Urinary Tract Infection (UTI)
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- NICE—Urinary tract infection — adults. NG112(2022)
- NHS—Urinary tract infections (UTIs)(2023)
- CDC—Urinary Tract Infection(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
尿路感染症(UTI)は、尿を作る腎臓、尿をためる膀胱、尿を体外に出す通り道(尿道)にばい菌が入って炎症を起こす病気です。
重要な事実
- 女性の約50%が生涯に一度は経験する、とてもよくある病気です。
- 多くの場合、適切な治療で数日以内に改善します。
- こまめな水分摂取などの生活習慣で予防できることがあります。
はい、とてもよくある病気です。特に女性に多く見られます。
女性に多く(生涯に約50%の女性が一度は経験します)、男性では高齢者や前立腺に問題がある人に多いです。子どもや若い男性でも起こることがあります。
症状
- 39度以上の高熱
- 背中やわき腹の激しい痛み
- 吐き気や嘔吐がひどい
- 意識がもうろうとする
- 尿に大量の血が混じる
- ⚠排尿痛や頻尿が続く
- ⚠尿に血が混じる(少量でも)
- ⚠発熱がある(38度前後)
- ⚠症状が2日以上続く
一般的な症状
- 排尿するときの痛みや焼けるような感じ
- いつもより頻繁に尿が出る(頻尿)
- 尿がにごっている、または血が混じる
- 尿のにおいが強い
- 下腹部の圧迫感や不快感
子供の症状
- 原因不明の発熱
- 機嫌が悪い、ぐずる
- 吐いたり、食欲がなくなる
- おしっこの回数が多い、またはおむつが濡れていない
高齢者の症状
- 急に混乱したり、ぼんやりする
- 発熱(時に低い)
- 尿のにおいが強い、色が濃い
- 食欲低下、元気がない
原因
主な原因
- 大腸菌などのばい菌が尿道から入り込み、膀胱などで増えることが主な原因です。
- まれに、血液を介して腎臓に感染することもあります。
リスク要因
- 女性の尿道は短く、肛門に近いため感染しやすい
- 性行為(特に頻繁な場合)
- 排尿を長時間我慢する
- 尿路にカテーテル(管)を入れている
- 妊娠、糖尿病、免疫力の低下
- 前立腺肥大(男性)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱や背中の痛みがある
- 吐き気や嘔吐がある
- 意識がもうろうとする
- 尿に大量の血が混じる
定期受診を予約すべき場合:
- 排尿痛や頻尿が2日以上続く
- 尿がにごっている、または血が混じる
- 妊娠中に症状がある
- UTIを繰り返す
診断
医師が症状を聞き、尿検査(おしっこを調べる)でばい菌や血の有無を確認します。必要に応じて追加の検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(試験紙や顕微鏡で調べる)
- 尿培養(ばい菌の種類と薬の効き目を調べる)
- 超音波検査(腎臓や膀胱の状態を画像で見る)
診察で予想されること
医療機関では、清潔な容器に尿を採取します。結果は数分から数日でわかります。医師から治療方針の説明がありますので、疑問点は遠慮なく質問してください。
治療
原因となるばい菌を退治する治療が基本です。症状の程度やばい菌の種類に応じて治療法を選びます。
自宅でのセルフケア
- 水分を多めに(1日1.5〜2リットルを目安に)飲む
- 排尿を我慢しない
- 安静にして十分に休む
- 清潔な下着を着用し、通気性のよい服装を心がける
医療治療
ばい菌をやっつける薬(抗菌薬)を飲む治療が一般的です。症状に合わせて数日間服用します。必ず医師の指示に従って最後まで飲み切ることが大切です。痛みがある場合は、医師から痛みを和らげる薬が処方されることがあります。妊娠中や持病がある場合は特別な配慮が必要です。
手術が検討される場合
まれに、尿の流れを妨げる構造的な問題(例:結石や前立腺肥大)がある場合、手術や処置で原因を取り除くことがあります。
この病気と共に生きる
治療中はこまめに水分をとり、排尿を我慢せず、安静にしてください。症状が良くなっても、自己判断で薬をやめずに医師の指示に従いましょう。
生活習慣のアドバイス
- 排尿を我慢しない(特に外出時もこまめにトイレに行く)
- 性行為の前後には排尿する
- 清潔な下着を毎日交換する
- 便秘を予防する(便秘はUTIのリスクを高めることがある)
食事と運動
特に制限はありませんが、クランベリージュースなどの酸性の飲み物が予防に役立つという報告もあります(効果には個人差があります)。水分補給を忘れずに、無理のない範囲で体を動かしましょう。
精神的健康と心の健康
UTIを繰り返すと、不安やストレスを感じることがあります。症状に悩んでいることを医師や家族に話し、適切なサポートを受けましょう。
予防
はい、生活習慣の工夫で予防できる可能性があります。特に水分を多くとり、排尿を我慢しないことが重要です。
ワクチン
現在、日本では一般的に使われているUTIの予防ワクチンはありません。
検診プログラム
特に定期的な検査は推奨されていませんが、症状がある場合や再発を繰り返す場合は、医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 腎盂腎炎(腎臓の感染):高熱や背中の痛みを伴い、入院治療が必要になることがある
- 敗血症(全身の重い感染):命に関わることもあるため、迅速な対応が必要
- 再発を繰り返すことで腎臓の機能が低下するリスク
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、ほとんどのUTIは完全に治ります。再発を防ぐための生活習慣の工夫も効果的です。不安なことは医師に相談し、一緒に管理方法を考えましょう。
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- 厚生労働省 ↗ · 日本
- 日本泌尿器科学会 ↗ · 日本
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