足首の捻挫
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
足首の捻挫(ねんざ)は、足首の関節を支える靭帯(じんたい)が急に伸ばされたり、部分的に切れたりするけがです。多くは足首を内側にひねることで起こります。
重要な事実
- 足首の捻挫は最も多いスポーツ外傷のひとつです。
- 適切な治療を行えば、ほとんどの人は数週間で回復します。
- 治療をせずにいると、慢性の足首の不安定性(くずれやすい状態)や関節炎を起こすことがあります。
はい、足首の捻挫はとてもよくあるけがです。特にスポーツや日常生活でのうっかりした動作で発生します。
年齢を問わず誰にでも起こりますが、特にバスケットボールやサッカーなどのスポーツをする人、不整地を歩くことの多い人に多く見られます。
症状
- 足首が明らかに変形している(骨折の可能性)
- 足の指の色が青白い、または冷たい(血行障害の可能性)
- 足首をまったく動かせず、激しい痛みがある
- けがの直後に「バキッ」という音がして、すぐに大きく腫れた
- ⚠腫れや痛みが強く、歩くのが難しい
- ⚠市販の痛み止めを試しても症状が改善しない
- ⚠数日経っても腫れや痛みが引かない
- ⚠同じ足首をくり返し捻挫している
一般的な症状
- 足首の痛み(特に体重をかけると強くなる)
- 足首の腫れ(はれ)やあざ(内出血)
- 足首を動かしにくい、または完全に動かせない
- 足首が「不安定」に感じる、または「くずれる」感じ
子供の症状
- 子どもは痛みをうまく説明できないため、足を引きずったり、足首をかばうような歩き方をする
- 腫れやあざが大人より目立つことがある
- 成長板(骨の成長する部分)のけがを合併することがあるため、注意が必要
高齢者の症状
- 痛みが長引いたり、回復に時間がかかることが多い
- もともと関節炎や筋力低下があると、症状が強く出やすい
- 転倒のリスクが高いため、足首の安定性を保つことが特に重要
原因
主な原因
- 足首を内側に強くひねる(最も多い)
- 足首を外側にひねる、または過度に伸ばす
- 着地の失敗や不整地での歩行
リスク要因
- 過去に足首を捻挫したことがある
- 適切なウォームアップを行わずに運動する
- 不安定な靴や履きなれない靴を履く
- 筋力やバランス能力が低下している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 足首の変形や激しい痛みがある
- 足の指の色や感覚に異常がある
- けがの直後から腫れが急に大きくなった
定期受診を予約すべき場合:
- 歩くのがつらい、または数日経っても痛みが続く
- 足首が「ぐらぐら」する感じがする
- 過去に同じ足首を何度も捻挫している
診断
医師はあなたの症状やけがの状況を聞き、足首の診察を行います。腫れ、あざ、痛みのある場所、関節の動きや安定性を確認します。
行われる可能性のある検査
- 身体検査(足首を動かしたり圧迫したりして靭帯の状態を調べる)
- X線検査(骨折の有無を確認するため。必要に応じて行う)
- MRI検査(靭帯の断裂や軟骨の損傷が疑われる場合に行うことがある)
診察で予想されること
診察室では、医師が足首の状態を評価し、必要に応じて画像検査を勧めます。痛みの強い検査はありません。結果に基づいて、自宅でできるケアや治療の計画を一緒に決めます。
治療
足首の捻挫の治療は、痛みや腫れを抑え、靭帯の治りを助け、足首の機能を回復させることを目指します。軽度の捻挫は自宅でのケアで改善しますが、中等度以上の場合は医師の指導のもとでリハビリテーションを行います。
自宅でのセルフケア
- 安静:痛みのない範囲で足首を休ませる。松葉づえを使うことも有効。
- アイシング:氷のうなどをタオルに包み、15~20分ほど冷やす。1日に数回繰り返す。
- 圧迫:弾性包帯などで足首を軽く巻き、腫れを抑える。
- 挙上:足を心臓より高い位置に上げて休む。腫れの軽減に役立つ。
- 市販の痛み止めを使う場合は、必ず添付文書を読み用法・用量を守る。
医療治療
医師は、痛みや腫れの程度に応じて、消炎鎮痛薬(内服や外用)を処方することがあります。また、足首を固定する装具(足首サポーター)やギプスを使うことがあります。リハビリテーションでは、理学療法士の指導のもとで、関節の可動域訓練、筋力強化、バランス訓練を行います。
手術が検討される場合
手術が必要になることはまれです。長期間のリハビリでも足首の不安定性が改善しない場合や、靭帯の完全断裂で重度の不安定性がある場合に検討されます。手術後もリハビリが重要です。
この病気と共に生きる
回復までの間は、痛みをまねく動作を避け、足首に負担をかけないように注意しましょう。痛みが引いてきたら、徐々に日常の活動に戻していきます。段階的に運動を再開することが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 歩くときはしっかりした靴を履く(ハイカットの靴が安定性を高めます)
- 段差やでこぼこ道では足元に注意する
- 同じ動作のくり返しを避け、適度に休憩を入れる
- バランス運動や足首のストレッチを習慣にする
食事と運動
特に制限はありませんが、骨や靭帯の健康のためにバランスのよい食事を心がけましょう。運動は、医師や理学療法士の許可が出てから始めてください。水泳や自転車など、足首に負担の少ない運動から再開するのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
捻挫の回復期には、思うように動けないことに焦りやストレスを感じることがあります。無理をせず、自分のペースで回復を目指しましょう。周りの人に助けを求めることも大切です。もし気分の落ち込みが続くようなら、医療機関や相談窓口に話してみてください。
予防
完全に防ぐことはできませんが、リスクを減らすことは可能です。適切なウォームアップやストレッチ、バランス訓練、足首の筋力強化、そして適した靴を履くことが予防に役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 慢性の足首不安定性(繰り返し捻挫しやすくなる)
- 足首の関節炎(変形性関節症)
- 関節内の軟骨損傷
- 痛みが長引く(慢性疼痛)
長期的な見通し
ほとんどの足首の捻挫は、適切な治療と十分なリハビリを行えば、数週間から数ヶ月で完全に回復します。大切なのは、初期のケアをしっかり行い、医師の指示に従って段階的に運動を再開することです。症状が長引く場合は、早めに専門医に相談してください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月29日
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