Fibromyalgia living in infants
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
線維筋痛症(せんいきんつうしょう)は、全身に慢性的な痛みが続く病気です。痛みに加えて、疲れやすさや睡眠の問題、気分の落ち込みなども起こります。ただし、乳児(赤ちゃん)ではこの病気が診断されることはほとんどなく、通常は学齢期以降の子どもや大人に見られます。ここでは、子どもに線維筋痛症が疑われる場合の情報をお伝えします。
重要な事実
- 線維筋痛症は慢性的な広範囲の痛みが特徴です。
- 乳児での診断は非常にまれで、一般的には5歳以上の子どもで検討されます。
- 原因は完全には解明されていませんが、脳や神経の痛みを感じる仕組みに変化が起きていると考えられています。
線維筋痛症は日本では約200万人いると推定されていますが、乳幼児ではとてもまれです。小学生以上で診断されることが多く、女の子にやや多いとされています。
主に成人女性に多い病気ですが、子ども(特に思春期以降)でも見られます。乳児で診断されることはほとんどないため、もし赤ちゃんに原因不明の痛みや泣きが続く場合は、他の病気の可能性を先に調べることが大切です。
症状
- 突然の激しい痛みで動けなくなる
- 呼吸が苦しい、息ができない
- けいれんが止まらない
- 意識を失った
- ⚠強い痛みで夜も眠れない、食事がとれない
- ⚠原因不明の発熱や体重減少がある
- ⚠手足に力が入らない、しびれが急に悪化した
一般的な症状
- 全身の広い範囲にわたる痛み(3か月以上続く)
- 疲れやすさ、朝起きても疲れがとれない
- 睡眠の質が悪い、寝つきが悪い、何度も目が覚める
- 頭痛、腹痛、手足のこわばり
- 天気や気圧の変化で痛みが強くなる
子供の症状
- 幼い子どもでは「痛い」と言葉で伝えられず、イライラして泣いたり、機嫌が悪くなったりすることがある。
- 疲れて遊べない、学校に行きたがらない、勉強に集中できないなど、生活に影響が出る。
- 成長に伴って関節や筋肉の痛みを訴えるようになるが、検査では異常が見つからないことが多い。
原因
主な原因
- はっきりした原因はまだわかっていません。
- 脳や脊髄(せきずい)が痛みを感じる仕組みに異常が生じ、普通なら痛くない刺激でも痛みとして感じるようになると考えられています。
- 遺伝的な要素、感染症、大きなケガやストレスがきっかけになることがあります。
リスク要因
- 家族に線維筋痛症や慢性疼痛を持つ人がいる
- 幼少期に慢性的なストレスやつらい体験をした
- 感染症やケガの後に症状が出ることがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 痛みや不調が急に強くなり、日常生活に大きな支障がある
- 発熱や体重減少など、他の病気を疑わせる症状がある
- 「このままでは危ない」と感じたらすぐに医療機関へ
定期受診を予約すべき場合:
- 痛みや疲れが1〜2か月以上続く
- 成長や発達に影響が出ている(寝不足や食欲低下など)
- かかりつけ医で相談し、必要なら小児科やペインクリニック(痛み専門外来)を紹介してもらう
診断
診断は主に問診(話を聞くこと)と身体検査によって行われます。痛みの場所や持続期間、疲れや睡眠の問題などの症状を詳しく確認し、他の病気の可能性を除外するために血液検査などを行います。子どもでは特に、関節リウマチや甲状腺疾患など似た症状の病気がないか調べることが大切です。
行われる可能性のある検査
- 血球数や炎症反応の血液検査
- 甲状腺ホルモンの検査
- 関節の異常を調べる検査(必要に応じて)
- 睡眠の状態を評価する質問票など
診察で予想されること
診断には時間がかかることがあります。特に子どもでは、痛みを言葉で表現するのが難しいため、保護者の方が詳しく症状を記録しておくと役立ちます。診断がついたあとは、痛みの管理や生活改善のアドバイスを受けられます。
治療
線維筋痛症の治療は、痛みを和らげ、生活の質を高めることが目標です。薬物治療だけでなく、運動やストレス管理、睡眠の改善など複数の方法を組み合わせます。子どもに対しては、特に副作用の少ない方法を優先します。必ず医師の指導のもとで行ってください。
自宅でのセルフケア
- 規則正しい生活リズムを整える(同じ時間に寝起きする)
- ゆっくりと体を動かすストレッチや軽い散歩
- 温かいお風呂でリラックスする
- 日記をつけて、痛みの強さやきっかけを把握する
医療治療
医師は痛みを和らげるための薬や、睡眠を改善する薬を処方することがあります。また、認知行動療法(考え方や行動のパターンを変える治療)や理学療法(運動やマッサージなど)を勧められることもあります。子どもの場合、薬の量や種類は慎重に調整されます。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
線維筋痛症に対して手術は行われません。
この病気と共に生きる
日常生活では、無理をしないことが大切です。痛みや疲れに応じて活動量を調整し、休む時間を確保しましょう。学校や園と連携して、子どものペースに合わせた支援を受けることも検討します。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に寝て、十分な睡眠をとる
- ストレスをためないように好きなことや遊びの時間を大切にする
- 親や周りの大人が子どもの辛さを理解し、話を聞いてあげる
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスの良い食事(野菜、果物、たんぱく質をしっかり)を心がけましょう。運動は痛みのない範囲で、水泳やヨガなど負担の少ないものがおすすめです。無理せず、楽しく続けられる方法を見つけましょう。
精神的健康と心の健康
痛みや疲れが続くと、気分が落ち込んだり、イライラしやすくなることがあります。子どもは学校に行けなくなるなど社会生活に影響が出ることも。早めに心のケアも大切にし、必要なら小児科医や心療内科医に相談しましょう。
予防
線維筋痛症を完全に予防する方法はわかっていません。しかし、健康的な生活習慣(十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理)が症状の悪化を防ぐのに役立つと考えられています。
検診プログラム
乳児や幼児を対象とした特別な検診はありません。気になる症状があれば、早めに小児科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 痛みや疲れが慢性化し、日常生活や学校生活に大きな影響が出る
- 睡眠不足や気分の落ち込みが続く
- 成長や発達に遅れが出る可能性がある(特に幼い子ども)
長期的な見通し
線維筋痛症は完治が難しい病気ですが、適切な治療や生活の工夫によって症状は大きく改善することがあります。子どもは成長とともに症状が落ち着くことも多く、希望を持って治療に取り組むことが大切です。一人で悩まず、医療者や周りのサポートを活用してください。
サポートを探す
地域の団体
- 日本線維筋痛症学会 · 日本
- 厚生労働省 線維筋痛症情報 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月27日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
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