高齢者のデング熱からの回復
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
デング熱は、蚊が運ぶウイルスによって起こる病気です。高齢者の場合、回復がゆっくりになることがあります。しっかり休んで、水分をとることが大切です。
重要な事実
- デング熱は蚊に刺されてうつるウイルス感染症です。
- 高齢者は重症化しやすいため、注意が必要です。
- 回復には数週間かかることがあります。
- 2回目の感染は重症化リスクが高まります。
日本では海外からの持ち込みが多く、特に熱帯・亜熱帯地域への旅行後に見られます。国内での発生はまれですが、注意が必要です。
デング熱は年齢を問わずかかりますが、高齢者、特に持病(高血圧、糖尿病など)がある方は重症化しやすいです。
症状
- 急な強いおう吐で水分がとれない
- 意識がぼんやりする、呼びかけに反応しない
- 血を吐く、あるいは便や尿に血が混じる
- 息苦しい、呼吸が速い
- ショック状態(顔色が悪く、手足が冷たい、脈が弱い)
- ⚠発熱が3日以上続く
- ⚠痛みが強く、市販の痛み止めで治まらない
- ⚠水分が十分にとれない
- ⚠普段より動きが鈍い、食欲がない
一般的な症状
- 突然の高熱(40度近くまで上がることも)
- 頭の痛み、目の奥の痛み
- 筋肉や関節の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 発疹(かゆみを伴うことが多い)
子供の症状
- 発熱が軽度で済むことが多い
- ぐったりする、機嫌が悪い
- 水分がとれないと脱水になりやすい
高齢者の症状
- 微熱でも体調が大きく崩れることがある
- 体力回復に時間がかかる(数週間から1か月以上)
- 脱水や転倒のリスクが高まる
- 持病(糖尿病、心臓病など)が悪化しやすい
原因
主な原因
- デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることで感染します。
リスク要因
- デング熱が流行している地域への旅行や居住
- 過去にデング熱にかかったことがある(2回目の感染で重症化リスク増)
- 高齢であること
- 糖尿病、高血圧、心臓病などの持病がある
- 免疫力が低下している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合
- 発熱が続き、水分が自力でとれない
- 血圧が下がるなどのショック症状
- 意識障害がある
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱や痛みがあり、デング熱の可能性があるとき
- 体調不良が長引くとき
- 持病がある方は、かかりつけ医に相談
診断
医師があなたの症状や渡航歴を聞き、血液検査でデングウイルスを調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(ウイルス抗原や抗体を調べる)
診察で予想されること
診断のためには採血が必要です。結果が出るまでに数日かかることもあります。症状が重い場合は入院して経過をみます。
治療
デング熱に対する特別な薬はありません。治療の中心は、症状をやわらげ、体が回復するのを助けることです。
自宅でのセルフケア
- しっかり休む(安静が最も大切)
- 水分をこまめに取る(経口補水液やスポーツドリンクがおすすめ)
- 頭痛や筋肉痛には、医師の指示に従い痛み止めを使う(ただし、アスピリンなどは避けること)
- 熱が高い場合は、冷たいタオルで体を拭くなどして体温を下げる
医療治療
重症の場合は入院して、点滴で水分や電解質を補います。血圧を保つための治療や、血小板が減った場合の輸血が必要になることもあります。
手術が検討される場合
手術は通常必要ありません。
この病気と共に生きる
回復期は無理をせず、自分のペースで過ごしましょう。疲れが残ることが多いので、ゆっくり休むことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 蚊に刺されないよう、長袖長ズボンを着用
- 室内では蚊帳やエアコンを使う
- 外出時は虫よけスプレーを使う
食事と運動
回復期は消化の良い食事(おかゆ、うどん、スープなど)を少しずつとりましょう。運動は体調が戻ってから徐々に始めます。無理な運動は避けてください。
精神的健康と心の健康
長引く症状や入院などで不安や落ち込みを感じることがあります。家族や医師に気持ちを話すことが大切です。
予防
デング熱は蚊に刺されないことで予防できます。流行地域に行くときは特に注意しましょう。
ワクチン
デング熱ワクチンは日本では一般的に使われていませんが、いくつかの国では使用されています。渡航前に医師に相談してください。
検診プログラム
特別な検診はありませんが、流行地から帰国後に症状が出たら早めに受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 重症デング熱(デング出血熱、デングショック症候群)
- 血圧低下によるショック
- 臓器障害(肝臓、心臓など)
- 長期間の倦怠感や抑うつ症状
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、ほとんどの高齢者は回復します。ただし回復には時間がかかることもあり、特に持病がある方は注意が必要です。しっかり休んで医師の指示に従えば、後遺症なく元気になる可能性が高いです。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月30日
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