子どものドライアイ(乾燥した目)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ドライアイは、目の表面を潤す涙の量が不足したり、涙の質が悪くなったりして、目が乾いたり、ゴロゴロしたり、見えにくくなったりする状態です。子どもでも起こることがあり、成長や学業に影響することがあります。
重要な事実
- 涙は目を潤し、守り、栄養を与える働きがあります。
- 子どものドライアイは、大人と症状が異なることがあります。
- 早期に対処することで、症状が改善しやすくなります。
子どもではあまり多くないと思われがちですが、近年は増加傾向にあり、特にスマートフォンやタブレットの長時間使用が原因となることがあります。
学齢期の子ども(6~15歳)によく見られ、特に集中して画面を見る時間が長い子、アレルギーやまぶたの病気がある子に起こりやすいです。
症状
- 急に目がとても痛くなった
- 目を開けられないほど腫れた
- 急に視力が落ちた
- 目に大きなけがをした
- ⚠目のかゆみや痛みが数日続く
- ⚠目が赤くなり、涙や目やにが増えた
- ⚠子どもが「見えにくい」と訴える
一般的な症状
- 目が乾く感じ
- 目がゴロゴロする
- 目がかゆい
- 目が疲れやすい
- 光がまぶしく感じる
子供の症状
- 目をよくこする
- まばたきが少なくなる
- 勉強や読書に集中できない
- 目が赤くなることが多い
- 涙がたくさん出る(逆に涙が出すぎることも)
高齢者の症状
- 目が痛い
- 目が重い
- 視界がかすむ
- 目やにが出る
原因
主な原因
- 涙の量が少ない(涙の分泌不足)
- 涙の質が悪い(涙がすぐに蒸発してしまう)
- まばたきが少ない(画面を見るときに特に起こる)
- 目を乾燥させる環境(エアコン、風、ほこり)
- アレルギー性結膜炎などの目の病気
リスク要因
- スマートフォン、タブレット、テレビの長時間使用
- コンタクトレンズの使用(中高生)
- 空気が乾燥した部屋にいることが多い
- アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質
- 特定の薬の副作用(かかりつけ医に相談を)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に視力が落ちた
- 目が赤く腫れて痛い
- 目やにが大量に出る
定期受診を予約すべき場合:
- 2週間以上、目のかゆみや乾きが続く
- 子どもが頻繁に目をこする
- 学校で黒板の文字が見えにくいと言う
診断
眼科で、目の状態を調べるいくつかの検査を行います。痛みはなく、短時間で終わります。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状や生活習慣を聞かれます)
- 涙の量を測る検査(目の下に紙を置くなど)
- 涙の質を調べる検査(涙がどのくらいで蒸発するか)
- 目の表面を染めて傷を確認する検査
診察で予想されること
検査は簡単で、子どもでも安心して受けられます。結果をもとに、生活のアドバイスや治療の提案がされます。
治療
治療は、原因に合わせて行います。まずは生活習慣の改善と、医師がすすめる目薬(防腐剤のないものなど)を使うことが一般的です。
自宅でのセルフケア
- こまめにまばたきをするよう促す
- 画面を見る時間を1時間に1回は休憩する(20-20-20ルール:20分ごとに20フィート先を20秒見る)
- 室内の加湿を心がける(加湿器を使う、洗濯物を干すなど)
- 目を清潔に保つ(まぶたをやさしく洗う)
- 栄養バランスの良い食事(特にビタミンAを含む食品:にんじん、かぼちゃなど)
医療治療
眼科医は、症状に合った点眼薬(人工涙液、抗炎症薬など)を処方することがあります。また、涙点プラグ(涙の出口をふさぐ小さな栓)という処置をすることもあります。薬の種類や使い方は必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
子どもに対しては、ほとんど行われません。非常にまれなケースで、重度の場合には外科的な治療が検討されることがありますが、まずは保存的治療が優先されます。
この病気と共に生きる
ドライアイは慢性の症状であることが多いですが、毎日のちょっとした工夫で楽になります。お子さんが無理なく続けられる方法を家族で話し合いましょう。
生活習慣のアドバイス
- 画面使用のルールを決める(1日合計◯時間まで、など)
- 寝る前のスマホやタブレットは避ける
- 外遊びや自然を見る時間を増やす
- 目を洗う習慣をつける(裸眼の場合)
食事と運動
バランスの良い食事と適度な運動は、目の健康にも良いです。特にオメガ3脂肪酸(青魚など)やビタミンA、C、Eを含む食品を意識するとよいでしょう。運動は血流を良くし、目の疲れを軽減します。
精神的健康と心の健康
目の不快感や見えにくさは、子どもにとってストレスやイライラの原因になることがあります。学校での困りごとがあれば、担任の先生に相談するのも良い方法です。
予防
完全に予防することは難しいですが、生活習慣を整えることでリスクを下げることができます。特に画面時間の管理と空気の湿度に気をつけましょう。
合併症
治療しない場合
- 目の表面に傷がつく(角膜びらん)
- 視力が低下する
- 慢性の目の炎症
- まばたきが減ることで目の疲れや頭痛が起こる
長期的な見通し
適切なケアと治療で、多くの子どもの症状は改善します。生活習慣の見直しは成長とともに習慣化することができ、長期的な目の健康にもつながります。早期に気づいて対処すれば、将来の視力に大きな問題を残すことはほとんどありません。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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