子どものデング熱からの回復
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
デング熱は、蚊がうつすウイルスによる病気です。発熱や体の痛みがあらわれ、多くの子どもはしっかり休めば自然に回復します。ただし、まれに重症になることがあるので、注意深く見守ることが大切です。
重要な事実
- デング熱は蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることでうつります
- 多くの子どもは軽症で、7~10日で回復します
- 重症化を防ぐには、早めの医療機関受診としっかりした水分補給が重要です
世界の熱帯・亜熱帯地域ではよく見られる病気です。日本では海外旅行などで感染するケースが多く、国内での流行はまれですが、注意が必要です。
年齢に関係なく誰でもかかりますが、特に小さな子どもは重症化しやすいとされています。
症状
- 意識がもうろうとしている
- 呼吸が苦しそう
- 血を吐いたり、便に血が混じる
- 痙攣(けいれん)が起きた
- 皮膚に紫色のあざが広がる
- ⚠高熱が続き、水分がまったく取れない
- ⚠激しい腹痛や繰り返す嘔吐
- ⚠異常な出血(鼻血や歯ぐきの出血が止まらない)
- ⚠手足が冷たく、顔色が青白い
一般的な症状
- 急な高熱(39度以上)
- 強い頭痛
- 目の奥の痛み
- 筋肉や関節の痛み
- 赤い発疹(熱が下がり始めた頃に出ることが多い)
子供の症状
- ぐったりして元気がない
- 水分を受けつけない、飲めない
- おしっこの量が減る
- 泣いても涙が出ない
- 機嫌が悪く、いつもより不機嫌
高齢者の症状
- 症状が長引くことがある
- 合併症(脱水や臓器障害)のリスクが高まる
原因
主な原因
- デングウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることでうつります
- ウイルスを持った蚊に刺されてから3~14日後に症状が出ます
リスク要因
- デング熱が流行している地域への旅行や居住
- 過去にデング熱にかかったことがある(再感染で重症化しやすい)
- 乳幼児や免疫が弱っている子ども
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状が見られる場合はすぐに救急車(119番)を呼んでください
- ぐったりして呼びかけに反応が悪い
- 水分が全く摂れず、尿が半日以上出ていない
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱が続く、体の痛みが強いなど、気になる症状があれば早めに小児科を受診しましょう
- 特に流行地から帰国後は受診の際に「海外に行ったこと」を伝えてください
診断
医師が症状を聞き、血液検査でウイルスや抗体を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(PCR検査や抗原検査でウイルスを確認)
- 血液の血小板数や白血球の状態もチェックします
診察で予想されること
診断後は、症状の経過を観察するために数日間の入院や通院をすすめられることがあります。重症化の兆候がないか注意深く見守ります。
治療
デング熱に特別な治療薬はありません。症状を和らげる対症療法が中心で、安静と十分な水分補給が最も大切です。
自宅でのセルフケア
- 安静にしてしっかり休む
- こまめに水分を取る(経口補水液やスポーツドリンクがおすすめ)
- 解熱剤は医師に相談してから使う(特にアスピリンは避ける)
- 蚊に刺されないようにする(それ以上感染を広げないため)
医療治療
症状が重い場合や脱水が強い場合は、点滴による水分補給や入院管理が必要になることがあります。重症化の兆候があれば、血小板輸血や集中治療を行うこともありますが、これは医師が判断します。
この病気と共に生きる
回復期は体力が落ちているので、無理をせずゆっくり過ごしましょう。熱が下がっても1週間程度は安静が大切です。
生活習慣のアドバイス
- 蚊に刺されないように長袖・長ズボンを着る
- 蚊帳や虫よけスプレーを使う
- 家の周りに水たまりを作らない(蚊の発生を防ぐ)
食事と運動
消化の良い食事(おかゆやうどんなど)を少しずつ食べましょう。水分は十分に。運動は回復してから徐々に再開してください。
精神的健康と心の健康
子どもは病気で不安になったりイライラしたりすることがあります。優しく声をかけ、安心させてあげましょう。
予防
蚊に刺されないようにすることが最も効果的な予防法です。流行地に旅行する際は特に注意しましょう。
ワクチン
一部の国ではデング熱ワクチンが使われていますが、日本ではまだ一般的に接種できません。今後の情報に注意してください。
合併症
治療しない場合
- 重症デング熱(デング出血熱)に移行することがある
- 血小板が減り、内出血や臓器障害を起こすリスク
- ショック状態(血圧が下がり生命に関わる)
長期的な見通し
早期に適切なケアを受ければ、ほとんどの子どもは後遺症なく回復します。重症化しても適切な治療で救命率は高いです。予防と早めの受診が何より大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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