Endometriosis living in pregnancy
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)とは、子宮の内側にあるはずの内膜(ないまく)という組織が、子宮の外側にできてしまう病気です。妊娠中は一時的に症状が落ち着くことが多いですが、妊娠そのものや赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
重要な事実
- 子宮内膜症は妊娠可能な年齢の女性に多く見られます。
- 妊娠中はホルモンの変化により、内膜症の症状が軽くなることがあります。
- 適切な管理のもとで、多くの女性が健康な妊娠・出産を経験できます。
子宮内膜症は、女性の約10人に1人がかかるといわれる、決して珍しくない病気です。妊娠を考えている女性や妊婦さんでもよく見られます。
主に妊娠している、または妊娠を希望する子宮内膜症の女性に影響します。
症状
- 激しい腹痛や出血
- 意識がもうろうとするような強い痛み
- 大量の出血(ナプキンが1時間以内に濡れるほど)
- 息切れや胸の痛み(肺の内膜症の可能性)
- ⚠持続する軽い腹痛や出血
- ⚠いつもと違う痛みや出血
- ⚠発熱を伴う腹痛
一般的な症状
- 妊娠中の下腹部や腰の痛み
- 過去にあった生理痛のような痛みが妊娠中に続く
- 性交時の痛み
- 排便や排尿時の痛み
原因
主な原因
- 子宮内膜症の正確な原因はまだわかっていません。
- 生理の血液が逆流して子宮の外に内膜ができるという説が有力です。
- 免疫(めんえき)の働きや遺伝(いでん)も関係していると考えられています。
リスク要因
- 家族に子宮内膜症の人がいる
- 生理の期間が長い、または周期が短い
- 初経(はつけい)が早かった
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠中に激しい腹痛や大量出血がある場合
- 息苦しさや意識の低下を伴う痛みがある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 子宮内膜症の診断を受けたことがある妊婦さんは、定期的に産婦人科を受診しましょう。
- 妊娠中に気になる症状があれば、早めに相談してください。
診断
子宮内膜症の診断は、多くの場合妊娠前にすでに行われています。妊娠中は超音波(ちょうおんぱ)検査やMRI( Magnetic Resonance Imaging)で状態を確認します。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(おなかのエコー)
- MRI検査(より詳しく見る画像検査)
- 血液検査(炎症の程度を調べる)
診察で予想されること
妊娠中は定期的に赤ちゃんの成長や内膜症の状態をチェックします。必要に応じて痛みの管理や安静について医師からアドバイスがあります。
治療
妊娠中の子宮内膜症の治療は、おなかの赤ちゃんへの影響を最小限にしながら、痛みなどの症状を和らげることが目的です。
自宅でのセルフケア
- 十分な休息をとる
- 温かいタオルやカイロで下腹部を温める(おなかが熱くなりすぎないように注意)
- 軽いストレッチやウォーキングなど、医師に許可された範囲で体を動かす
- ストレスをためないようにリラックスする時間を作る
医療治療
妊娠中は、一般的に使われる子宮内膜症の薬(ホルモン剤など)は赤ちゃんへの影響があるため使用できません。痛みが強い場合は、医師と相談して安全な鎮痛薬(ちんつうやく)を使うことがあります。必ず自分の判断で薬を飲まず、医師に相談してください。
手術が検討される場合
妊娠中の手術は通常行いません。緊急性がある場合(例えば卵巣のう胞が破れたり捻転(ねんてん)したりした場合)のみ、医師がリスクとメリットを検討して手術をすることもあります。
この病気と共に生きる
妊娠中は子宮内膜症の症状が落ち着くことが多いですが、痛みや不快感がある場合は無理をせず、休憩をとりましょう。かかりつけの産婦人科医とこまめに連絡を取り合うことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活と十分な睡眠
- 重いものを持ったり、激しい運動は避ける
- パートナーや家族に症状を伝えて協力してもらう
食事と運動
バランスの良い食事を心がけ、特に鉄分や葉酸(ようさん)を多く含む食品(ほうれん草、レバー、緑黄色野菜など)を摂りましょう。医師に相談しながら、ウォーキングやマタニティヨガなどの軽い運動を行うと良いです。
精神的健康と心の健康
妊娠中の体の変化や痛み、赤ちゃんへの影響への不安でストレスを感じることがあります。そんな時は一人で抱え込まず、パートナーや家族、医師に相談しましょう。心の健康を保つことも大切です。
予防
子宮内膜症を完全に予防する方法はまだありません。しかし、早期に診断して管理することで、妊娠中のトラブルを減らせる可能性があります。
検診プログラム
子宮内膜症の早期発見には、生理痛や月経に関する症状が気になる場合に早めに婦人科を受診することが大切です。妊娠前から定期的に検診を受けておくと安心です。
合併症
治療しない場合
- 妊娠中の痛みが強くなり、日常生活に支障をきたす
- 早産(そうざん)や妊娠高血圧症候群のリスクが高まる可能性
- 胎盤(たいばん)の位置が異常になるリスク(前置胎盤など)
長期的な見通し
子宮内膜症があっても、多くの女性が健康な赤ちゃんを産んでいます。医師と協力して妊娠期間を乗り切りましょう。出産後はまた症状が現れることがありますが、その時も適切な治療が受けられます。希望を持って前向きに取り組んでください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月21日
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