成人の糖尿病予備群(プレ糖尿病)と生活習慣
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
糖尿病予備群(プレ糖尿病)とは、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が正常より高いけれど、糖尿病と診断されるほど高くない状態のことです。いわば、糖尿病になる一歩手前のサインです。
重要な事実
- 糖尿病予備群は、生活習慣を変えることで糖尿病に進むのを防げる可能性があります。
- 自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることがあります。
- 定期的な健康診断で見つかることが多いです。
はい、とてもよく見られる状態です。特に、40歳以上の成人では約3~4人に1人が該当すると言われています。
主に、体重が多めの人、運動不足の人、家族に糖尿病の人がいる成人に多く見られます。年齢が上がるほどリスクは高まります。
症状
- 糖尿病予備群の段階で緊急を要する症状はほとんどありません。しかし、次のような症状があれば、すぐに119番に連絡してください。
- 急に意識がぼんやりする、呼びかけに反応しない
- 極度ののどの渇きとともに、何度もトイレに行く
- 体重が急に減り、体がだるい
- ⚠血糖値が高めで気分が悪い、または上記の症状が軽くても気になる場合は、同じ日のうちに医療機関に連絡して指示を仰いでください。
一般的な症状
- 糖尿病予備群には、ほとんどの場合、はっきりした症状はありません。
- たまに、軽い疲れやすさや、食事後の眠気を感じる人もいますが、これだけでは判断できません。
子供の症状
- 子どもでも糖尿病予備群になることはありますが、この記事では成人を対象としています。
- 子どもの場合は、体重の増え方や生活習慣に注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者でも同様に、症状がないことがほとんどです。
- ただし、のどの渇きやトイレが近くなるなどの症状が出た場合は、すでに糖尿病になっている可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。
原因
主な原因
- インスリン抵抗性(インスリンというホルモンの効きが悪くなること)が主な原因です。
- すい臓がインスリンを十分に作り出せなくなることも関係します。
- これらの原因は、過剰な体重や運動不足、偏った食事などによって引き起こされやすくなります。
リスク要因
- 体重が標準より多い(特に腹部に脂肪がついている)
- 運動をほとんどしない
- 家族(両親や兄弟)に2型糖尿病の人がいる
- 45歳以上である
- 妊娠中に血糖値が高くなったことがある(妊娠糖尿病)
- 高血圧や脂質異常症(コレステロールなどが高い)がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 極度ののどの渇き、頻尿、急な体重減少、視力の変化などがあれば、すぐに医療機関を受診してください。
- 意識がもうろうとする場合は救急車(119番)を呼んでください。
定期受診を予約すべき場合:
- 年に1回の健康診断で血糖値を調べてもらいましょう。
- 特に、上記のリスク要因に当てはまる場合は、医師に相談して検査を受けることをおすすめします。
診断
血液検査で血糖値を測ります。空腹時(食事をとっていない状態)や、糖分を摂った後の数値を調べます。
行われる可能性のある検査
- 空腹時血糖値検査(少なくとも8時間以上食事をとらないで行う)
- ヘモグロビンA1c検査(過去1~2か月の平均的な血糖値がわかる)
- 経口ブドウ糖負荷試験(75gの糖分を飲んで、その後の血糖値を調べる)
診察で予想されること
検査は簡単な採血で行われます。特に痛みはなく、結果は数日でわかります。医師が結果を説明し、今後の生活についてアドバイスしてくれるでしょう。
治療
糖尿病予備群の治療の中心は、生活習慣の改善です。食事や運動を見直すことで、血糖値を正常に戻せる可能性が高いです。必要に応じて、医師が薬を処方することもありますが、まずは生活改善が基本です。
自宅でのセルフケア
- バランスの良い食事を心がける(野菜を多く、甘いものや炭水化物を控えめに)
- 週に150分以上の有酸素運動(早歩き、ジョギング、水泳など)を目指す
- 体重を5~7%減らす(例:70kgの人なら約3.5~5kg)
- 十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにする
- 禁煙する(喫煙は血糖値を上げるリスクを高めます)
医療治療
生活習慣を改善しても血糖値が改善しない場合、医師が血糖値を下げる薬(メトホルミンなど)を処方することがあります。ただし、薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。必ず医師と相談し、自己判断で薬を使わないでください。
手術が検討される場合
糖尿病予備群に対して手術が必要になることは通常ありません。
この病気と共に生きる
糖尿病予備群と診断されても、普通の生活を続けられます。ポイントは、今日からできる小さな習慣を続けることです。血糖値を測る必要はありませんが、医師から指示があれば定期的に検査を受けましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日30分程度のウォーキングを日課にする
- 間食を果物やナッツに変える
- エスカレーターではなく階段を使う
- 家族や友人と一緒に運動するなど、楽しく続ける工夫をする
食事と運動
食事は、白米やパン、麺類などの炭水化物を少し減らし、その代わりに野菜、魚、大豆製品を増やしましょう。運動は、無理のない範囲で毎日続けることが大切です。週に何日かは息がはずむ程度の運動を入れると効果的です。
精神的健康と心の健康
「糖尿病になるかもしれない」という不安を感じることもあるかもしれません。しかし、糖尿病予備群は「まだ間に合う」というチャンスでもあります。焦らず、できることからコツコツ改善していくことが前向きな気持ちにつながります。
予防
はい、糖尿病予備群から本格的な糖尿病への進行は、生活習慣の改善によって予防できる可能性が高いです。特に、体重を減らし、運動を増やし、食事を改善することが効果的です。
検診プログラム
45歳以上の方、またはリスク要因がある方は、年に1回の健康診断で血糖値をチェックしましょう。自治体の特定健康診査(メタボ健診)でも血糖値が調べられますので、積極的に受けてください。
合併症
治療しない場合
- 2型糖尿病に進行するリスクが高まります。
- 糖尿病になると、心臓病や脳卒中、腎臓病、網膜症(目の病気)などの合併症が起こりやすくなります。
長期的な見通し
糖尿病予備群と診断されても、あきらめる必要はありません。多くの研究で、生活習慣を改善した人の約半数が血糖値正常に戻ったという報告があります。あなたの努力で、健康な未来を手に入れることができるのです。一歩ずつ、無理なく進めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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