小児の高血圧
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
高血圧は、血圧が慢性的に高い状態です。血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管にかかる圧力のことです。この圧力が高い状態が続くと、心臓や血管に負担がかかります。子どもでも起こることがあり、早期発見と適切な管理が大切です。
重要な事実
- 子どもでも高血圧になることがあります。
- 多くは、腎臓や心臓の病気が原因で起こる二次性高血圧ですが、最近は生活習慣が原因の高血圧も増えています。
- 子どもの高血圧は症状が出にくいため、定期的な血圧測定が重要です。
子ども全体では高血圧の割合はそれほど多くありませんが、肥満の子どもでは増加傾向にあります。日本でも生活習慣の変化により、子どもの高血圧が注目されています。
乳幼児から思春期の子どもまで、どの年齢でも起こりえます。特に、脂っこい食事や運動不足のある子ども、腎臓や心臓の病気を持つ子どもに多く見られます。
症状
- 激しい頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 痙攣(けいれん)
- 意識がぼんやりする
- 呼吸が苦しい
- ⚠血圧が非常に高い数値で、頭痛やだるさが続く
- ⚠当日中に医師に相談してください。
一般的な症状
- 子どもでは多くの場合、自覚症状がありません。そのため、健康診断などで偶然見つかることが多いです。
子供の症状
- 鼻血がよく出る
- 疲れやすい
- 視力の変化(ぼやけるなど)
原因
主な原因
- 二次性高血圧:腎臓の病気や心臓の病気、内分泌の病気など、別の病気が原因で起こります。
- 一次性高血圧(本態性):はっきりした原因はありませんが、肥満、塩分の摂りすぎ、運動不足、ストレスなど生活習慣が関係します。
リスク要因
- 塩分の多い食事
- 運動不足
- 家族に高血圧の人がいる
- 低出生体重で生まれた
- 腎臓や心臓の病気がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血圧が非常に高く、頭痛や吐き気などの症状がある場合
- 原因不明の痙攣や意識障害がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 学校や健康診断で血圧が高いと言われた
- 定期的に血圧を測る機会がない場合でも、一度受診を検討しましょう
診断
医師が問診と身体診察を行い、複数回の血圧測定を行います。子どもの場合、年齢、性別、身長に応じた基準値で評価します。
行われる可能性のある検査
- 血圧測定(数回)
- 尿検査(腎臓のチェック)
- 血液検査(腎機能、ホルモンなど)
- 心臓超音波検査(心臓の状態)
- 場合によっては腎臓の超音波検査やホルモン検査
診察で予想されること
検査は通常数回の通院で行われます。血圧測定はリラックスした状態で行います。痛みを伴う検査はほとんどありませんが、血液検査は少し痛みがあります。医師や看護師がお子さんに合わせて説明します。
治療
治療はまず原因を調べることから始まります。二次性高血圧の場合は、原因となる病気の治療を行います。生活習慣が関係する場合は、食事や運動の改善が中心です。薬を使う場合は医師の指示を必ず守ってください。
自宅でのセルフケア
- 規則正しい生活を心がける
- 加工食品や外食を控え、減塩を意識する
- 毎日30分程度の運動(遊びやスポーツ)
- 十分な睡眠をとる
- 適正体重を維持する
医療治療
生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合や、血圧が非常に高い場合は、お子さんに合わせた薬物治療が行われることがあります。薬の種類や量は医師が慎重に決めます。必ず医師の処方に従い、自己判断で中止しないでください。
手術が検討される場合
二次性高血圧の原因が腎動脈の狭窄など手術で改善できる場合は、手術が行われることもあります。ただし、小児ではまれです。
この病気と共に生きる
高血圧のお子さんは、基本的に通常通りの生活ができます。ただし、定期的な血圧測定と医師のフォローアップが必要です。学校生活では特に制限はありませんが、激しいスポーツの前に医師に相談することをおすすめします。
生活習慣のアドバイス
- 毎日の血圧測定(朝晩など医師の指示に従って)
- 減塩の食事(味付けは薄めに)
- 適度な運動を習慣にする
- ストレスをためない工夫(趣味やリラックス)
食事と運動
食事は野菜や果物を多く取り、塩分は1日6g未満を目標に(年齢によって異なります)。加工食品やインスタント食品は避けましょう。運動はウォーキングやジョギング、水泳など、楽しみながら続けられるものがおすすめです。
精神的健康と心の健康
高血圧の治療は長く続くこともあり、お子さんがストレスを感じることもあります。無理な制限ではなく、家族で健康的な生活を楽しむことが大切です。気になることがあれば、医師や学校の先生に相談しましょう。
予防
一次性高血圧は、健康的な生活習慣を小さい頃から身につけることで予防できる可能性があります。二次性高血圧は原因となる病気を早期に発見することが大切です。
ワクチン
特に関連する予防接種はありませんが、一般的な予防接種スケジュールに従ってお子さんの健康を守りましょう。
検診プログラム
学校や自治体の健康診断では血圧測定が行われることがあります。定期的に測定する機会がない場合は、かかりつけ医で測定してもらうことをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 心臓や血管に負担がかかり、将来の心臓病や脳卒中のリスクが高まる
- 腎臓の機能が低下する
- 視力に影響が出る
- 動脈硬化が進む
長期的な見通し
子どもの高血圧の多くは、原因を治療したり生活習慣を改善することで正常化します。早期発見・早期対応が大切です。しっかりと管理すれば、将来の健康リスクを減らすことができます。安心して医師と協力して治療に取り組みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月30日
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