Sinusitis in pregnancy
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
妊婦さんの副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、鼻の奥にある副鼻腔という空洞が炎症を起こす病気です。妊娠中はホルモンの変化や免疫力の低下で起こりやすくなります。軽い風邪のような症状が続くことがあります。
重要な事実
- 妊娠中は副鼻腔炎になりやすい体質になります
- 多くはウイルス感染が原因ですが、細菌感染のこともあります
- 適切なケアで多くの方は症状が改善します
妊娠中の女性の約3~5%に副鼻腔炎の症状が見られると言われています。特に妊娠中期から後期にかけて起こりやすいです。
妊娠中のすべての女性がかかる可能性がありますが、もともとアレルギー性鼻炎や喘息のある方は特に注意が必要です。
症状
- 高熱(38.5℃以上)が続く
- 呼吸が苦しい
- 意識がぼんやりする
- ⚠目の周りがひどく腫れる
- ⚠視力が急に低下する
- ⚠強い頭痛で動けなくなる
一般的な症状
- 鼻づまりや鼻水(透明または黄色っぽい)
- 顔の痛みや圧迫感(特に目の周りや頬のあたり)
- 嗅覚の低下
- のどの痛みやせき
- 微熱やだるさ
原因
主な原因
- ウイルス感染(風邪など)
- 細菌感染(副鼻腔にたまった鼻水で細菌が増える)
- 妊娠中のホルモンバランスの変化で鼻の粘膜が腫れやすくなる
リスク要因
- アレルギー性鼻炎
- 喫煙(受動喫煙を含む)
- 免疫力の低下
- 鼻の形や構造の問題
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 症状が10日以上改善しない
- 高熱や強い痛みがある
- 症状が急速に悪化する
定期受診を予約すべき場合:
- 鼻づまりが続くけど生活に支障がある
- 妊娠中のため薬の使用について相談したい
- 自然に治りそうにないとき
診断
医師が症状の聞き取りと鼻の内視鏡検査を行います。妊娠中はレントゲンやCTはできるだけ避けますが、必要に応じて安全に行える検査があります。
行われる可能性のある検査
- 鼻の内視鏡検査(細いカメラで鼻の中を見る)
- 症状の問診
- 必要に応じて超音波検査が行われることもあります
診察で予想されること
診察では、まず症状について詳しく聞かれ、鼻の中を観察します。妊娠中であることを伝えてください。特別な準備は必要ありません。
治療
妊娠中の副鼻腔炎の治療は、お母さんと赤ちゃんの両方に安全な方法を選びます。軽い場合は自然に治るのを待ちながら、自宅でできるケアを中心に行います。症状が強い場合は、産婦人科と耳鼻咽喉科の医師が相談して治療方針を決めます。
自宅でのセルフケア
- 十分な水分をとる(水や白湯、ハーブティーなど)
- 加湿器を使うか、蒸しタオルで鼻の周りを温める
- 生理食塩水の点鼻スプレーを使う(薬局で販売されています)
- 安静にして休む
- 頭を高くして寝ると鼻づまりが軽減することがあります
医療治療
医師の指示のもと、妊娠中でも安全に使える抗生物質(細菌感染の場合)や点鼻薬(ステロイド以外のもの)が処方されることがあります。ただし、自己判断で市販薬を使うのは避けてください。必ず医師に相談しましょう。
手術が検討される場合
手術が必要になることはまれですが、副鼻腔にたまった膿(うみ)を出すために内視鏡手術が行われることがあります。妊娠中はなるべく避けますが、緊急の場合はリスクを考慮して行われます。
この病気と共に生きる
副鼻腔炎の症状がある間は、無理せずに休息をとりましょう。鼻が詰まっていると眠りにくいことがあるので、寝室を加湿したり、枕を高くして寝る工夫をしてみてください。
生活習慣のアドバイス
- 部屋の湿度を50~60%に保つ
- タバコの煙を避ける
- アレルギーの原因になるダニやほこりを減らす
- ストレスをためないようにリラックスする時間を作る
食事と運動
バランスの良い食事を心がけましょう。特にビタミンCを含む食品(果物や野菜)は免疫力を高めるのに役立ちます。激しい運動は避け、軽い散歩などで体を動かすと良いでしょう。ただし症状が強いときは安静にしてください。
精神的健康と心の健康
妊娠中は体調の変化で不安になりやすいですが、症状が続くとさらにストレスを感じることがあります。赤ちゃんのためにも、リラックスできる時間を持ちましょう。話しやすい人に悩みを打ち明けることも大切です。
予防
完全に予防するのは難しいですが、免疫力を高める生活を心がけることでリスクを減らせます。
合併症
治療しない場合
- 慢性副鼻腔炎(症状が長引く)
- 目の周りの炎症や感染
- まれに髄膜炎(ずいまくえん)などの重い感染症に発展することがある
長期的な見通し
多くは適切なケアで改善します。妊娠中は赤ちゃんへの影響を心配されるかもしれませんが、医師の指導に従えば安全に治療できます。症状が続く場合は早めに相談しましょう。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月19日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。