Sinusitis in teenagers
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、鼻のまわりの骨の中にある「副鼻腔」というスペースに炎症が起きる病気です。副鼻腔は鼻腔(鼻の穴の中)とつながっていて、通常は空気が入っていますが、炎症で粘膜がはれて、膿(うみ)や鼻水がたまることがあります。
重要な事実
- 10代の副鼻腔炎は、風邪やアレルギー性鼻炎がきっかけで起こることが多いです。
- 抗生物質が必要なのは細菌感染が疑われる場合だけで、多くの場合は自然に良くなります。
- 適切な治療を受ければ、ほとんどの場合、後遺症なく回復します。
はい。10代のお子さんでもよく見られる病気で、特に風邪のシーズンやアレルギーが悪化する時期に増えます。
主に10代の男女にみられますが、アレルギー体質の人や免疫力が低下している人ほど発症しやすいと言われています。
症状
- 急に片方のまぶたがはれて赤くなり、目の動きが悪くなる
- 強い頭痛とともに首が硬くなる、嘔吐を繰り返す
- 意識がぼんやりする、または呼びかけに反応しない
- ⚠高熱(39℃以上)が続く
- ⚠目や額の痛みがとても強く、市販の痛み止めで治まらない
- ⚠症状が10日以上改善しない、または一度良くなってから悪化した
一般的な症状
- 鼻づまりや鼻水(透明または黄色・緑色)
- 顔の痛みや圧迫感(特に目の下やおでこ)
- 発熱(37~38℃程度)
- せきやのどの痛み
- 嗅覚の低下(においがわからない)
子供の症状
- 10代では大人と同じ症状が出ますが、症状をうまく言葉にできないこともあります。
- 機嫌が悪い、食欲がない、学校を休みたがるなどの行動の変化に注意しましょう。
高齢者の症状
- この記事は10代向けですが、高齢者では症状がはっきり出ないこともあるため、別の病気の可能性も考慮する必要があります。
原因
主な原因
- ウイルス感染(風邪のウイルスが副鼻腔に広がる)
- 細菌感染(ウイルス性の副鼻腔炎が長引いたり、膿がたまったりする)
- アレルギー性鼻炎(アレルギーで鼻の粘膜がはれて、副鼻腔の出口がふさがる)
- 鼻の中の形の異常(鼻中隔弯曲やポリープなど)
リスク要因
- アレルギー性鼻炎を持っている
- 風邪をひきやすい(免疫力が低い)
- タバコの煙を吸う環境(受動喫煙)
- 薄着や睡眠不足で体調をくずしやすい
- プールの塩素や乾燥した空気で鼻の粘膜が刺激される
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 目の周りが急にはれて痛む
- 強い頭痛や吐き気がある
- 高熱が続く
- 目つきが変わる、二重に見える
定期受診を予約すべき場合:
- 風邪症状の後、鼻水や鼻づまりが10日以上続く
- 顔の痛みや頭痛がなかなか治まらない
- 学校や日常生活に支障が出ている
診断
医師が鼻の内部を観察し、症状や経過を聞いて診断します。必要に応じて、画像検査(レントゲンやCT)を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 鼻鏡(びきょう)検査:鼻の穴から器具を入れて中を見る
- 内視鏡(ないしきょう)検査:細いカメラを鼻の奥に入れて詳しく観察する
- 画像検査(レントゲンやCT):副鼻腔の状態を詳しく調べる
- 細菌検査:膿(うみ)をとって原因の細菌を調べる(必要な場合のみ)
診察で予想されること
診察は通常5~10分程度で終わります。痛みはほとんどありません。内視鏡検査の場合、鼻の中にスプレーで麻酔をすることがあります。
治療
治療は原因や重症度によって異なります。ウイルス性の場合は特別な薬はなく、自然に治るのを待ちます。細菌性の場合は抗生物質が処方されることがありますが、医師の指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 十分な休息をとる
- 水分をこまめに飲む(ぬるま湯やハーブティーなど)
- 部屋を加湿する(加湿器や濡れたタオルをかける)
- 鼻うがいをする(市販の鼻うがいキットを使うか、生理食塩水で)
- 温かいタオルを顔に当てて副鼻腔を温める
- 市販の痛み止めや鼻づまりを和らげる薬(添付文書をよく読んで使用する)
医療治療
医師の判断で、抗生物質(細菌感染の場合)、鼻づまりを改善する点鼻薬、炎症を抑える薬などが処方されることがあります。必ず処方された通りに使用し、自己判断で量を変えたり中止したりしないでください。最近の厚生労働省のガイドラインでは、不必要な抗生物質の使用を避ける方向が推奨されています。
手術が検討される場合
ごくまれに、薬でよくならず慢性的に続く場合や、鼻の中にポリープ(できもの)がある場合に、手術が検討されることがあります。手術といっても内視鏡を使って鼻の穴から行う低侵襲な方法です。
この病気と共に生きる
副鼻腔炎が続くと勉強や部活に集中できないこともありますが、適切な対処で普段通りの生活が送れます。症状がつらいときは無理をせず、休むことも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活リズムを心がける(早寝早起き、バランスの良い食事)
- アレルギーがある場合は、原因物質(花粉、ハウスダストなど)を避ける
- タバコの煙や強い香水など、鼻の刺激になるものを遠ざける
- 適度な運動で免疫力を高める(ただし症状がひどいときは控える)
食事と運動
特に決まった食事制限はありませんが、バランスの良い食事と十分な水分補給が回復を助けます。辛い食べ物やアルコールは鼻水を増やすことがあるので注意してください。運動は症状が落ち着いてから徐々に再開しましょう。
精神的健康と心の健康
長引く症状や痛みは気分を落ち込ませることがあります。学校の遅れや友達との関係に不安を感じることもあるでしょう。そんなときは一人で悩まず、家族や先生、学校のカウンセラーに相談してください。必要なら医師や心理の専門家に相談することもできます。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、リスクを減らすことはできます。風邪をひかないように手洗い・うがいをこまめに行い、アレルギーの管理をしっかりしましょう。
ワクチン
インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンは、副鼻腔炎の原因となる感染症を防ぐのに役立ちます。定期接種の対象でなくても、医師と相談して接種を検討してもよいでしょう。
検診プログラム
特にありません。
合併症
治療しない場合
- 慢性副鼻腔炎(症状が長期間続く)
- 副鼻腔の中に膿の塊(膿瘍)ができる
- 目の周りに炎症が広がる(眼窩蜂窩織炎)
- 頭の中に感染が広がる(髄膜炎など、非常にまれ)
長期的な見通し
適切に対処すれば、ほとんどの副鼻腔炎は数週間で治ります。まれに起こる重い合併症も早期受診で予防できます。10代の成長期にしっかり治療することで、将来の再発も減らせます。希望を持って、症状に合わせたケアを続けましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月19日
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