Blocked milk duct
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
乳汁詰まり(にゅうじゅうづまり)は、母乳の出が悪くなり、乳腺(にゅうせん:母乳を作る管)の中に母乳がたまって固まり、しこりや痛みが生じる状態です。多くの場合、授乳中のお母さんに起こります。
重要な事実
- 乳汁詰まりは、母乳の出がスムーズでなくなることで起こります。
- 適切なケアをすれば、多くの場合1~2日で改善します。
- 放置すると、乳腺炎(にゅうせんえん:乳腺の感染症)に進むことがあります。
はい、授乳中のお母さんに非常によく見られる症状です。特に出産後数週間から数ヶ月の間に起こりやすいです。
主に母乳で育てているお母さんに影響します。初めての授乳や、急に授乳の回数が減ったときなどに起こりやすいです。
症状
- 高熱(38度以上)が出て、悪寒(おかん:寒気や震え)がある
- 乳房の赤みが急に広がった
- 激しい痛みで我慢できない
- 意識がもうろうとする
- ⚠しこりが2日以上続く、または大きくなる
- ⚠授乳しても症状が改善しない
- ⚠乳房から膿(うみ)のようなものが出る
- ⚠乳首にひび割れがある
一般的な症状
- 乳房にしこりや硬い部分がある
- 乳房の一部が赤くなったり、熱を持ったりする
- 痛みや違和感がある
- 授乳中や授乳後に痛みが強くなることがある
子供の症状
- 子ども(特に乳児)では乳汁詰まりはほとんど見られません。もし赤ちゃんの胸にしこりがある場合は、医師に相談してください。
高齢者の症状
- 高齢者ではまれですが、閉経後の女性でも乳汁のような分泌がある場合(乳汁漏出症:にゅうじゅうろうしゅつしょう)に、同様の症状が出ることがあります。その場合は、別の原因を調べる必要があります。
原因
主な原因
- 母乳の出が十分でない(授乳の回数が少ない、時間が短い)
- 赤ちゃんがうまく吸えていない(授乳の姿勢や吸いつきの問題)
- 乳房が圧迫される(きつい下着や長時間うつぶせ寝など)
- 乳首の傷からバイ菌が入り、炎症を起こす
リスク要因
- 初めての授乳
- 母乳の生産量が多い
- 授乳間隔が空きすぎる(例:夜間の授乳を避ける)
- 乳首にケガやひび割れがある
- ストレスや疲れがたまっている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 38度以上の発熱がある
- 乳房の赤みが急速に広がっている
- 強い痛みで動けない
定期受診を予約すべき場合:
- しこりや痛みが24~48時間のセルフケアで改善しない
- 授乳しても症状が変わらない
- 以前に乳腺炎を繰り返している
診断
医師が問診(症状や授乳の様子を聞く)と乳房の触診(しこりの位置や硬さを確認)を行います。多くの場合、これだけで診断できます。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー):しこりが乳汁の塊か、炎症や膿のたまりかを見分けるために行うことがあります。
- 乳汁の培養検査:感染が疑われる場合に、細菌の種類を調べます。
診察で予想されること
診察は数分で終わり、痛みはほとんどありません。必要に応じて、授乳の方法やセルフケアのアドバイスを受けられます。
治療
治療の基本は、乳房から母乳をうまく出すことです。痛みがあっても授乳をやめないことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 授乳や搾乳を普段より頻繁に行う(少なくとも2~3時間ごと)
- 授乳前に温かいタオルで湿布する(5~10分)
- 授乳中はしこりのある方から赤ちゃんのあごが向くように体勢を変える
- 授乳後は冷たいタオルで冷やすと痛みが和らぎます
- きつい下着や圧迫を避け、ゆったりした服を着る
医療治療
感染を伴う場合は、医師から抗生物質が処方されることがあります。また、痛みが強い場合は痛み止め(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を医師の指示で使用することがあります。薬は必ず医師や薬剤師に相談してください。
手術が検討される場合
まれに、膿がたまって自然に抜けない場合、注射器で膿を抜く処置(穿刺:せんし)が必要になることがあります。切開手術が必要なことはほとんどありません。
この病気と共に生きる
乳汁詰まりの間も授乳は続けて大丈夫です。痛みがあっても、母乳が出ることで症状が改善します。搾乳器を使う場合は、適切な強さで使ってください。
生活習慣のアドバイス
- 十分な水分を摂る(1日1.5リットル以上)
- バランスの良い食事を心がける
- 疲れをためず、できるだけ休む
- ストレスを減らす(軽い運動や趣味の時間も大切)
食事と運動
特別な食事制限はありません。母乳の質を保つために、栄養バランスの良い食事を続けてください。激しい運動は避け、ウォーキングなどの軽い運動は問題ありません。
精神的健康と心の健康
痛みや赤ちゃんへの影響を心配して、不安になることがあります。授乳がうまくいかないと自分を責めないでください。多くのお母さんが経験する一時的なものです。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、以下の習慣でリスクを減らせます。
合併症
治療しない場合
- 乳腺炎(乳房の感染症)に進行する
- 膿がたまる(乳腺膿瘍:にゅうせんのうよう)
- 発熱や全身のだるさが続く
- まれに、重度の感染症になる
長期的な見通し
適切なケアを行えば、ほとんどの乳汁詰まりは数日で改善します。放置しても自然に治ることもありますが、乳腺炎に進むリスクがあるため、早めに対処することをお勧めします。治療を受ければ、予後は非常に良好です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月17日
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