高齢者の五十肩
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
凍結肩(とうけつけん)は、肩の関節を包む組織が炎症を起こし、硬くなって動きにくくなる状態です。別名「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」とも呼ばれます。主に50〜70歳の方に多く見られます。
重要な事実
- 凍結肩は自然に治ることが多いですが、回復までに数か月から2年ほどかかることがあります。
- 片方の肩だけに起こることが多く、まれに両方の肩に起こることもあります。
- 適切な運動と治療で症状を和らげることができます。
はい、凍結肩はよく見られる症状で、特に50〜70歳の方の約2〜5%に起こると言われています。
主に50〜70歳の方に多く、女性の方がやや多いと言われています。糖尿病や甲状腺疾患のある方、肩を長期間動かさなかった方にも起こりやすいです。
症状
- 肩の痛みとともに突然の呼吸困難や胸の痛みがある
- 肩の痛みが激しく、安静にしても治まらず、冷汗や吐き気を伴う
- ⚠肩の痛みがひどく、日常生活がまったくできない
- ⚠肩を動かせなくなり、数日たっても改善しない
一般的な症状
- 肩の痛み(特に夜間や動かし始めに強い)
- 肩が硬くなり、腕が上がりにくくなる
- 日常生活での動作(髪をとかす、着替え、後ろのポケットに手を入れるなど)が困難になる
高齢者の症状
- 痛みが長引くことが多い
- 肩の動きが制限され、転倒のリスクが高まることがある
- 夜間の痛みで睡眠が妨げられることがある
原因
主な原因
- 肩の関節を包む袋(関節包)が炎症を起こし、癒着(くっついてしまうこと)するため
- はっきりとした原因はわかっていませんが、肩を長期間使わなかったことや、小さなケガがきっかけになることがある
リスク要因
- 年齢(特に50〜70歳)
- 甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症)
- 肩を長時間固定した経験(手術後や骨折後など)
- パーキンソン病などの神経疾患
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 肩の痛みが突然激しくなり、腕が動かせない
- 肩の痛みとともに発熱や赤み、腫れがある
- 肩の痛みが胸やあごに広がる感じがある
定期受診を予約すべき場合:
- 肩の痛みや動かしにくさが2週間以上続く
- 日常生活(着替え、入浴、運転など)に支障が出始めた
- 市販の痛み止めを使っても改善しない
診断
医師が問診(症状の経過や生活習慣など)と身体診察(肩の動きや痛みの確認)を行います。
行われる可能性のある検査
- 身体診察:肩の可動域(腕をどのくらい動かせるか)を調べる
- 画像検査:レントゲンや超音波(エコー)、場合によってはMRIで他の病気(腱板断裂や関節炎など)を除外する
診察で予想されること
診断は簡単で、痛みの場所や動きの制限から医師が判断します。特別な準備は必要ありません。
治療
治療の目的は痛みを和らげ、肩の動きを回復することです。ほとんどの場合、手術をせずに改善します。
自宅でのセルフケア
- 肩を優しく動かすストレッチ(無理のない範囲で行う)
- 温める:入浴や温湿布で肩を温めると血行が良くなり、痛みが和らぐ
- 冷やす:急性期の痛みが強いときは、氷嚢などで冷やすと炎症が抑えられる
- 痛み止めの市販薬(内服や外用)を適宜使用する(医師や薬剤師に相談のうえ)
医療治療
医師による治療には、痛み止めや炎症を抑えるお薬(飲み薬や塗り薬)、関節内注射(ステロイド注射など)、理学療法(専門家による運動指導)があります。具体的なお薬は医師が症状に合わせて処方します。
手術が検討される場合
保存的治療(薬や運動)で改善しない場合、関節鏡視下(かんせつきょうしか)で癒着をはがす手術が行われることがあります。まれなケースです。
この病気と共に生きる
日常生活では、痛みが強いときは無理をせず、症状に合わせて動かし方を工夫しましょう。例えば、着替えは痛くない方の腕から先に通す、高い棚のものは取らないなど。
生活習慣のアドバイス
- 毎日数回、痛みのない範囲で肩を動かす習慣をつける(ペンデュラム運動:前かがみになって腕をぶら下げ、ゆっくり円を描くように振る)
- 重いものを持ち上げたり、急に肩を使う動作は避ける
- 睡眠時は痛い肩を下にしない姿勢をとる(枕などで調整)
食事と運動
特別な食事療法はありませんが、バランスの良い食事と適度な運動は全体的な健康に役立ちます。糖尿病や甲状腺疾患がある方は、その管理を続けることが肩の回復にも良い影響を与えます。
精神的健康と心の健康
長期間の痛みや動きの制限は、気分が落ち込んだり、不安を感じたりすることがあります。症状がつらいときは、一人で抱え込まずに家族や医師に相談しましょう。
予防
完全に予防する方法はわかっていませんが、肩をこまめに動かし、長時間同じ姿勢を続けないことでリスクを減らせる可能性があります。特に、腕を吊ったり固定した後のリハビリをしっかり行うことが大切です。
合併症
治療しない場合
- 肩の動きがさらに制限され、日常生活が困難になる
- 長期間動かさないことで筋肉が弱くなる(筋萎縮)
- 回復までに時間がかかる(数年単位になることも)
長期的な見通し
凍結肩はほとんどの場合、時間とともに改善します。適切な治療と運動を行うことで、痛みが和らぎ、肩の動きも徐々に戻ります。回復には忍耐が必要ですが、多くの方が元の生活に戻ることができます。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。