Impetigo in children
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌が皮膚に入り込んで起こる、うつりやすい皮膚の感染症です。小さな水ぶくれやかさぶたができ、かゆみを伴うことがあります。
重要な事実
- とびひは子どもに多く見られます。
- 原因となる細菌(黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌)は、傷や虫さされの部分から感染します。
- 適切な治療でほとんどは数日から1週間で改善します。
はい、とびひは特に幼稚園や保育園に通う幼い子どもによく見られる感染症です。
主に2~5歳の子どもですが、どの年齢でもかかる可能性があります。免疫力が弱っている人や皮膚に傷がある人も感染しやすくなります。
症状
- 急に高熱が出る(38.5℃以上)。
- ぐったりして意識がぼんやりする。
- 皮膚の赤みが広がり、激しい痛みを伴う。
- 呼吸が苦しそう。
- これらの症状があれば、すぐに119番に電話して救急車を呼んでください。
- ⚠とびひが広がって、家庭でのケアでは治まらない。
- ⚠痛みが強く、日常生活に支障がある。
- ⚠水ぶくれの中に膿がたまって腫れがひどい。
- ⚠同じ日のうちに医療機関(小児科または皮膚科)を受診してください。
一般的な症状
- 赤い斑点や小さな水ぶくれができる。
- 水ぶくれが破れて黄色いかさぶたになる(はちみつ色のじゅくじゅくしたかさぶた)。
- かゆみを伴うことが多い。
- ひっかくことで他の部位に広がる。
子供の症状
- 顔の周り(特に口や鼻のまわり)にできやすい。
- 水ぶくれがすぐに破れて、かさぶたになる。
- 強いかゆみのため、夜眠れないことがある。
- まれに微熱やだるさを伴うこともある。
高齢者の症状
- 高齢者ではとびひはあまり一般的ではありませんが、免疫力が低下している場合や皮膚に傷がある場合に起こりえます。
- 症状は子どもと似ていますが、治りが遅くなる傾向があります。
- 高齢者では基礎疾患(糖尿病など)があると重症化しやすいため注意が必要です。
原因
主な原因
- 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)という細菌が主な原因です。
- 溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)という細菌が原因になることもあります。
- 細菌が皮膚の小さな傷や虫さされ、湿疹などから入り込み感染します。
リスク要因
- 幼い子ども(特に2~5歳)。
- 集団生活(保育園、幼稚園、学校など)をしている。
- アトピー性皮膚炎など皮膚のバリア機能が弱い。
- 衛生状態が十分でない(手洗い不足、タオルの共用など)。
- 夏場や湿気の多い環境。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 症状が急に悪化した(発熱、強い痛み、広がる赤み)。
- 顔や目の周りにできた場合。
- 家庭での処置で改善せず、範囲が広がる。
定期受診を予約すべき場合:
- かゆみが強く、ひっかいてしまう。
- 水ぶくれができてから数日経ってもよくならない。
- タオルや寝具の共有を避けるなど予防策を知りたい。
診断
医師が皮膚の症状(水ぶくれやかさぶたの見た目)を見て診断します。特別な検査はほとんど必要ありません。
行われる可能性のある検査
- 症状がはっきりしない場合、水ぶくれの中の液体を採取して細菌を調べる培養検査を行うことがあります。
- 腎臓の合併症(溶連菌感染後糸球体腎炎)が疑われる場合、尿検査が行われることがあります。
診察で予想されること
診察では、症状の経過や他の家族に同じ症状がないかなどを聞かれます。その後、患部を診て治療方針を決めます。必要に応じて軟膏や飲み薬の処方が行われます。
治療
とびひの治療は、細菌の感染を抑え、症状を早く治して周りにうつさないようにすることが目的です。
自宅でのセルフケア
- 患部を清潔に保ち、優しく洗って乾かす。
- かゆくても絶対にひっかかない(爪を短く切り、手を清潔に保つ)。
- タオルや寝具、衣類は家族と別にし、こまめに洗濯する。
- 登園・登校の再開は医師の指示に従う(一般的に治療開始から24~48時間後が目安)。
医療治療
医師が症状に応じて抗菌薬(抗生物質)の塗り薬や飲み薬を処方します。治療は通常5~10日間続けます。かゆみが強い場合には、かゆみ止めのお薬が使われることもあります。自己判断で市販薬を使用するのではなく、必ず医師の診察を受けてください。
手術が検討される場合
この病気に手術が必要になることは通常ありません。
この病気と共に生きる
治療中は、患部を触らない、清潔を保つことが大切です。かゆいときは冷たいタオルで冷やすと楽になることがあります。ひっかいてしまうと治りが遅くなり、他の人にうつす原因にもなります。
生活習慣のアドバイス
- 手洗いを徹底する(特に患部を触った後)。
- おもちゃや遊具など共有するものは清掃する。
- プールや入浴は医師に相談する(一般に感染が広がるリスクがあるため控える)。
- 治るまで集団活動を避ける。
食事と運動
特別な食事制限はありません。バランスのよい食事をとり、免疫力を保ちましょう。激しい運動は避け、安静にすることが治癒を早めます。
精神的健康と心の健康
目に見える皮疹やかゆみで子どもがストレスを感じることがあります。家族は「すぐに治るよ」と励まし、かゆみの対策を一緒に行いましょう。また、外見を気にする年齢の子どもには、学校を休むことへの不安もあるため、気持ちを受け止めてあげてください。
予防
はい、適切な衛生習慣で予防できます。特に手洗いと傷の適切な処置が重要です。
ワクチン
とびひを直接予防するワクチンはありません。ただし、水ぼうそうなどの他の感染症を予防することで、その後の細菌感染のリスクを減らせます。
検診プログラム
特に推奨される検診はありません。皮膚の異常に早めに気づくことが大切です。
合併症
治療しない場合
- とびひが全身に広がる。
- 細菌が血液に入り、敗血症(全身感染)を起こすことがある(まれ)。
- 溶連菌が原因の場合、まれに腎臓の病気(溶連菌感染後糸球体腎炎)を起こすことがある。
長期的な見通し
とびひは適切に治療すれば、ほとんどの場合、数日で症状が改善し、跡形もなく治ります。合併症はまれで、治療が遅れなければ問題になることはほとんどありません。早期発見・早期治療が大切です。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月19日
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