Polycystic Ovary Syndrome (PCOS)
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんしょうこうぐん、PCOS)は、卵巣でホルモンのバランスが乱れ、月経が不順になったり、にきびや体毛が増えたりする病気です。不妊の原因になることもありますが、適切な治療で症状をコントロールできます。
重要な事実
- 日本の女性の約5~10%にみられるといわれています
- 原因は完全にはわかっていませんが、遺伝や生活習慣が関係します
- 早期発見と生活習慣の改善で症状を和らげることができます
よくある病気です。日本人女性の約5~10%にみられるといわれています。
主に10代後半から30代の女性に多くみられます。
症状
- 激しい腹痛がある場合(卵巣がねじれる可能性)
- 大量の出血がある場合
- ⚠急に体重が増えた
- ⚠月経が3か月以上ない
- ⚠にきびや体毛の増加が気になる
一般的な症状
- 月経が不順(月経が少ない、またはこない)
- にきびが増える
- 体毛(顔、胸、お腹など)が濃くなる
- 体重が増えやすい
- 髪の毛が薄くなる(男性型脱毛)
- 排卵障害による不妊
子供の症状
- 思春期から月経不順が始まることがある
- 体重増加やにきびなど
高齢者の症状
- 更年期以降も症状が続くことがある
- 長期間のホルモンバランスの乱れが糖尿病や高血圧などのリスクを高めることがある
原因
主な原因
- ホルモンバランスの乱れ(特に男性ホルモンが増える)
- インスリンの働きが悪くなる(インスリン抵抗性)
- 遺伝的な要素
リスク要因
- 運動不足
- 家族にPCOSの人がいる
- インスリン抵抗性を高める生活習慣(高カロリー食など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい腹痛がある
- 大量の出血がある
定期受診を予約すべき場合:
- 月経不順が続く
- にきびや体毛が気になる
- 妊娠を考えている
診断
問診、超音波検査、血液検査などで診断します。通常、以下の3つのうち2つ以上を満たすと診断されます:排卵障害、男性ホルモンが高い、卵巣に多数の小さな卵胞がみられる。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(経腟または腹部)
- 血液検査(ホルモン値、血糖値など)
- 身体診察(体毛やにきびの程度)
診察で予想されること
診断は比較的簡単で、特別な準備はほとんどいりません。超音波検査は痛みを伴わず、安心して受けられます。
治療
治療は症状や希望(妊娠の有無など)によって異なります。生活習慣の改善が基本で、必要に応じて薬物療法が行われます。
自宅でのセルフケア
- 健康的な食事(野菜中心、糖質を控える)
- 適度な運動(週2~3回のウォーキングなど)
- 体重管理(少しの減量でも効果があります)
- ストレスをためない
医療治療
医師は症状に応じて、月経周期を整える薬や、インスリンの働きを助ける薬などを処方することがあります。妊娠を希望する場合は排卵を促す治療が行われることもあります。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
薬物療法で効果がない場合、卵巣に小さな穴を開ける手術(卵巣多孔術)が行われることがありますが、最近ではあまり行われません。
この病気と共に生きる
PCOSと診断されても、適切なケアで日常生活に大きな影響なく過ごせます。自分に合った生活習慣を見つけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活リズム
- ストレス管理(ヨガ、趣味など)
- 定期的な健康診断
食事と運動
バランスの良い食事と適度な運動が症状の改善に役立ちます。特に糖質を控えた食事と有酸素運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
不妊や見た目の変化で悩むこともあります。ひとりで抱え込まず、家族や医療者に相談しましょう。心理的なサポートが必要な場合は、専門家に相談することも大切です。
予防
完全に予防することは難しいですが、健康的な生活習慣(適正体重の維持、バランスの良い食事、運動)が症状の悪化を防ぐのに役立ちます。
ワクチン
該当なし
検診プログラム
定期的な健康診断で月経周期や体重の変化に注意しましょう。
合併症
治療しない場合
- 2型糖尿病のリスクが高まる
- 高血圧や脂質異常症のリスク
- 子宮内膜症や子宮体がんのリスクがやや高まる
長期的な見通し
適切な治療と生活習慣の改善で、多くの女性が症状をコントロールし、妊娠も可能です。長期的には健康管理が重要ですが、希望を持って治療に取り組みましょう。
サポートを探す
国際機関
地域の団体
- 日本内分泌学会 ↗ · 日本
- 日本産科婦人科学会 ↗ · 日本
相談窓口
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。