長期的な見通し
アレルギー性鼻炎は、適切な治療と環境調整でしっかりコントロールできる病気です。赤ちゃんの多くは成長とともに症状が落ち着き、特に思春期には改善することも少なくありません。早めに対処すれば、合併症を防ぎ、元気に過ごせます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月19日
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