Uterine Fibroids
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)とは、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(できもの)です。多くはがんではなく、命に関わることはほとんどありません。
重要な事実
- 子宮筋腫は非常に一般的で、30~50代の女性の3人に1人から2人に1人に見られます。
- 多くの場合、症状がなく、治療の必要がありません。
- 閉経後(生理が完全に止まった後)には、自然に小さくなることがあります。
はい、とてもよく見られる病気です。30歳以上の女性の約半数に子宮筋腫があるとされています。
主に生殖年齢(生理がある期間)の女性に起こります。特に30代から40代で多く診断されます。
症状
- 突然の激しい下腹部痛がある場合(激痛が続く)
- 大量出血で意識がもうろうとする、立ちくらみが続く
- 妊娠中で激しい腹痛や出血がある場合
- ⚠生理以外の不正出血(おりものに血が混じるなど)がある
- ⚠急に貧血の症状(息切れ、動悸)が強くなった
- ⚠痛みが市販の鎮痛薬で治まらない
一般的な症状
- 生理の出血量が多くなる(過多月経)
- 生理が長く続く(7日以上)
- 下腹部の張りや痛み
- 頻尿(トイレが近い)、便秘
- 貧血(めまい、疲れやすさ)
高齢者の症状
- 閉経後に新しく現れることはまれですが、既にある筋腫が大きくなることはあります。
- 閉経後は出血が少なくなるため、貧血のリスクは低くなります。
原因
主な原因
- 子宮筋腫の原因ははっきりとは分かっていません。
- 女性ホルモン(エストロゲン)が関係していると考えられています。
- 遺伝的な要素も関与する可能性があります。
リスク要因
- 肥満(体重が増えるとエストロゲンが増える)
- 初潮(初めての生理)が早い
- 出産経験がない
- 家族(母親や姉妹)に子宮筋腫の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 生理の出血が非常に多く、ナプキンを1時間おきに交換するほど
- 生理の血の塊(レバー状)が何度も出る
- おなかの痛みや張りが強くて日常生活に支障が出る
定期受診を予約すべき場合:
- 生理の量が以前より増えた気がする
- 定期健診で子宮筋腫を指摘された
- 妊娠を考えている場合(筋腫の位置や大きさの確認のため)
診断
子宮筋腫は婦人科の診察と画像検査で診断されます。多くの場合、内診(内側から触る診察)と超音波検査(エコー)で見つかります。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー)
- MRI検査(子宮筋腫の位置や数を詳しく調べる)
- 血液検査(貧血の程度を調べる)
- 子宮鏡検査(カメラを子宮内に入れて調べる)
診察で予想されること
診察では、まず医師がおなかの上から超音波のプローブを当てる方法(経腹エコー)や、膣から細い棒状のプローブを入れて調べる方法(経腟エコー)を行います。痛みはほとんどなく、5~10分程度で終わります。必要に応じてMRI検査を受けることもあります。
治療
治療は症状の有無や筋腫の位置・大きさ、妊娠希望の有無によって決まります。症状がなければ経過観察で十分です。症状がある場合も、まずは薬や生活習慣の改善で対応することが多いです。
自宅でのセルフケア
- 貧血を防ぐために鉄分の多い食事(レバー、ほうれん草、赤身の肉など)をとる
- 鎮痛薬を使用する(ただし医師に相談してから)
- 温かいタオルやカイロで下腹部を温めて痛みを和らげる
- ストレスをためないように十分な睡眠と休養をとる
医療治療
症状がある場合には、女性ホルモンのバランスを調整する薬(ホルモン療法)や、子宮内膜を薄くする薬を使うことがあります。これらの薬は医師の処方のもとで使用します。また、子宮内に装置を入れる治療法や、子宮動脈塞栓術(血管を詰めて筋腫を縮らせる治療)など、手術以外の選択肢もあります。妊娠を希望するかどうかによって治療法が変わりますので、医師とよく相談しましょう。
手術が検討される場合
症状が重くて薬が効かない場合、筋腫の数や大きさによっては手術が検討されます。手術には、筋腫だけを取り除く方法(子宮筋腫核出術)と、子宮ごと摘出する方法(子宮全摘出術)があります。妊娠を希望するかどうかで大きく異なるため、医師と十分に話し合うことが大切です。
この病気と共に生きる
子宮筋腫があっても、多くの場合は日常生活に大きな支障はありません。生理の量が多いときは、寝るときに防水シートを使う、外出時に予備のナプキンを持ち歩くなどの工夫が役立ちます。
生活習慣のアドバイス
- 適度な運動(ウォーキング、ヨガなど)を続ける
- 肥満はホルモンバランスに影響するので、バランスの良い食事を心がける
- 生理中は無理をせず、体を休める日を作る
食事と運動
鉄分やビタミンC(鉄の吸収を助ける)を多く含む食事を意識しましょう。例えば、緑黄色野菜、果物、豆類、魚などをバランスよく食べることが大切です。適度な運動は血流を良くし、痛みの軽減にもつながります。
精神的健康と心の健康
症状が強いと、不安やストレスを感じることがあります。特に、妊娠や将来の体について心配になることもあるでしょう。そんなときは、パートナーや家族、友人に話すだけでも気持ちが楽になります。一人で抱え込まないでください。
予防
子宮筋腫を完全に予防する方法は分かっていません。しかし、肥満を避け、バランスの良い食事と適度な運動を続けることは、ホルモンバランスを整える助けになります。
検診プログラム
子宮筋腫を早期に見つけるための特別な検診はありませんが、年に一度の婦人科健診(子宮頸がん検診など)の際に、超音波検査などで偶然見つかることがよくあります。生理の状態に変化を感じたら、早めに受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 重度の貧血(めまい、息切れ、集中力低下)
- 不妊や流産のリスクが高まることがある(筋腫の位置による)
- 筋腫が大きくなると、周りの臓器(膀胱や直腸)を圧迫して排尿障害や便秘を引き起こす
長期的な見通し
子宮筋腫は良性の病気で、がんになることはほとんどありません。多くの女性は症状が軽く、治療しなくても日常生活を送ることができます。閉経後には自然に小さくなることも多いです。もし症状が重くても、適切な治療を受ければ改善が期待できます。妊娠を希望する場合も、医師と相談しながら治療を進めることで、多くの方が無事に出産されています。
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国際機関
地域の団体
- 日本産科婦人科学会 ↗ · 日本
- 厚生労働省 – 子宮筋腫について ↗ · 日本
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