Hand, Foot and Mouth Disease
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
手足口病(てあしくちびょう)は、ウイルスが原因で起こる、子どもに多い感染症です。手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれ(水ほう)のような発疹(ほっしん)が出るのが特徴です。ほとんどの場合、数日から1週間ほどで自然に治ります。
重要な事実
- 主な原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスです。
- 主に5歳以下の子どもがかかりますが、大人もかかることがあります。
- 予防には手洗いがとても大切です。せきやくしゃみでうつることもあります。
はい、とてもよくある病気です。特に夏から秋にかけて、保育園や幼稚園などで流行します。日本の厚生労働省も、毎年手足口病の流行情報を発表しています。
主に乳幼児(特に5歳未満)がかかりますが、年長児や大人でも免疫(めんえき)がなければ感染することがあります。
症状
- 高熱が続く(3日以上下がらない)
- 意識がぼんやりしている、呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)が起きた
- 激しい頭痛や嘔吐(おうと)を繰り返す
- 呼吸が苦しそう、息が荒い
- 水分がまったく取れず、尿量が極端に減っている
- ⚠発疹が広範囲に広がる、または水ぶくれが化膿(かのう)したように見える
- ⚠強い痛みで食事や水分がほとんど取れない
- ⚠ぐったりして元気がない
- ⚠おしっこが6時間以上出ていない
一般的な症状
- 発熱(38℃前後の熱が出ることが多い)
- 手のひら、足の裏、おしりなどに赤い発疹や水ぶくれ(水ほう)
- 口の中に痛みを伴う水ぶくれ(口内炎)
- のどの痛み、食欲低下
子供の症状
- 機嫌が悪くなる、ぐずる
- よだれが多くなる(口の中の痛みのため)
- 飲み食いを嫌がる
- 発疹がかゆがることもある
高齢者の症状
- 大人の場合、発熱や発疹が出ることもありますが、症状が軽いことが多いです
- まれに、強い疲労感や関節の痛みを伴うことがあります
- 妊婦さんが感染すると、胎児に影響する可能性がありますので、医師に相談してください
原因
主な原因
- コクサッキーウイルスA群(特にA16型)やエンテロウイルス71型などのウイルス
- 感染した人のせきやくしゃみ、または水ぶくれの液に触れることでうつる(飛まつ感染、接触感染)
- 便にもウイルスが含まれるため、おむつ交換後などにうつることもある(糞口感染)
リスク要因
- 保育園や幼稚園など、子どもが集団生活をしている
- 家族や周囲に手足口病にかかった人がいる
- 手洗いが不十分(特に食事の前やトイレの後)
- ワクチンがなく、一度かかっても別のウイルスで再びかかることがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱が続く
- けいれんが起きた
- 水分が取れず、脱水が心配される
- ぐったりして意識がはっきりしない
- 激しい頭痛やおう吐がある
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱や発疹がいつもと違う気がする
- 口の中の痛みが強く、食事が進まない
- 症状が1週間以上続く
- 妊娠中で感染が疑われる
診断
医師が、お子さんの症状(発熱、手足や口の中の発疹のようす)を見て診断します。特別な検査はほとんど必要ありません。
行われる可能性のある検査
- 必要に応じて、のどのぬぐい液や便、水ぶくれの液を使ってウイルスを調べる検査(PCR検査など)が行われることもありますが、一般的ではありません
診察で予想されること
診察は短時間で終わります。医師が口の中や手足、おしりなどを確認します。発疹の出方や熱の有無を尋ねられます。痛みやかゆみが強い場合には、症状を和らげる薬を提案されることもあります。
治療
手足口病に特別な治療薬はなく、体の免疫(めんえき)がウイルスをやっつけるのを待ちます。症状を和らげるためのケアが中心です。
自宅でのセルフケア
- 十分な休養をとる
- 水分をこまめに与える(冷たい飲み物やアイスクリームが口の中の痛みにやさしいです)
- 刺激の少ない食事にする(ヨーグルト、ゼリー、スープ、おかゆなど)
- 発疹は清潔に保ち、かきむしらないようにする
- 熱があるときは、涼しい服装で室温を適度に保つ
医療治療
症状が強い場合には、医師から痛み止めや解熱薬(せき止めなどの薬)が処方されることがあります。ただし、アスピリンを含む薬は子どもに使えません。必ず医師の指示に従ってください。また、口の中の痛みのために、痛みを和らげるスプレーやジェル状の薬が使われることもあります。
手術が検討される場合
手足口病に対して手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
手足口病にかかったら、熱が下がるまでは自宅で安静に過ごしましょう。口の中の痛みで食事がとりにくいときは、無理に食べさせず、水分補給を優先します。通常は1週間ほどで元気になります。
生活習慣のアドバイス
- 他の人にうつさないために、症状がある間は保育園や幼稚園、学校を休む
- タオルや食器は家族と別にする
- こまめに手洗いをする(特に水ぶくれに触れた後やおむつ交換の後)
- おもちゃやドアノブなど、よく触る場所を消毒する
食事と運動
口の中の痛みがあるときは、冷たくてやわらかいものを少しずつ食べましょう。酸っぱいものや辛いものは避けてください。運動は、熱が下がり元気になるまでは控えましょう。
精神的健康と心の健康
子どもにとっては口の中の痛みや発疹で不快感がありますが、多くの場合、数日で改善します。親としては看病のストレスがたまることもありますが、たいていは軽症で終わります。気になることがあれば、遠慮なく医師や保健師に相談してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、感染リスクを下げる方法があります。手洗いをしっかり行い、タオルや食器の共用を避けましょう。せきエチケット(マスクやハンカチで口を覆う)も効果的です。
ワクチン
現在、日本で手足口病の定期接種ワクチンはありません。ただし、エンテロウイルス71型に対するワクチンが一部の国では使われていますが、日本ではまだ一般的ではありません。厚生労働省の情報を確認してください。
検診プログラム
手足口病のスクリーニング検査は特に行われていません。発熱や発疹に気づいたら、早めに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 脱水(水分が取れず、体の水分が不足する)
- まれに、ウイルス性髄膜炎(ずいまくえん:脳や脊髄を包む膜に炎症が起きる)
- まれに、脳炎(のうえん:脳に炎症が起きる)や心筋炎(しんきんえん:心臓の筋肉に炎症が起きる)
長期的な見通し
ほとんどの子どもは後遺症なく完全に回復します。重い合併症はとてもまれで、適切に水分を取っていれば心配いりません。心配な症状があればすぐに医療機関に相談することが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。