Cervical polyps
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
子宮頸管ポリープ(しきゅうけいかんポリープ)とは、子宮の入り口(頸管)にできる、いぼのような良性のできものです。ほとんどの場合、がんになる心配はなく、特に症状がないことも多いですが、ときに出血やおりものの変化を起こすことがあります。
重要な事実
- 子宮頸管ポリープは、多くの場合、良性(良性=がんではない)です。
- 症状がなくても、婦人科検診で見つかることがよくあります。
- 治療は、ポリープを切除する簡単な処置が一般的です(切除=切り取ること)。
比較的よく見られる症状です。特に30代から50代の女性に多く、生涯に約10人に1人が経験するともいわれています。
主に妊娠可能年齢(20~50代)の女性に起こります。閉経後(閉経=月経が止まること)には少なくなりますが、まれに高齢の女性にも見られます。
症状
- 大量の出血があり、止まらない場合(例えば1時間に1回以上ナプキンを交換するほどの出血)。
- めまいや立ちくらみがあり、意識が遠くなる感じがする場合。
- ⚠性交後や生理と関係なく出血があり、量が多い場合。
- ⚠痛みを伴う出血がある場合。
一般的な症状
- 症状がないことが最も多い(無症状)。
- 不正出血(生理時以外の出血や、性交後の出血)。
- おりものが増える、またはおりものが血のような色になる。
子供の症状
- (注:この項目は該当しません。小児の子宮頸管ポリープは極めてまれです。もしあれば小児科医の診察を受けてください。)
高齢者の症状
- 閉経後の女性では、不正出血(再び出血がある場合)は注意が必要です。ポリープが原因の場合もありますが、他の病気の可能性もあるため、必ず医師の診察を受けてください。
原因
主な原因
- 子宮頸管の粘膜が慢性的な炎症(炎症=赤くはれたりする反応)によって増えてできると考えられています。
- ホルモンバランスの変化(特にエストロゲンという女性ホルモンの影響)が関与することがあります。
リスク要因
- 妊娠している方(妊娠中のホルモン変化でできやすくなる)。
- 慢性的な子宮頸管炎や感染症がある場合。
- 経口避妊薬(ピル)の使用(人によってはリスクが高まることがありますが、ほとんどの場合は安全です)。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大量の出血や、めまいを伴う出血がある場合。
- 出血が1週間以上続く場合。
定期受診を予約すべき場合:
- 生理以外で出血がある場合(少量でも気になるなら受診を)。
- おりものの変化が気になる場合。
- 婦人科検診でポリープを指摘された場合、治療の必要性について相談してください。
診断
婦人科の診察(内診)で、子宮の入り口を見ることで診断できます。必要に応じて、細胞診(細ぼうしん=細胞を少し取って調べる検査)や超音波(エコー)検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 内診(膣に器具を入れて子宮の入り口を観察する)。
- 子宮頸部細胞診(がんの有無を調べるため、日本では「子宮頸がん検診」として行われている検査)。
- 超音波検査(エコー)でポリープの大きさや、ほかの異常がないか確認。
診察で予想されること
検査は通常、婦人科の診察台で数分で終わります。不快感はあるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。結果はその場でわかることもありますが、細胞診の結果が出るまで1~2週間かかることもあります。
治療
治療の必要性は、ポリープの大きさ、症状、悪性の可能性などを考慮して決めます。ほとんどのポリープは良性なので、症状がなければ経過観察(定期的にチェックすること)でよい場合もあります。
自宅でのセルフケア
- 症状がある場合も、自己判断で対処せず、医師の指示を仰いでください。
- 出血を起こさないよう、医師の許可が出るまでは性交渉やタンポン使用を控えることが勧められることがあります。
医療治療
治療が必要な場合は、外来で簡単にポリープを切除する処置を行います(ポリペクトミー=ポリープを取る手術)。麻酔は必要ありませんが、痛みを和らげるための局所麻酔を使うこともあります。切除したポリープは検査に回され、悪性でないことを確認します。ごくまれに、ポリープが大きくて切除が難しい場合や、がんが疑われる場合には、入院して子宮の一部を切除する手術が必要になることもあります。
手術が検討される場合
上記のように、通常は外来での簡単な処置で済みます。しかし、ポリープが大きい、または悪性が否定できない場合には、より詳しい手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
子宮頸管ポリープがあっても、日常生活に制限はほとんどありません。出血があり気になる場合は、安静にしたり、ナプキンを使用するなどして過ごしてください。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がけ、ストレスをためすぎないようにしましょう。
- 定期的に婦人科検診を受けることで、ポリープの変化を早期に発見できます。
食事と運動
特に制限はありません。バランスの良い食事と適度な運動は、ホルモンバランスを整え、体調をよく保つのに役立ちます。
精神的健康と心の健康
ポリープと言われて「がんでは?」と心配になる方もいますが、ほとんどのポリープは良性です。不安な気持ちがあれば、医師や看護師に相談し、納得がいくまで説明を聞きましょう。
予防
子宮頸管ポリープは、はっきりとした予防法はわかっていません。しかし、子宮頸がん検診などの定期的な婦人科検診を受けることで、ポリープを早期に見つけて、必要なら治療することができます。
ワクチン
(直接の予防にはなりませんが、子宮頸がんの原因となるHPV感染を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、子宮頸がんの予防に有効です。接種については厚生労働省のガイドラインを参考に、かかりつけ医に相談してください。)
検診プログラム
子宮頸がん検診(細胞診)を定期的に受けることが推奨されています(日本では20歳以上の女性を対象に、2年に1回の検診が推奨されています)。検診のついでにポリップが見つかることもあります。
合併症
治療しない場合
- 出血が続き、貧血(血が足りなくなって疲れやすくなること)を引き起こすことがあります。
- ごくまれに、ポリープが悪性(がん)である場合、放置すると進行する可能性があります。ただし、悪性の頻度は1%未満とされています。
長期的な見通し
子宮頸管ポリープのほとんどは良性で、治療後の経過は非常に良好です。切除すれば再発することはまれで、日常生活に影響なく過ごせます。万が一悪性であっても、早期に発見して治療すれば、治る可能性が高いです。定期的な検診で安心して管理していきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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