Amenorrhoea
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
無月経(むげっけい)とは、月経(生理)が来ない状態のことです。月経が一度も始まったことがない場合(原発性無月経)と、一度始まった月経が3か月以上止まっている場合(続発性無月経)があります。原因は様々で、妊娠やストレス、ホルモンのバランスの崩れなどが関係します。
重要な事実
- 無月経はよくある症状で、多くの場合、適切な治療で改善します。
- 妊娠が一番多い原因ですが、それ以外にも様々な原因があります。
- 無月経が続くと、骨が弱くなったり、妊娠しにくくなることがあります。
はい、特に若い女性や閉経前後の女性によく見られる症状です。一時的な無月経は多くの女性が経験します。
無月経は、思春期から閉経までの女性に影響します。特に、10代後半から20代、そして40代後半から50代の女性に多く見られます。
症状
- 激しい腹痛や下腹部の痛みがある
- めまいや立ちくらみ、意識が遠くなる感じがある
- 異常な膣出血(特に妊娠の可能性がある場合)
- ⚠急に月経が止まり、頭痛や視野の異常がある
- ⚠乳白色の乳汁(母乳以外の分泌物)が出る
一般的な症状
- 月経が来ない(3か月以上または年齢的に開始すべき時期に始まらない)
- 基礎体温の変化がない(排卵していない可能性)
- おりものの変化(ホルモンバランスの影響で)
子供の症状
- 16歳になっても月経が始まらない
- 14歳になっても乳房の発育や陰毛などの第二次性徴が見られない
高齢者の症状
- 閉経後に再び出血がないか(閉経後の出血は別の症状です)
- 更年期に近い年齢で月経が不規則になり、最終的に止まる
原因
主な原因
- 妊娠・授乳
- 強いストレスや急な体重変化(過度なダイエットや肥満)
- 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
- 甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症や低下症)
- プロラクチンというホルモンが過剰になる状態
- 早期閉経(40歳前に卵巣の機能が低下する)
- 特定の薬の副作用(例:抗うつ薬、抗精神病薬など)
リスク要因
- やせすぎ、または肥満
- 摂食障害(拒食症や過食症)
- 激しい運動(陸上競技やバレエなど)
- 慢性的なストレスや不規則な生活
- 家族に無月経や早期閉経の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい腹痛や異常出血がある場合
- 頭痛や視力の変化が急に出た場合
定期受診を予約すべき場合:
- 3か月以上月経がない(妊娠の可能性がない場合)
- 16歳を過ぎても月経が始まらない
- 月経周期が極端に不規則で気になる場合
診断
医師が問診(症状や生活習慣、服薬歴など)を行い、必要に応じて検査をします。
行われる可能性のある検査
- 妊娠検査(尿または血液検査)
- 血液中のホルモン値測定(FSH、LH、エストロゲン、プロラクチン、甲状腺ホルモンなど)
- 超音波検査(卵巣や子宮の状態を調べる)
- 頭部MRI(プロラクチンが高い場合など、下垂体の腫瘍を調べる)
診察で予想されること
診察では、月経歴や生活習慣、ストレスの有無など詳しく聞かれます。血液検査や超音波検査は痛みはほとんどありません。結果がわかるまで数日かかることもあります。
治療
治療は原因によって異なります。多くの場合、生活習慣の改善やストレス管理が第一歩です。原因となる病気があれば、それを治療することで月経が戻ることがあります。
自宅でのセルフケア
- ストレスを減らす(十分な睡眠、リラックスする時間を作る)
- 適正体重を維持する(やせすぎや肥満を避ける)
- 激しい運動を控え、適度な運動(ウォーキングなど)を行う
- バランスの良い食事を心がける
医療治療
ホルモン剤(エストロゲンやプロゲステロンを含む薬)を用いて周期を整える治療が一般的です。甲状腺やプロラクチンの異常がある場合は、それらを調整する薬が処方されることがあります。多のう胞性卵巣症候群の場合、排卵を促す治療が行われることもあります。これらの治療は医師の指導のもとで行われます。
手術が検討される場合
ごくまれに、下垂体の腫瘍が原因で薬が効かない場合や、子宮の構造に問題がある場合に手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
無月経の間も、普段の生活はほぼ変わりません。ただし、長く続く場合は骨粗しょう症のリスクに注意し、カルシウムやビタミンDを十分に摂りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活リズムを保つ
- ストレスをためない工夫をする(趣味、人との交流)
- 体重の急激な増減を避ける
食事と運動
栄養バランスの良い食事(特に鉄分、カルシウム、たんぱく質)を心がけ、適度な運動(週2~3回の軽い有酸素運動)を続けましょう。過度な運動は逆効果です。
精神的健康と心の健康
無月経は「妊娠できないのでは」という不安や、女性としての自信に関わる悩みを引き起こすことがあります。そうした気持ちは自然なことです。一人で抱え込まず、医師やカウンセラー、信頼できる人に話すことが大切です。
予防
すべての無月経を予防できるわけではありませんが、健康的な体重を維持し、過度なストレスや運動を避けることでリスクを減らせる場合があります。
検診プログラム
特にありませんが、定期的な婦人科検診(子宮頸がん検診など)を受けることで、早期に問題を見つけやすくなります。
合併症
治療しない場合
- 骨粗しょう症(骨が弱くなる)のリスクが高まる
- 不妊(妊娠しにくくなる)
- 子宮内膜が厚くなりすぎて異常出血や子宮内膜がんのリスクが高まる(特に長期間エストロゲンが分泌されている場合)
長期的な見通し
ほとんどの場合、原因を特定し適切な治療を行うことで月経は再開します。治療により妊娠が可能になることも多く、希望を持って取り組むことが大切です。早期の受診が良い結果につながります。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月18日
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