赤ちゃんの脂肪肝(脂肪が肝臓にたまる病気)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまりすぎた状態のことです。大人だけでなく、赤ちゃんや小さな子どもにも起こることがあります。肝臓は体の中の大きな工場のようなもので、食べ物の消化や栄養の貯蔵、毒素の処理などを行っています。肝臓に脂肪が多すぎると、その働きがうまくできなくなります。
重要な事実
- 脂肪肝は、お酒が原因ではないものを「非アルコール性脂肪肝」といいます。赤ちゃんの場合はほとんどがこのタイプです。
- 脂肪肝の多くは、食事や生活習慣の改善でよくなることがあります。
- 赤ちゃんの脂肪肝は、適切に対処すれば健康な肝臓に戻る可能性が高いです。
最近は、赤ちゃんや小さな子どもでも脂肪肝になることが増えています。特に、体重が増えすぎているお子さんに多く見られます。
主に乳幼児(赤ちゃんから3歳くらいまで)に見られますが、特に体重が急に増えた赤ちゃんや、甘い飲み物や脂っこいものをよくとる赤ちゃんに多く見られます。
症状
- 赤ちゃんがぐったりして呼びかけに反応しない
- 激しいおなかの痛みで泣き止まない
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
- 血を吐いたり、便が真っ黒になる
- ⚠おなかが異常にはっている
- ⚠食べ物やミルクをまったく受け付けない
- ⚠発熱が続く
- ⚠体重が減っている
一般的な症状
- 脂肪肝の初期には、ほとんど症状がありません。
- おなかの右上がはった感じがすることがあります。
- だるさや疲れやすさが見られることがあります。
子供の症状
- 子どもでは、体重が増えすぎている、おなか周りが太い、といった兆候が見られることがあります。
- 血液検査で肝臓の値(ALTやASTなど)が高くなることがあります。
高齢者の症状
- この記事は赤ちゃんについての情報です。大人の脂肪肝については医師に相談してください。
原因
主な原因
- 脂肪肝の主な原因は、食事でとるエネルギーが消費するエネルギーより多いことです。
- 甘い飲み物(ジュースやスポーツドリンクなど)をたくさん飲むこと。
- 脂っこいお菓子や加工食品を多く食べること。
リスク要因
- 赤ちゃんの体重が増えすぎている(肥満)
- 家族に脂肪肝や糖尿病の人がいる
- 妊娠中に母親が糖尿病だったり、太りすぎだったりした
- 早産で生まれた赤ちゃん
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 赤ちゃんの体重が急に増えた、または減った
- おなかがはってかたい
- 皮膚や目の白い部分が黄色い
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断や予防接種のときに、かかりつけ医に相談する
- 血液検査で肝臓の値が高いと言われた
診断
医師が問診(赤ちゃんの食事や体重の変化を聞く)と診察(おなかを触ったり、全体の様子を診る)を行います。必要に応じて血液検査や超音波(エコー)検査を行って診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(肝臓の働きを調べるALT、ASTなど)
- 腹部超音波検査(エコーで肝臓に脂肪がたまっているかを見る)
- まれに、肝臓の組織を少しとって調べる検査(肝生検)を行うこともあります
診察で予想されること
診断の流れとしては、まずかかりつけの小児科を受診します。血液検査で異常があれば、腹部エコー検査を受けることが多いです。検査の結果をもとに、医師から食事や運動のアドバイスがあります。
治療
脂肪肝の治療の基本は、生活習慣の見直しです。特に食事と運動(赤ちゃんの場合は体を動かす遊び)がとても大切です。薬を使うことはほとんどありません。
自宅でのセルフケア
- 甘い飲み物(ジュース、スポーツドリンクなど)をやめて、お茶や水にする
- 脂っこいお菓子やファストフードを控える
- 離乳食は野菜や果物、魚、肉のバランスを良くする
- 赤ちゃんをうつぶせ遊びやハイハイなどでしっかり動かす
医療治療
現在、赤ちゃんの脂肪肝に特別に認められた薬はありません。治療は主に食事や生活習慣の改善です。医師や管理栄養士から個別のアドバイスを受けることが大切です。
手術が検討される場合
赤ちゃんの脂肪肝で手術が必要になることはほとんどありません。ごくまれに肝臓の病気が進んだ場合、専門の病院で肝移植などの治療が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
脂肪肝と診断されても、ほとんどの赤ちゃんは普段通りに成長します。家族全体で健康的な食事や生活を心がけることが、赤ちゃんのためにもなります。
生活習慣のアドバイス
- 家族そろってバランスの良い食事をとる
- テレビやスマホを見る時間を減らし、外で遊ぶ時間を増やす
- 決まった時間に食事と睡眠をとる
食事と運動
食事は、野菜、果物、魚、豆腐などを中心に、油や糖分を控えめにします。赤ちゃんには、うつぶせ遊びやはいはい、歩く練習など、楽しく体を動かす機会をたくさん作りましょう。母乳やミルクは引き続きしっかり与えてください。
精神的健康と心の健康
赤ちゃん自身はまだ精神的な影響を感じることはありませんが、保護者の方が「自分のせいで…」と自分を責めてしまうことがあります。脂肪肝は多くの場合、適切な対応で改善するものです。ひとりで悩まず、医師や周りの人に相談しましょう。
予防
はい、脂肪肝は予防できます。妊娠中からバランスの良い食事を心がけ、出生後は母乳育児を推奨します。赤ちゃんには、甘い飲み物や脂っこいおやつを与えすぎないようにし、適度に体を動かす遊びをさせることが予防につながります。
検診プログラム
特に決まった検診はありませんが、乳幼児健診で体重や発育の状態をチェックすることが大切です。気になることがあれば、健診のときに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 脂肪肝が長く続くと、肝臓に炎症が起こる(脂肪肝炎)
- 炎症が繰り返されると、肝臓がかたくなる(肝線維症)
- さらに進むと、肝硬変や肝不全になることもある(まれ)
長期的な見通し
赤ちゃんの脂肪肝は、早めに気づいて生活習慣を改善すれば、多くの場合、健康な肝臓に戻ります。あわてずに、医師と一緒に少しずつ取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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