Postmenopausal bleeding
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
閉経後出血(へいけいごしゅっけつ)とは、最終の月経(生理)から12か月以上経過した後に、膣から出血があることをいいます。閉経後の出血は正常ではないため、必ず医師の診察を受ける必要があります。
重要な事実
- 閉経後出血の原因の多くは良性(良性のポリープや腟の萎縮など)ですが、子宮内膜がんの可能性もあるため、検査が重要です。
- 出血の量や色(鮮紅色か茶色か)は原因によって異なりますが、どんな出血でも医師に伝えてください。
- 早期に発見すれば、ほとんどの原因は治療可能です。
閉経後出血は、閉経後の女性の約10人に1人が経験するといわれており、比較的よくみられる症状です。
閉経を迎えたすべての女性に起こり得ます。特に肥満や高血圧、糖尿病のある方、またはホルモン療法を受けている方はリスクがやや高まります。
症状
- 大量の出血(1時間に1枚以上のナプキンがすぐに濡れるほど)
- 出血に伴い、めまいや立ちくらみ、意識がもうろうとする
- 激しい腹痛がある
- ⚠閉経後の出血が初めてみられた場合(できるだけ早く、同日または翌日には医療機関を受診してください)
- ⚠出血が数日続いたり、量が増えている
一般的な症状
- 膣からの出血(ごく少量のおりものに血が混じる程度から、生理のような出血まで)
- 出血の色がピンク、赤、または茶色の場合がある
高齢者の症状
- 加齢に伴い腟粘膜が薄くなることで出血しやすくなることがあります。
- 出血以外に痛みを伴わないことも多いですが、腹部の違和感がある場合は注意が必要です。
原因
主な原因
- 腟や子宮頸部の萎縮(粘膜が薄くなって出血しやすくなる)
- 子宮内膜ポリープ(良性のできもの)
- 子宮筋腫(良性の筋肉の腫瘤)
- 子宮内膜がん(悪性腫瘍)
- ホルモン療法(特にエストロゲンのみの治療)による影響
リスク要因
- 肥満(BMIが高い)
- 高血圧・糖尿病
- 長期間のエストロゲン単独療法(プロゲステロンを併用しないホルモン療法)
- 閉経が遅かった(55歳以降)
- 初経が早かった(12歳未満)
- タモキシフェン(乳がん治療薬)の使用歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 閉経後出血が一度でもあれば、すぐに婦人科を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- すでに定期的に婦人科検診を受けている場合でも、出血があったら予定を待たずに連絡しましょう。
診断
医師が問診と内診を行い、必要に応じて超音波検査や子宮内膜の組織を採取する検査(子宮内膜生検)を行います。
行われる可能性のある検査
- 経腟超音波検査(腟から超音波をあてて子宮内膜の厚さを調べる)
- 子宮鏡検査(細いカメラを子宮内に入れて直接観察する)
- 子宮内膜生検(子宮内膜の一部を採取して顕微鏡で調べる)
- 場合によってはMRI検査
診察で予想されること
通常は外来で行われ、その日に結果がわかる検査もあります。生検の場合は結果が出るまで数日かかることがありますが、痛みは軽く、数分で終わります。
治療
治療法は原因によって異なります。良性の萎縮やポリープであれば比較的簡単な治療で治ります。がんが原因の場合は、早期発見・早期治療が重要です。
自宅でのセルフケア
- 医師の指示に従い、出血が続く間は激しい運動や性交を避ける。
- 出血量や色を記録し、受診時に医師に伝える。
- 自己判断で市販の止血薬などを使用しない。
医療治療
萎縮性腟炎には腟用の保湿剤やエストロゲン含有の腟クリームが使われることがあります(具体的な製品名は医師の指示に従ってください)。ポリープや筋腫は子宮鏡下で切除する手術が行われることがあります。がんの場合は、手術、放射線治療、薬物療法(ホルモン療法や抗がん剤)などを組み合わせて治療します。
手術が検討される場合
子宮内膜ポリープや筋腫の除去、または子宮内膜がんに対する子宮摘出術など、原因と進行度に応じて手術が選択されることがあります。
この病気と共に生きる
検査や治療中は、医師の指示に従って生活してください。出血が続く場合でも、多くの原因は治るものです。不安があれば遠慮なく医療チームに相談しましょう。
生活習慣のアドバイス
- バランスのよい食事と適度な運動で健康的な体重を維持する。
- 禁煙する(喫煙は子宮内膜がんのリスクを高めます)。
- 定期的に婦人科検診を受ける。
食事と運動
特に制限はありませんが、肥満は子宮内膜がんのリスクを高めるため、野菜や果物を多くとり、加工食品や高脂肪食を控えることが推奨されます。週に150分程度の有酸素運動を心がけましょう。
精神的健康と心の健康
閉経後の出血は不安になりやすい症状です。特にがんの可能性を考えるとストレスがたまることがあります。必要に応じてカウンセリングやサポートグループを利用しましょう。
予防
すべてを予防することはできませんが、健康的な体重を維持し、禁煙し、定期的に婦人科検診を受けることでリスクを減らせます。ホルモン療法を受ける場合は、医師とリスクについてよく話し合ってください。
検診プログラム
閉経後出血に対する特別な検診はありませんが、年に1回の婦人科検診(内診や超音波検査)が早期発見に役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 良性の原因でも、出血が続くと貧血になることがあります。
- 子宮内膜がんが放置されると、進行して他の臓器に広がるリスクが高まります。
長期的な見通し
閉経後出血の原因の約90%は良性であり、適切な治療で改善します。がんが見つかった場合でも、早期発見できれば治癒する可能性は高いです。希望を持って治療に取り組みましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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