Diarrhoea persistent causes in older adults
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
下痢(げり)とは、便(うんち)がゆるくなり、1日に何度も出る状態です。高齢者の場合、2週間以上続く下痢(「持続する下痢」といいます)は、特に注意が必要です。そのままにすると、脱水(だっすい:体の水分が足りなくなること)や栄養不足の原因になることがあります。
重要な事実
- 高齢者の持続する下痢は、感染症や薬の副作用、消化器の病気など、さまざまな原因で起こります。
- 適切な水分補給が何より大切です。
- 原因が見つかれば、治療で改善できることがほとんどです。
はい、高齢者では比較的よく見られます。加齢とともに腸の働きが弱くなったり、持病の薬の影響で下痢が続くことがあるからです。
65歳以上の方に多く見られます。特に、複数の病気でお薬を飲んでいる方や、入院中の方、免疫力が低下している方で起こりやすくなります。
症状
- 便に大量の血が混じる、真っ黒な便が出る
- 強い腹痛が続く、お腹が張って触ると痛い
- 意識がぼんやりする、反応が遅い
- まったく尿が出ない
- これらの症状がある場合はすぐに119番通報してください。
- ⚠38度以上の熱がある
- ⚠吐き気や嘔吐が続く
- ⚠水分を摂っても尿の量が減ったまま
- ⚠いつもよりぼんやりする、元気がない
- ⚠このような場合は、当日中に医療機関を受診してください。
一般的な症状
- 水のような便が1日に3回以上出る
- お腹がゴロゴロ鳴る、痛む
- 便に粘液(ねばねばしたもの)や血液が混じる
高齢者の症状
- 水分不足による口の渇き、尿の量が減る、立ちくらみ
- 疲れやすくなる、活動量が減る
- 食欲が落ち、体重が減る
- おむつを使っている場合は、皮膚のかぶれやただれ
原因
主な原因
- 感染症(細菌やウイルス、寄生虫)
- 薬の副作用(抗生物質、血圧の薬、糖尿病の薬など)
- 過敏性腸症候群(ストレスで腸が過敏になる病気)
- 炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)
- 吸収不良(食べた栄養がうまく吸収されないこと)
- 大腸のがんやポリープ
リスク要因
- 65歳以上の年齢
- 長期間の入院や施設での生活
- 免疫を抑える薬の使用
- 糖尿病や腎臓病などの持病がある
- 複数の薬を服用している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血が混じった下痢が続く
- 強い腹痛や発熱がある
- 水分を飲んでも脱水症状が改善しない
- 意識がはっきりしない
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い下痢が2~3週間以上続く
- 原因がはっきりしない下痢が時々起こる
- 薬を変えたあとに下痢が始まった
- 体重が減ってきた
診断
医師が問診(症状や生活習慣を詳しく聞くこと)と、必要に応じて検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 便検査(便の中に細菌や血液がないかを調べる)
- 血液検査(炎症や栄養状態を調べる)
- 腹部エコーやCT(腸の画像を見る)
- 大腸カメラ(大腸の中を直接観察する)
診察で予想されること
最初に問診とお腹の診察があります。その後、必要に応じて便や血液の検査が行われます。検査は痛みを伴うものもありますが、医師が説明しながら進めてくれます。結果が出るまで数日かかることもあります。
治療
持続する下痢の治療は、原因によって異なります。まずは脱水を防ぎ、栄養状態を良くすることが基本です。感染症には抗菌薬(細菌をやっける薬)が使われることがありますが、医師の指示なしに使用してはいけません。
自宅でのセルフケア
- こまめに水分を摂る(経口補水液や薄い味噌汁、スポーツドリンクなど)
- 消化の良い食事をとる(おかゆ、うどん、すりおろしリンゴなど)
- 脂肪や乳製品、食物繊維の多い食品は一時的に控える
- 腹巻きなどでお腹を冷やさない
- 市販の下痢止めは自己判断で使わない
医療治療
医師は、原因に合わせた治療を行います。例えば、細菌性の感染症には抗菌薬(細菌をやっける薬)が処方されます。また、薬の副作用が原因の場合は、別の薬に変更することもあります。炎症性腸疾患には炎症を抑える薬などが使われます。いずれも医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
大腸がんや炎症性腸疾患の一部で、手術が必要になることがあります。ただし、まずは薬物治療が優先されることがほとんどです。
この病気と共に生きる
下痢が続くと不安になるかもしれませんが、治療を続ければ多くの場合良くなります。毎日の便の状態を簡単に記録しておくと、医師に伝えやすくなります。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠と休息をとる
- ストレスをためすぎない(深呼吸や軽い散歩など)
- 手洗いをしっかりする(感染予防)
- お腹を冷やさないようにする
食事と運動
下痢の症状が落ち着いてきたら、少しずつ普通の食事に戻します。消化の良いものから始め、乳製品や脂っこいものは様子を見ながら食べましょう。無理のない範囲で散歩などの軽い運動を続けると、腸の働きが整いやすくなります。
精神的健康と心の健康
下痢が続くと、「外出が不安」と感じたり、食事のたびに心配になったりすることがあります。そのような気持ちは自然なことです。一人で抱え込まず、家族や医師に相談しましょう。もし強い不安や落ち込みがある場合は、心の専門家に話すことも大切です。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、感染症による下痢は手洗いや食品の衛生管理で予防しやすくなります。また、医師と相談しながら薬を調整することで、薬の副作用による下痢を減らせる場合があります。
ワクチン
ロタウイルスワクチンは、乳幼児の重症下痢を予防しますが、高齢者向けの予防接種は通常ありません。ただし、インフルエンザや肺炎のワクチンは、免疫力を保つために検討してもよいでしょう。
検診プログラム
大腸がん検診(便潜血検査や大腸カメラ)は、高齢者でも定期的に受けることが推奨されています。早期発見・早期治療につながります。
合併症
治療しない場合
- 脱水症状が悪化し、腎臓の機能が低下する
- 栄養不足による体力の低下や体重減少
- 電解質(体内のミネラル)のバランスが崩れる
- 床ずれ(長く寝たきりになることでできる傷)のリスクが高まる
長期的な見通し
持続する下痢は原因を特定すれば、適切な治療で改善する可能性が高いです。高齢者でも、医師の指導のもとで水分補給と栄養管理をしっかり行えば、多くは元の健康状態に戻れます。諦めずに治療を続けましょう。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月20日
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