Rheumatoid arthritis living in pregnancy
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
関節リウマチは、免疫(体を守る仕組み)が自分の関節を攻撃してしまうことで、関節が痛んだり腫れたりする病気です。妊娠中は体の変化があり、関節リウマチの症状が良くなったり悪くなったりすることがあります。妊娠中も適切な管理を続けることが大切です。
重要な事実
- 妊娠中は多くの女性で関節リウマチの症状が改善することがあります。
- 関節リウマチがあっても、多くの女性が健康な赤ちゃんを産むことができます。
- 妊娠中も治療を続けることが重要で、医師と相談しながら薬を調整します。
- 出産後は症状が再び悪化することがあるため、注意が必要です。
関節リウマチは日本に約70万人の患者さんがいる比較的多い病気で、その多くは女性です。妊娠可能な年齢の女性でもよく見られます。
主に30~50歳の女性に多く見られますが、高齢者や男性、子どもにも発症することがあります。妊娠を考える女性が関節リウマチと共に生活するのはよくあることです。
症状
- 急な息苦しさや胸の痛み
- 突然の視力の低下や物が二重に見える
- 激しい頭痛と吐き気
- 意識がもうろうとする
- ⚠関節の急激な腫れと熱感
- ⚠発熱が続く
- ⚠妊娠中に持病の症状が急に悪化した
- ⚠出血や破水などの妊娠に関わる緊急症状
一般的な症状
- 関節の痛みやこわばり(特に朝起きたとき)
- 関節の腫れ
- 疲れやすさ
- 微熱や体のだるさ
- 食欲が落ちる
子供の症状
- この記事では妊娠中の成人が対象です。子どもの関節リウマチについては小児科医に相談してください。
高齢者の症状
- 妊娠は高齢者には一般的ではありませんが、高齢発症の関節リウマチでは関節の痛みやこわばりが続き、動きにくくなることがあります。
原因
主な原因
- 免疫の異常で自分の関節を攻撃してしまうこと
- 遺伝的要因と環境要因(喫煙や感染など)が組み合わさることで発症しやすくなると考えられています
リスク要因
- 家族に関節リウマチの人がいる
- 喫煙習慣
- 女性であること
- 妊娠中はホルモンの変化が症状に影響することがあります
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠中に関節の急激な腫れや痛みがあるとき
- 息苦しさや胸の痛みがあるとき
- 高熱が続くとき
- 赤ちゃんの動きが少なくなったとき
定期受診を予約すべき場合:
- 関節リウマチと診断されている方は、妊娠前から産婦人科とリウマチ科の医師に相談する
- 妊娠がわかったらすぐに担当医に伝える
- 定期的な診察と血液検査を受ける
診断
医師が問診、身体診察、血液検査、画像検査(レントゲンや超音波)などを組み合わせて診断します。妊娠中でも安全に行える検査があります。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(リウマトイド因子や抗CCP抗体、炎症の程度を調べるCRPやESRなど)
- 関節の超音波検査(エコー)
- MRI(妊娠中は医師と相談の上で行うことがあります)
診察で予想されること
診断には専門医(リウマチ科)の受診が必要です。問診では関節の痛みの場所や程度、こわばりの時間、妊娠の経過について詳しく聞かれます。妊娠中は赤ちゃんへの影響を考慮して検査を選びます。
治療
関節リウマチの治療は、炎症を抑えて関節の痛みや腫れを軽くし、関節の破壊を防ぐことを目的とします。妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えて治療法を調整します。必ず医師と相談して治療を続けてください。
自宅でのセルフケア
- 関節を温めて痛みを和らげる(ただし妊婦はお腹を温めすぎないように注意)
- 適度な休息と関節に負担のかからない姿勢を心がける
- ストレスをためないようにリラックスする時間を作る
- 関節の動きを保つためのストレッチを医師の許可のもとで行う
医療治療
医師は妊娠中でも比較的安全に使える薬を選びます。例えば、炎症を抑える薬(ステロイドなど)を必要最小限の量で使用することがあります。生物学的製剤などの一部の薬は妊娠中も継続できるものがありますが、すべて医師の判断で決まります。絶対に自己判断で薬をやめたり量を変えたりしないでください。
手術が検討される場合
関節リウマチ自体に対する手術は妊娠中には通常行いません。どうしても必要な場合は産科医と整形外科医が連携して対応します。
この病気と共に生きる
妊娠中は体重増加やホルモンの変化で関節に負担がかかりやすくなります。無理をせず、家事などの作業は休みながら行いましょう。家族や周りの人の協力を得ることも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠と休養を取る
- 関節に負担のかからない靴やサポートグッズを使う
- お風呂で体を温めてリラックスする
- ストレスを感じたら話しやすい人に相談する
食事と運動
バランスの良い食事を心がけ、特にカルシウムや鉄分をしっかり摂りましょう。運動は医師に相談して、ウォーキングや水中運動など関節に優しいものを選びます。激しい運動は避けてください。
精神的健康と心の健康
妊娠中の体の変化や関節の痛み、治療への心配などから不安やストレスを感じることがあります。感情は自然なものです。一人で抱え込まず、パートナーや医療者、専門のカウンセラーに話すことも助けになります。
予防
関節リウマチそのものを完全に予防する方法は今のところありません。しかし、妊娠中の症状悪化を防ぐために、妊娠前からしっかり治療を続け、医師と計画を立てることが大切です。
ワクチン
妊娠中のワクチン接種については、医師と相談して必要に応じて行います。インフルエンザワクチンなどは接種できる場合があります。
検診プログラム
関節リウマチの定期的な診察と血液検査は、症状の変化を早期に見つけるために重要です。妊娠中も主治医の指示に従って検査を受けてください。
合併症
治療しない場合
- 関節の破壊が進み、動きが制限される
- 妊娠高血圧症候群や早産のリスクが高まることがある(治療を続けることでリスクを減らせます)
- 出産後に関節リウマチの症状が急に悪化する「フレア」が起こりやすくなる
長期的な見通し
関節リウマチがあっても、妊娠中に適切な治療と管理を受ければ、多くの女性が健康な赤ちゃんを出産し、自分自身も元気に過ごせます。治療の進歩により、妊娠と出産の可能性は広がっています。希望を持って、医師と一緒に進んでいきましょう。
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- 日本リウマチ財団 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月26日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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