ドライアイ(乾燥性角結膜炎)の基礎知識
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ドライアイは、目をうるおす涙の量が足りなかったり、涙の質が悪くなったりすることで、目の表面が乾いてしまう状態です。涙は目の健康を守るために大切な役割を果たしています。
重要な事実
- ドライアイは大人によく見られる症状で、特に女性に多いです。
- パソコンやスマートフォンの長時間使用が原因で増えています。
- ドライアイは適切なケアで症状を和らげられます。
はい、とてもよくあります。日本では成人の約20〜30%がドライアイの症状を経験していると言われています。
どの年代の人でも起こりますが、40歳以上の女性、コンタクトレンズを使っている人、パソコン作業が多い人に多く見られます。
症状
- 突然の強い目の痛み
- 急に視力が落ちた
- 目に外傷(けが)があった
- 目の中に異物が入った
- ⚠目やにや膿(うみ)が出る
- ⚠目がひどく赤くなって痛い
- ⚠まぶたが腫れる
一般的な症状
- 目が乾いた感じやゴロゴロした感じ
- 目が疲れやすい
- 目が赤くなる
- 視界がぼやける
- 無意識に涙が出る(逆説的な流涙)
子供の症状
- 子どもでも起こることがありますが、症状を言葉で伝えにくいため、まばたきが多い、目をこする、集中力が落ちるなどのサインに気をつけましょう。
高齢者の症状
- 加齢とともに涙の量が減るため、高齢者ではより頻繁に見られます。また、目の表面が傷つきやすくなります。
原因
主な原因
- 涙の分泌量が減る(加齢、病気、薬の影響など)
- 涙の質が悪くなる(涙の油分不足など)
- まばたきの回数が減る(スマホやパソコンの長時間使用)
- 乾燥した空気(エアコン、暖房、風など)
- コンタクトレンズの長時間装用
リスク要因
- 女性(特に閉経後)
- 自己免疫疾患(シェーグレン症候群など)
- 特定の薬の内服(抗アレルギー薬、降圧薬など)
- 長時間の画面作業
- コンタクトレンズ使用
- 喫煙や受動喫煙
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 先述の緊急症状がある場合
- 目に激しい痛みや視力低下がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 目の乾きやゴロゴロ感が続く
- 目薬を使っても改善しない
- 仕事や日常生活に支障が出ている
診断
眼科でいくつかの検査を行います。問診や目の観察だけでなく、涙の量や質を調べる簡単な検査があります。
行われる可能性のある検査
- 涙液分泌検査(シルマー試験):ろ紙をまぶたにはさんで涙の量を測ります。
- 涙液層破壊時間検査:目に染色液を入れて、涙が乾くまでの時間を測ります。
- 目の表面の観察:細隙灯顕微鏡という機械で目の状態を詳しく見ます。
診察で予想されること
診察は痛みを伴いません。検査は数分から10分程度で終わります。診断後は、あなたの状態に合った治療法を医師が説明してくれます。
治療
ドライアイの治療は、目の乾きを補い、涙の質を改善することが中心です。原因や症状の程度に応じて、簡単なケアから専門的な治療まであります。
自宅でのセルフケア
- パソコンやスマホ作業中は意識的にまばたきを増やす
- 1時間に1回は目を休める(20-20-20ルール)
- 加湿器を使ったり、部屋の乾燥を防ぐ
- 目を清潔に保ち、こすらない
- コンタクトレンズの装用時間を短くする
医療治療
医師は、人工涙液や保湿成分を含む目薬(ヒアルロン酸など)、炎症を抑える目薬、涙の分泌を促す内服薬などを提案することがあります。必要に応じて、目頭をふさぐ涙点プラグという小さな栓を使う方法もあります。これらの治療は、医師の指導のもとで行います。
手術が検討される場合
ごくまれに、重度のドライアイでほかの治療が効かない場合に、涙点閉鎖術(涙を排出する穴をふさぐ手術)が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
ドライアイは慢性的に続くこともありますが、適切なセルフケアと治療で症状をコントロールできます。毎日の小さな工夫が大きな効果をもたらします。
生活習慣のアドバイス
- 画面を見る時間を区切る(タイマーを活用)
- 目を保護するためにサングラスをかける(風や紫外線対策)
- 加湿器を使い、室内の湿度を50〜60%に保つ
- 目を温めるタオル(温罨法)で血行を促進する
食事と運動
バランスの良い食事を心がけましょう。特にオメガ3脂肪酸を含む食品(青魚など)が涙の質に良いとされています。適度な運動も全身の血行を良くし、目の健康に役立ちます。
精神的健康と心の健康
慢性的な目の不快感や視界のぼやけは、ストレスやイライラの原因になることがあります。気分が落ち込んだり、日常生活に支障を感じたら、医師や専門家に相談してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣を工夫することでリスクを減らせます。特に画面作業中の休憩や、部屋の湿度管理、コンタクトレンズの適切な使用が効果的です。
検診プログラム
自覚症状がなくても、定期的な眼科検診(特に40歳以降)で目の状態をチェックすることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 目の表面が傷つく(角膜上皮障害)
- 細菌感染を起こしやすくなる
- 視力が長期的に低下する可能性がある
長期的な見通し
ドライアイは適切にケアすれば、ほとんどの場合、症状をうまくコントロールできます。目薬や生活習慣の改善で多くの人が快適に過ごせるようになります。定期的に眼科でフォローしてもらいながら、自分に合った方法を続けることが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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