若い世代の高コレステロールについて
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高コレステロールとは、血液中にコレステロールという脂肪のような物質が多すぎる状態です。コレステロール自体は体に必要なものですが、量が多すぎると血管の壁にたまり、将来の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
重要な事実
- 10代の高コレステロールは、多くの場合、症状がありません。
- 健康的な食事と運動で改善できることが多いです。
- 家族に高コレステロールや心臓病の人がいる場合、リスクが高まります。
近年、10代の若者の間でも高コレステロールは増えています。特に不規則な食生活や運動不足が原因となることが多いです。
主に、家族に高コレステロールや心臓病の人がいる10代、肥満傾向のある10代、そして食生活が偏っている10代に多く見られます。
症状
- 急な胸の痛みや圧迫感
- 息苦しさや息切れ
- 意識を失いそうになる
- 片側の腕や脚の脱力、ろれつが回らない
- ⚠持続する上腹部の激しい痛み(まれに膵炎の可能性)
- ⚠皮膚の黄色いしこりが急に増えた
- ⚠めまいや立ちくらみが頻繁に起こる
一般的な症状
- 高コレステロール自体には、通常、目に見える症状はありません。
子供の症状
- まれに、皮膚の下に黄色いしこり(黄色腫)ができることがあります。
- かかとの腱や目の周りに脂肪の沈着が見られることもあります。
高齢者の症状
- 高コレステロールは進行すると、胸の痛みや動悸(心臓がドキドキする感じ)が起こることがあります。
- 足のけいれんや疲れやすさも現れることがあります。
原因
主な原因
- 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食事(例:ファストフード、揚げ物、スナック菓子)
- 運動不足
- 遺伝的要因(家族性高コレステロール血症)
リスク要因
- 家族に高コレステロールまたは心臓病の人がいる
- 自分自身が太りすぎまたは肥満である
- 野菜や果物をあまり食べず、脂っこい食事が多い
- 運動をほとんどしない
- タバコを吸う(受動喫煙も含む)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状(胸の痛み、息苦しさなど)が出た場合はすぐに119番に電話してください。
- 皮膚の黄色いしこりが急に増えたり痛みを伴う場合
定期受診を予約すべき場合:
- 家族に高コレステロールや心臓病の人がいる場合、10代のうちから一度検査を受けることをおすすめします。
- 学校の健康診断で指摘された場合
- 自分が肥満気味で、生活習慣に不安がある場合
診断
高コレステロールの診断は、血液検査で行います。検査の前に約12時間の絶食(何も食べないこと)が必要です。
行われる可能性のある検査
- 脂質検査(総コレステロール、LDLコレステロール(悪玉)、HDLコレステロール(善玉)、中性脂肪を調べます)
診察で予想されること
病院で腕から血液を採り、数日以内に結果が出ます。医師が結果をあなたの年齢や性別に合わせて評価し、必要なら生活習慣のアドバイスや治療の提案をしてくれます。
治療
10代の高コレステロールの治療は、まず何よりも日常生活の見直しが基本です。多くの場合、食事と運動の改善だけで数値が正常に近づきます。
自宅でのセルフケア
- 野菜や果物、全粒穀物(玄米、全粒粉パンなど)を多く食べる
- 脂っこい肉や揚げ物、お菓子を控える
- 魚や豆類(豆腐、納豆)を積極的に取り入れる
- 毎日30分以上、体を動かす(ウォーキング、自転車、スポーツ)
- 十分な睡眠をとる
医療治療
生活習慣をしっかり改善しても数値が高いままの場合や、遺伝性の強い高コレステロール(家族性高コレステロール血症)と診断された場合には、医師の指導のもとで薬を使うこともあります。薬の種類には、コレステロールの生成を抑えるものや、吸収を抑えるものなどがあります。必ず医師の処方に従い、自分で判断してやめたり量を変えたりしないでください。
手術が検討される場合
10代の高コレステロールに対して手術が必要になることはほとんどありません。
この病気と共に生きる
高コレステロールと診断されても、ほとんどの場合、普通の学校生活や趣味を楽しめます。毎日の食事と運動に少し気をつけるだけで、大きな変化が期待できます。
生活習慣のアドバイス
- 毎食、野菜を先に食べる習慣をつける
- 間食は果物やナッツに置き換える
- テレビやスマホの時間を減らして、外で体を動かす機会を増やす
- 家族や友達と一緒に健康的な食事を楽しむ
食事と運動
食事では、揚げ物より焼き物や蒸し物を選び、汁物の塩分にも注意しましょう。運動は無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。部活動やウォーキング、自転車通学なども良い運動になります。
精神的健康と心の健康
高コレステロールと聞くと将来が不安になるかもしれませんが、10代のうちに正しい知識と習慣を身につければ、健康な大人への第一歩です。周りと違う食事を気にしてストレスを感じることもあるかもしれませんが、無理のない範囲でできることから始めてください。
予防
はい、高コレステロールは、バランスの良い食事と適度な運動を続けることで、多くの場合予防できます。特に10代のうちから健康的な習慣を身につけることが大切です。
ワクチン
高コレステロールを予防するワクチンはありません。
検診プログラム
家族性のリスクがある場合や、肥満傾向がある場合は、10代でも一度血液検査を受けることが推奨されます。学校の健康診断で脂質検査が行われることもあります。
合併症
治療しない場合
- 動脈硬化(血管が硬くなり狭くなること)が進む
- 将来、狭心症や心筋梗塞などの心臓病のリスクが高まる
- 脳卒中(脳の血管が詰まるまたは破れること)のリスクが高まる
- まれに膵炎(すい臓の炎症)を起こすこともある
長期的な見通し
10代で高コレステロールと診断されても、早期に生活習慣を改善すれば、将来の健康リスクを大きく減らすことができます。多くの場合、薬を使わずにコントロール可能です。希望を持って、一歩ずつ健康的な生活を始めましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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